四国一周ドライブ旅:高知モデルコース前編(4日目〜5日目)
四国在住の筆者が、四国一周ドライブ旅・モデルコースを紹介する企画、第三弾の今回は、高知県(前編)。高知らしいダイナミックな自然が楽しめるルートになっていますので、ぜひ旅行計画の参考にしてみてください。
TABLE OF CONTENTS
目次
四国一周ドライブ旅・モデルコースの全日程は8日間を想定しています。ドライブも観光も両方楽しみたい!という方におすすめのルートをピックアップしました。
ダイナミックな地球を感じる「室戸岬」
前回(徳島編)の旅の終点、美波町から海沿いの道(国道55号)を西へ。約1時間半で室戸岬へ到着です。
室戸岬は、日本で五番目にユネスコ世界ジオパークに認定された場所。ダイナミックな景観が魅力で、海沿いドライブの爽快感はたまりません!途中にある「室戸世界ジオパークセンター」は、室戸岬周辺の自然をより深く学びたい方におすすめです。無料で入れるのも嬉しいですね。
また室戸岬には日本最南端の灯台「室戸岬灯台」があり、ここからの眺めも超おすすめ。広い大海原を眺めれば気分はまるで大航海時代の船乗り。夕日の絶景スポットでもあるので、休憩がてらぜひ立ち寄ってみてください。
他にも、室戸岬周辺には立ち寄りスポットがたくさん。廃校を使った水族館「むろと廃校水族館」や、室戸で豊富に採取される海洋深層水を使ったスパ施設「シレスト室戸」など、時間がある方はぜひチェックしてみてください。
■徳島県美波町から室戸岬までは約1時間30分/約70km
フランス絵画の世界を体感「モネの庭 マルモッタン」
ゆずの産地として有名な高知県北川村にある「モネの庭 マルモッタン」は、世界的画家クロード・モネの作品「睡蓮」を模した池や四季折々の草花が楽しめる庭園です。
まるで絵画から飛び出したような美しく広大な庭園内には、橋や小道、池などがあり、異国に来たような感覚を楽しめます。
睡蓮の見頃は4月下旬から10月上旬ごろ。池の周辺は散歩道になっているので、お気に入りのフォトスポットを探してみるのも楽しいですよ。庭園内にはカフェもあり地元の食材を使ったメニューがいただけます。
実はこのモネの庭、本国フランス・パリにもあり、外国にあるのはここ高知県だけ。ぜひフランス絵画の世界を体感してみてください。
■室戸岬から高知市方面へ約40分/約31km
高知を代表する景勝地「桂浜」
桂浜は、弓形に伸びた白い砂浜と松の緑が鮮やかな景勝地。月が美しく見られる場所として古くから多くの歌人や詩人に愛されてきました。
2023年3月には、桂浜公園が大きくリニューアルされ、「食べる・買う・学ぶ・憩う」をテーマにした商業施設「桂浜 海のテラス」が新しくオープン予定。屋外ステージも併設され、さまざまなイベントや催しも開催されるようです。
また、今SNSで大人気の「桂浜水族館」も桂浜の砂浜のすぐ横にあります。こじんまりとした水族館で、魚や動物たちとの距離が近いのが魅力的。ドライブに疲れたお子さんの休憩スポットとしてもおすすめですよ!
■モネの庭から桂浜までは車で約1時間20分/約55km
高知グルメを堪能!「ひろめ市場」
高知編初日の終点は、高知市のひろめ市場へ。思う存分、高知の“うまい!”を味わってみてください。
高知市内にはたくさんの飲食店がありますが、どこに行くか迷っちゃう・・・。なんて方も大丈夫。ひろめ市場には、魚料理・居酒屋系のお店をメインに大小さまざまジャンルの店舗が軒をつらんているので、気に入ったお店に入るのもよし、ちょっとずつ気になった料理をテイクアウトして飲食スペースで食べるもよし、自分好みに楽しんじゃってOKです!
