福島県 岳温泉「花かんざし」女将 二瓶 明子さん

福島県 岳温泉「花かんざし」女将 二瓶 明子さん

福島県にある岳温泉は、安達太良山の麓、標高600mの位置に広がる温泉地。自然に囲まれたこの場所に、昭和初期に建てられた風情ある木造建築のお宿「花かんざし」があります。岳温泉特有の肌に優しいやわらかな湯に浸かりながら、のんびりと優雅なひとときが過ごせる場所。懐かしさの薫る和の風情に癒されてみては。

開湯1200年。優しいお湯で至福のひとときを

開湯1200年。優しいお湯で至福のひとときを

標高差900m、長さ8kmもの傾斜を流れてくる温泉は、管の中で適度に湯もみされ、肌に優しい柔らかな湯が特徴的。全国の天然温泉の中でも珍しい「単純酸性泉」で殺菌効果が高く、肌をすべすべにしてくれます。露天風呂は、木の香りが残るヒバの湯舟。外の澄んだ空気や音に耳を澄まし、心からリラックスできる空間です。またこの露天風呂では、湯船に浸かりながら升酒が楽しめるという夢のようなサービスが。極上のひとときを存分に堪能してください。

開放感溢れる客室露天風呂。癒しの純和風客室

開放感溢れる客室露天風呂。癒しの純和風客室

花かんざしには、源泉100%かけ流しの客室露天風呂付き特別客室3部屋、寝室付き和室1部屋、一般客室4部屋の全8つの客室があります。中でも人気なのが、露天風呂付き客室「片栗」。部屋の至るところに昔ながらの日本建築の特徴が散りばめられ、広々としたくつろぎの空間です。また、庭園には大きな源泉掛け流しの露天風呂があり、その大きさは大浴場の露天風呂と間違えられるくらい。開放的な空間で時間を忘れそうです。木製リクライニングチェアに腰掛けて火照った身体を涼ませながら、誰にも邪魔されることのない、ゆっくりとしたプライベート時間を満喫できます。

滋味深い懐石料理に舌鼓

滋味深い懐石料理に舌鼓

地元産の旬の食材を用い、洋のエッセンスを程よく取り入れた和食膳は、宿の佇まいと同じく、調和のとれた繊細な料理ばかり。心がこもった個性豊かで味わい深い料理を堪能できます。そして、福島と言えば忘れていけないのが日本酒。歴史ある酒蔵の銘酒や珍しい地酒など、料理に合わせて楽しむのもおすすめです。

大正ロマン薫る大人の隠れ家

大正ロマン薫る大人の隠れ家

階段を登るたびに聞こえる木のきしむ音、少し低めに構えた鴨居、連子窓がならぶ長細い畳の廊下。一つ一つにどこか懐かしい和の風情と大正ロマン薫る温もりが感じられます。日常の喧騒から離れ、静かにゆっくりとした時間を過ごしたいという大人にぴったりな、癒しの隠れ家です。

女将というより女性起業家、な女将

女将というより女性起業家、な女将

「この旅館の娘として生まれたものの、当時は後継の気持ちは無く、実家を離れ東京で生活をしていました。」そんな時、突然両親から後継の話が舞い込み、聞けば旅館の経営改善に新しい経営体制に刷新する条件もあり、それで7代目女将を継ぐことを決心したとか。
「当時は重い選択とは思ってなくて、単純に実家が無くなるのが嫌でしたし、祖母に悲しい状況を見せたくない、といった気持ちで決意しました。今から考えればなんてバカなことをしたんだ、と思った時期もありました(笑)。」
新会社を設立し、自ら社長となり、新たに出資を集い、と、営業開始した当初は、女将業より社長業ばかり。また、女将の存在意義に疑問をもっていたらしく、その存在意義がわかるのにも1年ほどかかったとか。「名刺を作ったのもそのタイミングでした(笑)。」
『東日本大震災の後に、あるお客様から、「家族も家も無くなったけど、ようやく新しい生活がスタートできることになり、その区切りとしてここに来ました。ゆっくりでき、新生活に向けての気力が湧きました。」と、手紙をいただきました。この時改めて温泉旅館及び女将の役割や存在意義を認識し、この仕事の使命感がより一層強くなりました。』
たくさんの喜怒哀楽を重ね、その経験を活かして、温泉旅館の経営と、現場のおもてなしの二刀流を極め続けている女将です。

岳温泉 花かんざし
住所/福島県二本松市岳温泉1-104
TEL/0243-24-2110

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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