宮城県 青根温泉「流辿別館 観山聴月」女将 原華織さん

宮城県  青根温泉「流辿別館 観山聴月」女将 原華織さん

開湯480年余り、伊達藩の保養地として栄えた宮城県青根温泉。仙台からクルマで約60分の宮城と山形の県境にある、山間の小さな温泉地です。聞こえるのは鳥のさえずりや葉が揺れる音だけという手つかずの自然が、「流辿別館 観山聴月 (かんざんちょうげつ) 」の魅力のひとつ。なかでも客室の窓いっぱいに広がる満天の星空は感動的です。東北の美しい四季と宿の温かなおもてなしに、身をゆだねてみませんか。

月光が照らす半露天風呂。窓を開け放ち湯に浸る

月光が照らす半露天風呂。窓を開け放ち湯に浸る

「山景の宿 流辿(りゅうせん)」の別館として誕生した「観山聴月」は、全7室すべてが露天風呂付のスイートルーム。お部屋ごとに趣の異なる半露天風呂で、掛け流しの名湯を楽しめます。ph7.4と少しとろみのある弱アルカリ単純温泉で、湯上がりはしっとり美肌に。「湯あたりしにくいので何度でも入りたくなる」と評判です。目の前に広がるのは山と森だけで、人工物がほぼ見えないというシチュエーションも贅沢。窓を開け放ち、月と湯を独り占めしては。


仙台牛とセレクトメニューで、今宵にときめく

仙台牛とセレクトメニューで、今宵にときめく

まろやかな口当たりの仙台牛をはじめ、山菜やきのこ、地元農家の朝どれ野菜、蔵王美澄鱒、手打ち青根うどんといった、地産地消の夕食もお楽しみのひとつ。チェックイン時に鍋や食事など3品を選べるスタイルで、1品ずつ選んでお互いシェアする方も多いとか。また、個室ダイニングなので、周囲を気にせずゆったり味わえるのもうれしい限り。記念日の方にはサプライズ演出を行ってくれ、美味とともに思い出に深く刻まれるはずです。

バリリゾートと和旅館が融合、標高530mのスイートルーム

バリリゾートと和旅館が融合、標高530mのスイートルーム

昼は山並みを眺め、夜は月の美しさに酔いしれる…。「観山聴月」という名の通り、全7室、標高530mのスイートルームではこんな極上の贅沢が味わえます。また、室内はバリで直接買い付けたというベッドやソファが置かれ、和と南国リゾートが調和した癒しの空間が広がります。部屋ごとにインテリアや間取りが異なるので、何度宿泊しても新鮮。夜は灯りを消して、窓の外に広がる“天然プラネタリウム”を楽しむのもロマンチックです。

渡り廊下で繋がる本館のお風呂も巡ってのんびり

渡り廊下で繋がる本館のお風呂も巡ってのんびり

「山景の宿 流辿」とは渡り廊下で繋がり、広々とした大浴場や絶景が見渡せる露天風呂、貸切風呂が利用できます。中でも、「青根の湯」はお母様の誕生日にお父様が贈った、特別な想いが込められた貸切風呂。大切な人との絆を感じてみるのもいいですね。
そして、朝早く目覚めたら、自然溢れる青根温泉を散歩するのもおすすめ。約30分で温泉街を1周する程よいウォーキングで心身ともにリフレッシュでき、朝ごはんがより一層美味しく感じられそうです。

「青根温泉を、日本一有名な温泉地にする」という目標に邁進中。

「青根温泉を、日本一有名な温泉地にする」という目標に邁進中。

青根温泉「山景の宿 流辿」「流辿別館 観山聴月」の女将、原華織さん。「小さな旅館を始めた両親が楽しそうに働く背中を見て育ちましたが、旅館を継ぐ気はなく、仙台でOLをしていました。26歳のとき、父から『競売された旅館を購入するから手伝ってほしい』と頼まれ、父の夢をサポートしようと決めたんです」。
そこから睡眠以外は、旅館業に熱中する日々。5年後に別館「観山聴月」を開業、翌年には東日本大震災を機に事業の多角化を考えて2つのレストランもオープンするなど、経営者としての手腕を振るいます。「私は女将というより支配人という立場で、いわゆる裏方です。自分よりスタッフが褒められることが何よりうれしいですね。おもてなしのルールは『お客様に喜ばれることをする』というシンプルなもの。あとはスタッフの感性にまかせています」と、女将は語ります。
実際、若いスタッフたちから飛び出すアイデアは豊かで、「記念日のお祝いは、レッドカーペット、くす玉、ポップ、記念写真、窓の外で花火、までが定番になりました(笑)」と、嬉しそうな女将。このチームワークの良さを生かし、宿の魅力をプレゼンする「第1回旅館甲子園」(2013年) では1位に輝きました。
そんな女将の夢は宿の枠を超え、「青根温泉を日本一知名度のある温泉地にして、訪れたい、働きたい、住みたいまちをつくること」。度量の大きな姉御肌の女将は今、青根温泉の“看板娘”としても活躍中です。

流辿別館 観山聴月
住所/宮城県柴田郡川崎町青根温泉17-1
TEL/0224-87-2617

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Drive! NIPPON編集部

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