「未来の100年フード部門〜目指せ、100年!〜」に認定されている、徳島県の「島そうめん」。
県南に位置する牟岐町出羽島は、漁業を生業の柱として栄えた伝統的な漁家の主屋が建ち並ぶ歴史的な漁村集落として、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。島そうめんは、この出羽島にて戦前の頃から日常的・婚礼や船下ろしなどの祝いの席で提供されてきた、地域の郷土料理です。
そうめんを皿に盛り付け、長ネギ、かまぼこ、錦糸卵を添えて飾り付け、甘辛く煮付けた魚の煮汁がめんつゆ代わりに使用されます。魚は延縄漁などで獲られたレンコダイ(キダイ)を使用するのが主流で、そうめん、煮汁、煮魚を別容器で提供。
水揚げされた魚を無駄にせず地域の限りある資源をとりこぼさず利用し、いただく。そんな島民の姿勢から工夫された食文化で、米不足でそうめんが配給された戦後の食糧難の時代を乗り越えてきたのだとか。
素朴だけど、魚の風味が漂う味わい深い料理。島民のたくましさを象徴する郷土食として、次世代へと受け継がれています。
【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-tokushima/
【徳島県牟岐町】
https://www.town.tokushima-mugi.lg.jp/docs/2022030400016/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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