オリーブの島と呼ばれる香川県の「小豆島」。9月下旬からグリーンオリーブの収穫が始まり、実が黒紫色に変わる10月下旬頃から油用オリーブ収穫の季節を迎えます。小豆島でオリーブ産業が発展するきっかけは、魚の油漬け加工に必要なオリーブ油を自給するための“国策”でした。1908年から香川、三重、鹿児島で試験栽培が行われ小豆島のみが見事栽培に成功、オリーブが広く知られるようになったのだとか。今やブランドのオリーブオイルをはじめ、醤油やそうめんづくりも見学し、小豆島でおいしい秋を満喫しませんか。
TABLE OF CONTENTS
目次
小豆島の宝!オリーブ原木「小豆島オリーブ園」
2019年に開園100周年を迎えた「小豆島オリーブ園」。1908年に小豆島・西村の地で試験的にオリーブ栽培が始まり、1917年には香川県下に1220本の苗木が配布されました。そのうちの1本が園内に現存するオリーブ原木であり、産業用オリーブとしては日本最古の木と言われています。園内の体験工房では、世界各国のオリーブオイルをブレンドして自分好みのオイルをつくる「マイオリーブオイルブレンド体験」を開催中(要事前予約)。世界的なアーティストのイサム・ノグチが手掛けたインテリアを集めた光のアートギャラリー「ARTETRA」も見応え充分です。
住所 香川県小豆郡小豆島町西村甲2171 TEL 0879-82-4260(小豆島オリーブ園)
オリーブ収穫体験や試飲も!「小豆島オリーブ公園」
「⼩⾖島オリーブ公園」の10⽉下旬〜11⽉末のお楽しみといえば、「オリーブ収穫体験」です。オリーブの歴史などを聞いた後、オリーブ畑で実を収穫して、搾油⼯程を⾒学し、オリーブオイルを試飲するという盛りだくさんの内容(⾦曜を除く、当⽇先着順、500円)。搾油場では10〜12⽉にかけてフル回転で搾っています。あたりにはフルーティーなオリーブの⾹りが漂い、爽やかな気持ちに。オリーブの魅⼒について余すところなく学べそうです。園内には実写版映画「魔女の宅急便」のロケセットやギリシャ風車などの写真撮影スポットも多数。オリーブ記念館では「魔法のほうき」の無料レンタルもあります。色とりどりのオリーブの実に囲まれて空飛ぶ写真を撮ってみては。
住所 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1 TEL 0879-82-2200(小豆島オリーブ公園)
実は醤油蔵がたくさん並ぶ小豆島!「醤の郷」
塩づくりが盛んだった小豆島では、約400年前の江戸時代後期から醤油づくりがスタート。戦後には、その醤油を使った佃煮づくりも発展しました。20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が軒を連ねる「醤の郷(ひしおのさと)」では、今でも明治時代に建てられた一部の醤油工場や蔵が使用されています。黒の焼き板壁と白の漆喰壁の醤油蔵が続くまち並みは、ほんのりと醤油の香りが漂ってノスタルジックな気分に。散策途中にしょうゆスイーツを味わい、ひと休みするのもいいですね。お土産には「小豆島桶(こが)醤油」をぜひ。醤油用の桶(こが)は全国に約2~3000本あると言われていますが、小豆島ではそのうち約1000本が使われているとのこと。巨大な木桶でじっくり仕込む醤油のコクと香りはたまりません!
住所 香川県小豆郡小豆島町馬木〜苗羽 TEL 0879-82-7021(小豆島町商工観光課)
ご当地グルメ「ひしお丼」は必食!
小豆島のご当地グルメとして、じわじわ知名度が高まっている「ひしお丼」。①醤の郷でつくった醤油やもろみを使っている、②小豆島の魚介、野菜やオリーブなど地元の食材を使っている、③箸休めはオリーブか佃煮を使っているという3つのお約束を守れば、各店アレンジ自由。現在10数店舗で味わえます。「小豆島オリーブ園」のレストランでいただける「ひしお丼」(写真)は、小豆島産のエキストラバージンオイルで炒め、小豆島のもろみ味噌を使って丁寧に作ったそぼろと、島でとれた野菜をたっぷり使用。箸休めにオリーブの漬け物も添えられています!
オリーブだけじゃない!小豆島のそうめんを体感「小豆島ふるさと村」
小豆島で「そうめん」と聞くと意外な気もしますが、実は手延べそうめんの名産地。瀬戸内海の塩と小豆島発祥のかどや製油のゴマ油を100%使用し、空気の澄んだ瀬戸内の寒風で天日干しした小豆島手延素麺は、強いコシとなめらかなのど越しが特長です。「小豆島ふるさと村」に併設する「手延そうめん館」では、製造工程を見学した後に、有料ではし分け体験(麺をはしで離していく職人技)ができます。オリーブの実を練り込んだ「オリーブ素麺」やカップ麺の「あったかそうめん」を購入したり、冬場はレストランで温かい「にゅうめん」も味わうのもオススメです。はし分け体験をできる場所は島内にいくつかあるので、そうめんの文化にも見て触れてみて!
住所 香川県小豆郡小豆島町室生2084-1 TEL 0879-75-2266(小豆島ふるさと村)
オリーブ、すもも、しょうゆ…「変わりダネソフトクリーム」
小豆島のスイーツとしてオススメしたいのが、ソフトクリーム。醤の郷では「しょうゆソフトクリーム」や「佃煮ソフトクリーム」「もろみソフトクリーム」、寒霞渓ロープウェイ山頂駅前フードコートではオリーブの実を練り込んだ「オリーブソフトクリーム」、小豆島ふるさと村には名産のすももを使った「すももソフトクリーム」…と個性いろいろ。ほかにも塩ソフトクリームなど、小豆島の名産×ソフトクリームの豪華なコラボが島内の各地で楽しめます。あなた好みの味を探してみよう!
まとめ
いかがでしたが?小豆島は人口3万人弱の小さな島ですが、400年を超える醤油から100年のオリーブオイルまで、幅広い食文化が根付いています。エンジェルロードや二十四の瞳映画村といった「のんびり大人の島旅」を楽しみつつ、おいしいグルメを味わえば、日常のストレスもすっかり浄化できそうです。
ほかにも!小豆島の情報はこちら
「小豆島」でのんびり大人の島旅。神秘のエンジェルロード、寒霞渓…観光スポット6選!
https://www.drivenippon.com/pickup/45914/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。
RECOMMENDED
中国エリアのおすすめ記事