古いけれど新しい。そしてなぜか懐かしい。旧吹屋小学校が生まれ変わりました。

7年の時を越えて、岡山県指定需要文化財である旧吹屋小学校がよみがえり、「日本遺産認定ジャパンレッド発祥の地 -弁柄と銅の町・備中吹屋-」のストーリーに、ノスタルジックな1ページが加わります。

ベンガラと銅の町・備中吹屋にたたずむ旧吹屋小学校。明治33（1900）年に東西工校舎、同42（1909）年に本館が完成し、平成24（2012）年の閉校まで国内最古の現役木造として使用されました。また、平成15年（2003）年には、明治時代後期を代表する擬洋風の学校建築として、岡山県の重要文化財に指定されています。

この貴重な文化財を後世に残すため、7年にわたって行われた保存修理工事が3月末に完了し、いよいよ4月21日から一般公開が始まります。
校舎内には、 明治時代の懐かしい教室を再現したコーナーや、XRを使って日本遺産の魅力を体験できるコーナーなどが設置されています。

また、特殊メガネをかけると、3Dの映像などがメガネの視界の中に広がります。吉岡銅山跡の様子を再現したCG映像を360度見ることができるほか、仮想の鍵盤を弾くと百年オルガンの音色を奏でることもできます。

古いけど新しくて、 どこか懐かしい。
生まれ変わった旧吹屋小学校へ「おかりなさい」。

■「ジャパンレッド」発祥の地 -弁柄と銅の町・備中吹屋- ストーリーの概要
標高約500ｍの高原上に忽然と出現する「赤い町並み」。かつて国内屈指の弁柄と銅生産で繁栄した鉱山町・吹屋である。吹屋で生産された赤色顔料の弁柄は全国に流通し、社寺などの建築や九谷焼・伊万里焼や輪島塗等、日本を代表する工芸品を鮮やかに彩り、日本のイメージカラーである「ジャパンレッド」を創出した。
富を得た商人たちは赤い瓦と弁柄で彩色された格子で家々を飾り、今も残る町並みは、独特の景観を醸し出し、訪れる多くの人々を魅了している。また周辺には、弁柄工場跡や銅山跡等も残り、「ジャパンレッド」を創出した往時の繁栄をしのばせている。
令和2年（2020）6月19日 認定　

【基本情報】
旧吹屋小学校
場所：岡山県高梁市成羽町吹屋1290-1
開館日時：午前10時～午後4時（12月29日～1月3日を除く）
入館料：大人500円、小・中学生250円、幼児無料
※XR体験料 1,000円
問い合わせ：旧吹屋小学校（TEL 0866‐29‐2811）
URL：https://fukiya-japan.red/fukiyaschool/