近年、観光列車がブームです。なかでも車窓の景色を眺めながら限定のコース料理を味わえる“レストラン列車”は、非日常の美味なる体験を求める大人たちの心をぐっとつかんでいます。「観光列車を楽しみたいけれど、なかなか旅行する時間が取れない」という東京近郊の方々にオススメなのが、西武鉄道の「西武 旅するレストラン『52席の至福』」。主に池袋または西武新宿駅~西武秩父駅の間を、土休日を中心に運行。秩父の観光も楽しめて、極上の日帰り旅行を満喫できそうです。
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目次
列車名の「52席の至福」。その意味とは?
2016年4月に誕生した「西武 旅するレストラン『52席の至福』」。4両編成のうち2両が客席車両となっていて、52席のみという限定のおもてなしが列車名になっています。多くの観光列車と異なるのは、すべての座席が食堂車を思わせるテーブル席という点。2人席と4人席があるので、夫婦や仲間同士で“旅するレストラン”を満喫できます。「食事に行こう」と誘い出し、記念日のサプライズにするのも粋ですね。
著名なシェフが手がける、季節ごとのブランチやディナー
「52席の至福」には、池袋駅または西武新宿駅を11:00前に出発する「ブランチコース」1万円と、西武秩父駅を17:42分に出発する「ディナーコース」1万5000円があります。メニューは季節ごとに変わり、有名店・有名シェフが監修する美食を堪能できるのが同列車の醍醐味。2019年10~12月は埼玉県の食材を知り尽くす「ノースコーポレーション」総料理長で新店舗「ラグーナロトンダ」料理長を兼任する新妻直也氏と、イタリア料理コンクールで優勝経験のある渋谷「モナトリエ」シェフ・野崎翠氏が監修したイタリアンを味わえます。1月以降のメニューも楽しみにしたいですね。
また2020年1月29日(水)には「52席の至福×いちご」デザートブッフェトレインも運行します!
1両分丸ごとキッチン、という贅沢!
4両中、1両は丸ごとキッチン車両に。列車内とは思えないほど豪華なオープンキッチンを使って、コック服をまとったシェフたちが次々に料理を仕上げる様子を間近に見ることができます。
ほかにもクリスマストレインやバレンタイントレインなど、さまざまな企画が開催されているので要チェックです。
隈研吾氏による、秩父沿線をモチーフにした車両デザイン
「52席の至福」は、新国立競技場の設計でおなじみの建築家、隈研吾氏がデザインを担当。外観は、西武線沿線の代表的な観光地「秩父」の四季と、自然豊かな秩父や武蔵野を流れる荒川の水を表現しています。1号車は春に咲き誇る芝桜と長瀞の桜、2号車は夏に青々と茂る秩父の山の緑、3号車は秩父連山の秋の紅葉、4号車はあしがくぼの氷柱が描かれているので、乗り込む前にじっくりと外観を堪能しましょう。
インテリアは各車両によって異なり、2号車の天井には柿渋和紙を、写真の4号車には埼玉県の優良木材・西川材をあしらって雅な雰囲気に。トンネルに入るとテーブル照明がふわりと広がり、旅情をぐっと高めてくれます。「カシオペア」のキーボード担当で作曲家の向谷実氏が手がける車内メロディーにもぜひ耳を傾けて。
秩父の冬は幻想的!「氷柱」による氷の世界へ
「52席の至福」の旅とともに、秩父観光もぜひ。冬の秩父の名物といえば秩父三大氷柱。なかでも「あしがくぼの氷柱(ひょうちゅう)」は西武秩父線芦ヶ久保駅から徒歩10分という好アクセスを誇り、電車で行ける氷柱として人気を集めています。地元の方たちが山の斜面に沢水をまいて造りだす氷柱の景色は、幅200m、高さ30mにもわたるほどダイナミック。週末にはライトアップされ、幻想的な氷の世界を堪能できます。足元にウッドチップが敷かれていたり、甘酒または横瀬産紅茶1杯サービスなど、温かなおもてなしもうれしい限り。暖かい服装と歩きやすい靴で出かけましょう。
住所 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保 TEL 0494-25-0450(横瀬町ブコーさん観光案内所) 営業期間 2020年1月5日(日)~2月24日(月) 営業時間 月~木 :9:00~16:00
金土日祝:9:00~20:00
(日没後18時頃からライトアップ) 環境整備協力金 300円(中学生以上)
西武 旅するレストラン「52席の至福」概要
発着駅 池袋~西武秩父駅間
西武新宿~西武秩父駅間など 運行日 0494-25-0450(横瀬町ブコーさん観光案内所) ブランチコース
運行時刻・料金 池袋 10:56発 → 西武秩父 13:58着
西武新宿 10:47発 → 西武秩父 13:58着
1万円(西武線1日フリーきっぷ含む) ディナーコース
運行時刻・料金 西武秩父 17:42発 → 池袋 20:04着
西武秩父 17:42発 → 西武新宿 20:02着
1万5000円(西武線1日フリーきっぷ含む、お土産付き) 申込URL https://www.seiburailway.jp/railways/seibu52-shifuku/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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