2023年6月、静岡県にある熱川温泉が「伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク」のジオサイト(文化サイト)に登録されました。また、熱川温泉で育まれてきた湯守り文化は、静岡県も参画している東アジア文化都市事業にも選定。熱川温泉旅館組合と東伊豆町では、9月24日に開催される「石曳道灌祭り」の前後(9月17日~10月1日)に、温泉祭り「主役は湯守り!」が開催されることとなりました。
「主役は湯守り!」ではグルメやサウナを満喫し、「石曳道灌祭り」では花火を堪能。この機会に温泉はもちろんですが、熱川温泉のさまざまな魅力を体感してみてください。
<ジオサイト(文化サイト)に登録された熱川温泉>
静岡県東伊豆町に佇む温泉街。最寄駅の伊豆急行線伊豆熱川駅から海まで続く坂に、約17の宿泊施設、10の飲食店、「熱川バナナワニ園」などが点在しています。豊富な温泉を活用し、足湯やお湯かけ弁財天などの観光スポットなども運営。ジオサイト(文化サイト)の範囲は、伊豆急行線伊豆熱川駅を中心とした、海岸線から国道135号線までの地域です。
■湯守り文化
今回のジオサイト(文化サイト)登録にあたって重視されたのは、高温な自噴温泉を管理してきた歴史と、それによって培われた湯守り文化です。熱川の地形的特徴として、約100度の高温な温泉が自噴しており、その温泉は美肌の湯といわれる一方、湯の華が付きやすく、管理がとても困難な温泉とも言われています。その温泉を活用するために、温泉地全体が試行錯誤を繰り返しながら取り組んできた歴史があります。現在も継続する温泉の管理方法等の文化的側面が評価され、今回の熱川温泉のジオサイト(文化サイト)登録に至りました。
<東アジア文化都市と熱川の取り組み>
「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。
■熱川温泉の取り組み
熱川温泉は、東アジア文化都市事業において、下記に取り組みます。
1)湯守り文化の明文化事業
湯守りの文化は専門性が高く、観光客が理解できる、興味を持てる形で明文化がなされていませんでした。これを解決すべく、湯守り文化事業として、湯守り文化にまつわる冊子を作成。
2)源泉掃除コンテンツ化事業
熱川温泉の温泉ならではの源泉掃除という温泉管理を観光客が鑑賞できるイベントとして整備、開放。そして、その冊子を作成。
源泉掃除見学応募フォーム: https://atagawa.net/databox/data.php/20230816gensen/code
3)コンテンツのインバウンド対応事業
湯守り文化、源泉掃除の冊子を英語、中国語、韓国語を日本語含む4つの言語で展開し、インバウンド向けにも湯守り文化の伝達を図ります。
4)既存イベントである石曳道灌祭りの前後に実施する、温泉イベント「主役は湯守り!」事業
東伊豆町の既存イベントである石曳道灌祭り(9月24日)の前後一週間で、湯守り文化にちなんだ、温泉イベントが実施されます。イベントにおいては、源泉掃除、温泉にちなんだ飲食のキッチンカーでの販売、絶景サウナ等がメインのコンテンツとされています。
【「主役は湯守り」概要】
日程:9月17日(日)~10月1日(日)約2週間(雨天等で定休日あり)
場所:旧高磯の湯(サウナカー)、お湯かけ弁財天横(キッチンカー)、伊豆熱川駅前湯の華ぱぁーく温泉資料館前(キッチンカー)
サウナ内容:
旧高磯の湯にはサウナカーが設置され、広大な相模湾の目の前にサウナが楽しめます。
キッチンカー内容:
熱川温泉といえば温泉!温泉にちなんだ「スイーツ」を期間限定で堪能できます。
【「石曳道灌祭り」概要】
開催日時:2023年9月24日(日)
スケージュール:
18:30 道路規制開始(車両通行禁止)、夜店開店、石曳受付開始
18:50~19:15 道灌太鼓によるオープニング
19:55~20:25 御石曳スタート
20:30~20:40 手筒花火(砂浜)
20:40~21:00 打上花火(堤防)
※当日天候等により急遽スケジュールが変更となる場合があります。
URL:https://www.isibikidoukan.com/?
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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