創業80年を越える下呂の老舗旅館「水明館」。JR下呂駅から徒歩すぐというアクセスの良さ、くわえて飛騨川沿いに連なる4棟もの立派な客室棟がすべて同館だというのですから、足を踏み入れてすぐ、その広大さに圧倒されます。
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目次
“美人の湯”として名高い日本三名泉「下呂温泉」
古くから草津、有馬と並んで「日本三名泉」として泉質を称えられてきた下呂温泉。泉温84度という高い温度で湧いている天然温泉はアルカリ性単純泉で、まろやかな湯が肌にからむことから “美人の湯”としても愛されてきました。水明館には山水閣、飛泉閣※、臨川閣に大浴場があり、どの館に宿泊していても3ヶ所の浴場を利用できるほか、客室のお風呂にも源泉が引き込まれているため、お部屋でゆっくり、下呂温泉を楽しむことができます。
※飛泉閣は特別室のみ
1万余坪の敷地は、さながらミュージアムのよう!
驚くべきは敷地の広さだけではありません。能舞台や日本庭園、館内に設けられた立派な画廊…。いたるところに有名画家の絵画が飾られていて、美術館をめぐるように館内散策を楽しむことができます。支配人が直々に案内してくれる「館内ツアー」もぜひ体験を。
気分や相手で選べる、さまざまな宿泊プランが嬉しい
訪れる相手やシーン、金額にあわせて、幾通りもの楽しみ方ができるのも魅力です。たとえば、お部屋でまったり和食をいただくのも良いですし、オープンキッチンのダイニングで出来立ての料理を囲うのも、レストランでしっとりフレンチを味わうのもお気に召すまま。もちろん、夕食なしの素泊まりもOKです。「シチュエーションに応じてプランニングできるのが、私どもの強みです。」老舗旅館をけん引する女将•滝景子さんはそう語ります。
CAから転身。巨大旅館を支える女将の、華麗なる遍歴
女将の滝さんは、岐阜県飛騨市古川町出身。造り酒屋を営むご両親のもと、のびのび育ったといいます。けれど、お稽古事は厳しかったそうで「幼少期から習い事ばかり」と苦笑い。茶道に華道、琴、習字などなど、3歳から日本文化にどっぷりの生活だったそうです。それから大学進学で地元を離れ、卒業後に選んだのがCAへの道でした。幼い頃からの習い事も、CAで育んだ経験も、すべて今の女将業に活きています。
社員と共に老舗旅館を支える
結婚を機にCAから若女将へと転身。各国を飛び回っていた生活が、ガラリと変わりました。けれど、お客様をもてなす心やサービスなど、CAと女将は通じるものが多かったとしみじみ語ってくれました。「振り返るとあっという間でしたね。今、新卒の子たちが息子と同じくらいの年齢なんですよ」。社員を見つめる目も、親心に変わってきたと言います。「自分は見守るくらいの位置がちょうど良いんだと実感しています。できるだけ個々のアイディアを尊重してあげたい。だから提案されたら、いいじゃない! やってみれば?って。皆がそれぞれ考えてくれるので本当に心強いです。」下呂温泉屈指の老舗旅館を支える女将は、旅館の佇まいと同じくおおらか、かつ細やかな心配りで今日も国内外のお客さんを迎えています。
水明館
住所/岐阜県下呂市幸田1268
TEL/0576-25-2800
営業時間/チェックイン14:00、 チェックアウト12:00
定休日/無休
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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