兵庫県 丹波篠山市、丹波焼の郷で陶芸家の営みに触れる旅「陶泊」4月からスタート

丹波焼の職人の工房に泊まり、その暮らしに溶け込み、土づくりから作陶を体験できる旅として、陶芸版の農泊「陶泊」が2024年4月より開始されます。応募者の中から抽選により、毎月1組限定で陶泊に参加することが可能。
丹波焼や陶芸を身近に感じる宿泊体験を通して、新しい旅の形を体験してみませんか。

瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれる丹波焼。850年以上受け継がれる産地では、時代の要請に応じて、作る物や作り方の変化を繰り返し、今日も50以上の窯元が、技法も造形も用途も多様なものづくりが手仕事で行われています。
時代の変化に合わせた、持続的な産地のあり方を模索する中で、美意識を磨くために何度も訪れることができる郷を目指し、観光庁「第2のふるさとづくりプロジェクト」として2023年より陶泊の産地内の受け入れ体制の準備やモニターツアーが実施されてきました。そして今回、2024年4月より一般募集によるが「陶泊」が開始されます。

■陶泊とは
陶泊とは、陶芸体験などから一歩踏み込み、陶工の自宅などに宿泊して生活を共にすることで、職人の手仕事や郷の空気、文化なども味わう滞在型旅行。宿泊の前後では、若手陶工たちがツアーガイドとして窯元巡りなど地域内を案内してくれます。また陶工との交流を通じて、地域の日常に触れることができるのも陶泊の魅力の一つです。

■職人の工房に泊まれる
陶泊で宿泊できるのは、職人の工房など、実際の暮らしの現場です。職人の日常に触れ、日本のものづくりの現場を間近で見て体感することができます。もちろん、個別の客室やシャワー等の宿泊設備もあり安心して滞在できる環境です。

■現役の職人が、さとびとガイドとして（ツアーガイド）旅路を案内
「さとびとガイド」と呼ばれるツアーガイドが一人一人の関心や好みに合わせて、当日案内してくれます。さとびとガイドは、立杭でものづくりをする若手の職人が中心。そのため、地域の話や陶芸のリアルな話を聞き、立杭をより深く、より楽しく知ることができます。

■陶芸の工程の体験ができる
陶泊の楽しみの一つが、現役の職人に教えてもらいながら陶芸の工程が体験できるということ。また参加者の要望に寄り添い、土堀や粘土作りといった作陶のプロセスも体験することができます。

■陶泊のツアープラン
「陶工の営みに触れる、新しい旅のかたち」
陶泊は、2024年4月よりサービスを開始。郷の風土や暮らしをじっくり体験してもらうために、月に1度開催の「1泊2日」の宿泊プランを、抽選形式で実施。また要望に合わせて、陶工の人柄や営みを感じる様々な体験が用意されています。

一人一人に合わせて訪れる窯元や実施する内容がカスタマイズされるため、事前にアンケートやオンラインヒアリング（希望制）を実施予定。

■陶泊の一例
＜陶泊 1日目＞
13:00～：陶の郷で丹波焼の多様な表現を知る
さとびとガイドと合流後、約50軒の窯元の作品が集結した「陶の郷」にて、様々な丹波焼の作風に触れることができます。

15:00～：丹波焼の郷に根付く各窯元を訪ねる
陶工の作業場を見ることができます。ひとつの窯元をじっくり見ることも、気になる窯元を複数巡ることも可能です。

19:00～：チェックイン後、陶工と食卓を囲む
夕方にチェックイン。その後陶工たちと夕食を共にしながら陶工の人柄や美意識を体感することができます。

＜陶泊 2日目＞
8:00～：朝食と共に丹波焼の器を味わう
丹波焼の器で朝食をいただけます。郷の朝と、暮らしに寄り添う工芸の良さを体感ください。

9:30～：陶工の日常や仕事を体験する
窯元での仕事のお手伝いや陶芸体験など、陶工が日々どんな営みをしているのか体験。

12:30～：フリータイムに丹波焼の郷を
自由に楽しむ
午前中で陶泊のツアーは終了。その後は丹波焼の郷を散歩したり、商品を購入したりとご自由にお楽しみいただけます。
※ツアープランはあくまで一例です。こちら以外にもご要望に合わせたツアーの内容に変更可能です。

申込み方法：
陶泊公式サイトのフォームより申込みできます。抽選で毎月の参加者が決定

【窯元概要】
名称：昇陽窯（しょうようがま）
住所：兵庫県丹波篠山市今田町下立杭8
部屋数：1（定員3名）
公式サイト： https://www.sho-yo-gama-ceramic-lab.com/

【陶泊公式サイト】https://tamba-tohaku.com/