茨城の秋の風物詩といえば「常陸秋そば」。
常陸秋そばは、全国の蕎麦職人から最高峰の評価を得ている茨城が誇るブランド品種です。実が大きく、粒ぞろいが良く、口に含んだ時の甘味と、芳醇な香りに優れ、県外からも多くのファンが足を運ぶほどの味わいです。栽培地は茨城県全域で、特に常陸太田市は、水はけの良い傾斜地や昼夜の温度差が大きいことなど、そばに適した条件がそろっており、江戸時代から「そばどころ」として知られています。
そばの実は収穫された後、乾燥→脱穀という工程をへて「玄そば」(殻の付いた状態)になりますが、玄そばは、常温だと味が劣化しやすい農産物です。製粉後は、さらに劣化のスピードが早まります。最近は保存設備も発達し、長期間おいしいそばが食べられるようになりましたが、やはり収穫したばかりの「新そば」は別格で、新鮮そのもののおいしさなのです。
常陸太田市で新そばが食べられるのは11月から。ぜひ、本場で旬の常陸秋そばを満喫してください。
■「常陸秋そば」の産地【常陸太田市】
常陸秋そばはそば栽培に適した金砂郷地区で古くから栽培されてきた「金砂郷在来種」を親として、選抜育成の方法により生まれたものです。茨城県認定のブランド品種で、実は大きく、粒ぞろいが良く黒褐色で、そばを口に含んだ時の甘味と鼻腔に広がる芳醇な香りが特に優れています。
そば栽培は、葉たばこ栽培の裏作として古くから行われていたため、地区の各家庭にそば食の文化が定着しています。
金砂郷北部の山間地に広がるそば畑では、9月中旬に白い花が咲き乱れ、10月半ばに実が収穫されます。11月は「常陸秋そば」の新そばの季節で、各地から多くのファンが訪れます。
<常陸秋そば 楽しみ方>
■常陸秋そばの産地「常陸太田市」で新そばを味わう
多くのそば職人から高い評価を得ている「常陸秋そば」。常陸太田市には常陸秋そばを提供するそば店が35店以上あり、親から子へと手打ちの技を受け継いで、昔ながらの『田舎そば』をふるまう店が多く、新緑や紅葉の時期には必ず訪れるという蕎麦通も数多い。
気取りのない素朴でやさしいそばを味わうことができる店が主流ですが、その一方で、そばの栽培から手掛け独自の蕎麦を追求する店や、世代交代を機にそばに未来を託す若い店主の活気あふれる店もあります。
実際に現地まで足を運び、美しい風景の中で採れたての新そばを堪能ください。
■ そば打ち名人による本格的な手ほどき【そば打ち体験】
常陸太田市では地元のそば粉を使用し、そば打ち名人による手ほどきの下、本格的なそば打ち体験が楽しめます。
粉を混ぜるところから、こね・伸ばし・切り・仕上げまでの一連の工程を講師のアドバイスを交えながら進めていくので、子どもや未経験者でも安心です。自分で打ったそばの味はまた格別です。
食事から体験、見学まで、そばの魅力を幅広い角度から知ることができます。
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Drive! NIPPON編集部
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