石川県の能登半島といえば、北陸地方の中央付近から日本海へ北に向けて突き出した半島。「里山里海の半島」とも呼ばれ、自然と人とが調和した美しい風景が、広範囲にわたり数多く点在しています。
今週は半島の日本海に面した外側の沿岸部、「外浦(そとうら)」エリアをご紹介。時間を忘れるシーサイドドライブを満喫しましょう。
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目次
「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」で砂浜を駆ける
鮮やかに波が打ち寄せる砂浜を、愛車でのんびりと走ることができたら……。そんなドライバーの夢が叶うのが「千里浜なぎさドライブウェイ」。全長8kmにもおよぶドライブウェイで、車で砂浜を走ることができる世界でも珍しい場所です。潮風を頬に受けながら、至福のドライブを楽しみましょう。
もちろん、砂浜なので歩行者や横断者もいます。走行時には、速度を落として周りに気をつけながら安全運転を心がけましょう。また、波打ち際ギリギリや砂が乾き切って白くふかふかになっている部分は、タイヤがはまりやすいのでご注意を。
住所 石川県羽咋市千里浜町~宝達志水町今浜 TEL 0767-22-1118(羽咋市商工観光課)
0767-29-8250(宝達志水町商工観光課)
「ヤセの断崖」から日本海を一望
その昔、周辺の土地が痩せていたことや、断崖に立つと身が痩せる思いがすることから名がついた「ヤセの断崖」。映画のロケ地としても有名で、高さ35メートルもの崖から一望する日本海は一見の価値ありです。
断崖には遊歩道が設けられ、ゆったりと歩きながら自然散策を楽しむことができます。少し歩くと、かつて源頼朝から逃げ延びた義経と弁慶が、奥州へ降る途中に船を隠したとされる「義経の舟隠し」にでます。手付かずの自然と荒々しい地形や波を、五感で感じましょう。
住所 石川県羽咋郡志賀町笹波 TEL 0767-32-9341(志賀町商工観光課)
輪島市内で伝統工芸の「輪島塗」の美を堪能
石川県の伝統工芸といえば「輪島塗」の漆器が有名。使い込むごとに美しさが増すといわれており、用と美を兼ね備えた工芸品として長く愛されています。輪島市内の「石川県輪島漆芸美術館」ではオリジナルの箸やストラップを手軽に作ることができる体験も。旅の思い出に、オリジナルの輪島塗を持ち帰るのもいいですね。
石川県輪島漆芸美術館
住所 石川県輪島市水守町四十苅11番地 TEL 0768-22-9788
輪島工房長屋
住所 石川県輪島市河井町4-66-1 TEL 0768-23-0011
個性豊かな「能登丼」でお腹を満たそう
お腹が空いたら能登半島のご当地グルメ「能登丼」をぜひ。奥能登と呼ばれる輪島市・珠洲市(すずし)・能登町・穴水町の2市2町で提供されています。どの店舗でも、奥能登産のコシヒカリや水、地場で獲れた旬の魚介類や肉・野菜などを使用しています。店ごとに趣向を凝らした丼を用意しているので、どこへ行こうか迷ってしまいますね。
さらに、器や箸も能登産で、箸はいただいて帰ることができるのだとか。能登の魅力を存分に味わいましょう。
TEL 0768-23-4189(能登丼事業協同組合)
小さな田んぼが連なる「白米千枚田」で絶景を拝む
輪島市を海岸沿いに北上していくと、やがて白米千枚田(しろよねせんまいだ)が見え始めます。海に面した約4ヘクタールの斜面には小さな1004枚もの田んぼが重なるように海岸へと続いており、日本の棚田100選にも選出されるほどの絶景です。10月から3月にかけてはイルミネーションが美しい「あぜのきらめき」も開催。幾何学模様が浮かび上がり、より一層幻想的です。古謡にも歌い継がれてきた農業の原風景は、心をそっと癒してくれることでしょう。
住所 石川県輪島市白米町99-5 TEL 0768-23-1146(輪島市産業部観光課)
まとめ
今回は能登半島の外浦エリアのドライブプランをご紹介しました。荒々しい日本海が生み出す独特の地形や美しい風景、食文化や工芸品などさまざまな観点で外浦を楽しめたのではないでしょうか。次週は内浦エリアをご紹介しますので、そちらもお楽しみに。
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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