新潟県佐渡市、尾畑酒造株式会社は、廃校を酒蔵として再生させた「学校蔵」で仕込んだ日本酒「学校蔵」を10月1日より発売します。
日本では少子化の影響で廃校が増え続けています。文科省の「廃校発生数・活用状況 廃校活用に関する手続について」によると、小中高あわせた公立学校の年度別廃校発生数(2018年5月1日)は15年間で7583校。学校は地域コミュニティの中心でもあり、廃校の活用は各地域でも重要な課題となっています。
そんな中、佐渡島でユニークな廃校活用を行い、国内外で注目を集めているのが「学校蔵」と呼ばれる小学校です。少子化のため廃校になった小学校を、地元の老舗酒蔵である尾畑酒造が第二の酒蔵として2014年より再生活用をしている場所です。
6年目を迎えた今年、「学校蔵」は内閣府の「日本酒特区」第一号として認定され、新酒「学校蔵」の3つの味わいが、10月1日より順次発売になります。
■日本で一番夕日がきれいな小学校を酒蔵に
佐渡島の真野湾を臨む高台の上に、旧西三川小学校があります。「日本で一番夕日がきれいな小学校」と謳われながら、少子化のため2010年に廃校に。この美しい景観が廃れていくのがあまりにも惜しいと、同町の老舗酒蔵である尾畑酒造が酒蔵として再生することを決断し、2014年、「学校蔵」として活動が始まりました。
■オール佐渡産の酒造り
ここでは仕込み蔵を冬の環境に整え、5月~9月に仕込みをします。オール佐渡産をかかげ、酒米はもちろん、酒造りのエネルギーも太陽光パネルで自然再生エネルギーを導入しています。佐渡島は朱鷺が舞う環境にやさしい島。日本酒からもそんな生産地の環境を伝え、持続可能な酒造りに取り組みたいという思いからオール佐渡産にこだわってきました。
■2020年5月、「日本酒特区」第一号に認定
学校蔵では酒造りはもちろんのこと、学校という場を活かして様々な交流事業や体験プログラムも実施。その中心となるのが「酒造り体験プログラム」です。一週間通って頂くことを前提に酒造りを学びたい人を受け入れています。一週間の体験を通して酒と地域とのつながりまで学ぶプログラムは海外にも評判が広がり、2019年は合計10名の参加者のうち7名が海外からの参加となりました。これらの活動により、学校蔵は2020年5月に「日本酒特区」第一号として認定適用されました。実は昨年まで学校蔵はリキュール免許で製造していたのですが、体験仕込みなどが“地域の活性化に資する活動”として認められ、本社の日本酒製造免許を学校蔵でも適用できることになったのです。
《学校蔵の3つの味わいが順次登場!》
2020年の「学校蔵」ブランドは純米酒、純米大吟醸、山廃純米の3つの味わいを、それぞれ火入れ、生酒、にごり生などのスタイルでリリース。学校に多様な生徒たちが集まるように、学校蔵のお酒も個性豊かな味わいが揃いました。それぞれの味わいをお楽しみください。
【商品概要】
品名:学校蔵2020純米酒
味わい:レモングラスやグレープフルーツの爽やかな香り
発売:2020年10月1日より
小売り価格:720ml 1,600円(税別)、 1800ml 3,200円(税別)
品名:学校蔵2020純米大吟醸
味わい:洋ナシの甘味と柔らかな酸味の融合
発売:2020年10月1日より
小売り価格:720ml 2,400円(税別)
品名:学校蔵2020山廃純米
味わい:穏やかなリンゴの香り
発売:2020年10月下旬予定
小売り価格:720ml 1,700円(税別)、 1800ml 3,400円(税別)
《尾畑酒造(株)について》
1892年創業。代表銘柄「真野鶴」「学校蔵」。
米、水、人、そして佐渡。四つの宝の和をもって醸す「四宝和醸(しほうわじょう)」をモットーとして酒造りを続け、朱鷺の住む環境に配慮した酒米や、棚田保全に貢献する棚田米での酒造りにも取り組んでいます。
2014年には廃校を第二の酒蔵として再生させた「学校蔵」の運営をスタート。
住所:新潟県佐渡市真野新町449 尾畑酒造株式会社
TEL:0259-55-3171 FAX:0259-55-4215
URL:https://www.obata-shuzo.com/home/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。