定番のカツオのタタキはもちろんのこと、おすすめなのが焼き餃子。もちっとした皮に餡がぎっしり詰まった小ぶりの餃子は、ビールや焼酎と相性抜群!魚と日本酒を食べたあとに、味変として挟むと、また違った高知の夜を楽しめますよ。
■桂浜からひろめ市場は車で約30分/約13km
神秘の青を見にいこう「にこ淵(仁淀ブルー)」
神秘的な美しさで国内外から観光客が集まる仁淀川(によどがわ)。
高知県いの町にある「にこ淵」は、仁淀川の支流である枝川川(えだがわがわ)にある景勝地で、「仁淀ブルー」という言葉がまさに生まれた場所。透き通った、それでいて突き抜けるような青は、木々からもれる光を反射して、瞬間瞬間、違った表情を見せてくれます。1年を通じて同じ青は二度とないと言われるほどなんだとか。
にこ淵には水の神様の化身である大蛇が住むという伝説があり、古くから神聖な場所として大切にされてきました。静寂の中で水の音に耳をすませていると、なんだかすっと落ち着いた気持ちになるから不思議。日々の喧騒から離れ、四国の森で過ごすひとときを感じてみてください。
(写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
■高知市内から車で約1時間/約48km
四国一の絶景ドライブロード「四国カルスト」
高知と愛媛をまたぐ「四国カルスト」は、四国山地が連なる高原地帯で、全国から旅人が集まる人気のドライブエリアです。別名「天空の道」と呼ばれる国道383号を走ると、その美しさから“日本のスイス”と称えられる絶景が広がります。
所々に車が駐車できるスペースがあるので、お!と思ったところで停車してゆっくり景色を眺めてみてください。筆者のおすすめは姫鶴平(めづるだいら)のキャンプ場。キャンプサイト内には、キャビン型のカフェ「カルスト珈琲」があり、絶景を眺めながら入れたてコーヒーが味わえます。
■にこ淵から車で約1時間45分/約74km
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四国カルストの詳細はこちらをチェック!
https://www.drivenippon.com/pickup/58897/
雲の上のオアシス「梼原町」
四国一周ドライブ旅、高知編前編のラストは、雲の上のまち・梼原(ゆすはら)町へ。
四国カルストのすぐ近く、雄大な自然の中に、突如として現れる洗練された街並み。
まるで砂漠のオアシスのように、山道に疲れた旅人を癒してくれる梼原町の見どころは、建築家・隈研吾さんが手がけたおしゃれな建物たち。
梼原町立図書館(雲の上の図書館)は、地元の木材を使った特徴的な外観や天井がとってもおしゃれ。誰でも自由に入ってOKで、館内にはカフェスペースがあり、おしゃべりしても大丈夫。ゆっくり館内をみて回ったり、休憩するのにおすすめです。一階には子供たちが遊べる芝生スペースもあり、家族みんなで楽しめるのも嬉しいですね。
街中には、おしゃれなカフェやレストランがあり、車で数分の場所には天然温泉もあるので、散策がてらゆっくり町をみて回ってはいかがでしょうか。
■四国カルストから約40分/約22km
■次回は、6日目〜7日目・高知(後編)&愛媛!
四国の大自然の魅力をぎゅっと詰め込んだ高知県。面積が広い分、移動も少し大変ですが、道中の景色はどれも格別!どこをとっても、どこを走っても、絶景が楽しめる場所ばかり。ドライバーのみなさんには特に思い出深い旅路になるのでは。
さて次回は、車で四国一周・高知編(後編)&愛媛。高知の西側から愛媛に至る絶景ドライブ旅をご紹介します!
(文:甲斐 りかこ)
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四国一周ドライブ旅1日目(香川編)はこちら:
https://www.drivenippon.com/pickup/58951/
四国一周ドライブ旅2日目〜3日目(徳島編)はこちら:
https://www.drivenippon.com/pickup/59035/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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