庭園日本一に輝く「足立美術館」から徒歩30秒という好立地にたたずむ「竹葉」。源泉掛け流しの湯を楽しめる湯治の宿として1959年創業にした小さな旅館は、奥出雲がルーツとされるマクロビオティック料理と「どじょうすくい女将」という新名物が生まれ、お目当てに訪れる方が増えています。出雲観光を満喫した後は温泉やおいしい料理に癒されつつ、女将のパフォーマンスを見て笑顔で過ごしませんか。
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目次
源泉掛け流しの露天風呂では、大切な人と手を繋いで入浴も!?
約1500年前に湧き出したと言われ、戦国時代から歴代藩主の御殿湯として使われてきたさぎの湯温泉は、。豊富な湯量を誇り、内風呂・露天風呂と貸切風呂で、加水・加温のない源泉掛け流しの湯を堪能できます。さらりとした湯ざわりの含放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉に浸かれば明日の活力が湧いてきそう。実は露天風呂の1カ所に、男風呂と女風呂を繋ぐほんの小さな穴が開いているそう。大切な人と手を繋いで入浴できる、そんな粋なおもてなしです。
島根の美味を詰め込んだ、マクロビオティック料理で美しく
湯治の宿というルーツから薬膳料理を取り入れた「薬膳会席」、境港で朝揚がった日本海の幸を味わえる「海鮮会席」、お宿ではちょっと珍しい「マクロビオティック会席」から選べる食事も人気のひとつ。とくに奥出雲がルーツと言われるマクロビオティック料理は、無農薬の野菜や米、隠岐の島の藻塩、地元の醤油といった滋味豊かな山陰の食を知る機会に。白身魚や乳製品を使う広義のマクロビメニューもあるので、慣れない方もおいしく味わえます。
落ち着いた畳の客室で、静かなひとときを
7つある客室はすべて落ち着いた雰囲気の和室。静かな温泉地なので、出雲観光で歩き疲れた体をゆったりと癒やすことができます。足立美術館まで徒歩30秒なので、早起きして支度をすれば、名園に一番のりすることもできそうです。食事は、個室のある食事処でゆったりといただけます。
島根の伝統芸能「安来節どじょうすくい踊り」を目の前で
女将による「安来節どじょうすくい踊り」を目の前で鑑賞できるのは、宿泊者だけのお楽しみ。手ぬぐいを頬かぶりして鼻に古銭をつけ、腰をふりふりしながらどじょうをすくったり、取り逃がしたり…。このコミカルな“男踊り”は女性の踊り手は珍しく、思わず笑顔になってしまいます。お祝い事で披露される伝統芸能なので、記念日のサプライズ演出とするのもおすすめです。体験プランで、ぜひ伝統芸能を一緒に踊って思い出にしてみては。
コミカルな郷土芸能を身につけ、県を代表する名物女将に!
島根県出身の女将・小幡美香さんは、25歳の時に「竹葉」の跡継ぎであるご主人のもとに嫁ぎました。「金融機関に勤める一家だったので、家族は旅館業の安定性を心配して結婚に大反対でした。でも私は愛こそすべて(笑)。若さゆえか、夫婦で力を合わせれば大丈夫!と信じていました」。
この決心の通り、小幡さんは次々と新境地を拓いていきます。8年後、ご主人への代替わりで女将になったのを機に、「安来節どじょうすくい踊り」を習得。「ご近所に住む最高峰の踊り手の方に『名物女将にならんかね』とお声がけいただき、お客様を笑わせたい一心で学びました。当時はコミカルな男踊りをする女性はいなくて驚かれましたが、女性らしい所作を一切捨てることがポイント。今は狙い通り笑わせることができています(笑)」と女将は語ります。
さらに、調理師とマクロビオティックコンシェルジュの資格も取得。「もともと湯治の宿なので薬膳料理の勉強をしていたのですが、外国のお客様はだし文化への興味が深いことや、お隣の奥出雲がマクロビオティックの聖地だと知ったことがきっかけになり、マクロビで島根の食の豊かさを発信したいと思いました」。このように興味を持ったことは、プロレベルまで突き詰める女将は、知識が高じて、島根県の観光PR大使やJR西日本の外部広報としても活躍中。女将に会えば、出雲の旅をより色濃く楽しめそうです。
さぎの湯温泉 竹葉
住所/島根県安来市古川町 438
TEL/0854-28-6231
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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