
日本はEV後進国と言われたりもしています。
ただ、そんな中でも所謂「アーリーアダプター」と呼ばれるEVオーナーや国内外の自動車メーカーから発売されるEVの車種は徐々に増加しています。
筆者も2022年にテスラのモデル3を購入し、「EVオーナー」になりました。
当連載では、実際のEVテスラライフのリアルを記事にしていきます。
初回はやっぱり「充電のリアル」。
「充電は面倒で時間がかかる」「充電にかかる電気代は高い」「EV充電スポットが少ない」など充電に関係する声は様々寄せられます。実際はどのような感じなのか。それではEVテスラの充電ライフを紹介します。
TABLE OF CONTENTS
目次
自宅充電、経路充電、目的地充電

EVの充電方法は、「自宅充電」「経路充電」「目的地充電」の3つに分類されます。これらの充電方法を適切に組み合わせることで、効率的なEV利用が可能となります。
自宅充電の特徴と活用法

自宅充電はEVオーナーにとって最も基本的で重要な充電方法です。
メリット:例えば日中にクルマを使用する事が多い場合、クルマを使用していない夜間に充電が可能なため、毎朝充電された状態での出発が可能であり、ガソリンスタンドに行く手間が省ける。
デメリット:設備導入の初期コストが必要(200V専用の充電設備の設置が推奨のため初期投資として設置工事費用が発生)。マンションなどでは組合や設置場所、運用方法等の調整が困難な場合がある。
経路充電の特徴と活用法

経路充電は移動途中に充電が必要になる、主に長距離移動時に利用する充電方法です。
高速道路のSA/PA、道の駅、主要道路沿いの充電ステーション等に急速充電器が設置されていることが多く、充電時間は20-30分程度。
注意点:混雑時は充電待ちの可能性あり。料金は自宅充電より高め。充電器の種類確認が必要。
目的地充電の特徴と活用法

目的地での滞在時間を活用する充電方法。
主な設置場所はショッピングモール、ホテル・宿泊施設、公共施設、オフィスビルなど。
滞在時間を有効活用出来るが(急速ではなく)普通充電を採用している場合が多く、短時間の利用だと十分な充電が出来ない場合がある。
効果的な充電戦略
3つの充電方法を効果的に組み合わせるためのポイント:
基本戦略:
① 日常的な充電は自宅充電をメインに長距離移動時は経路充電を計画的に活用。外出先では目的地充電を補助的に利用する。
② 走行距離と充電必要量の把握。充電スポットの事前確認。
③ 複数の充電オプションの準備(テスラ車の場合は「チャデモアダプター」があると安心)。
④ 充電計画の綿密な立案(これがドライブ旅行の楽しみの一つにもなったりします)
また、経路充電施設の近くにある飲食店を会員のEVオーナーの投稿によりシェアする「EVごはん」というコミュニティサイトもあります。クルマが充電するあいだ、人もお腹を満たす。そんな楽しい計画を立てるのもEVドライブの醍醐味となってます。
EVが充電しているあいだに乗ってる人のおなかも満たしましょう
テスラ車専用充電スポット「スーパーチャージャー」

2025年1月時点で日本全国に120か所以上の場所にあるテスラ車専用充電スポット「スーパーチャージャー」。1スポットに複数基設置されていて、全国で合計600基以上の充電器が設置されています。高出力の充電器でテスラ車に急速充電が出来ます。充電の「速度」や「量」は車両のバッテリーの状態や充電器の性能(スーパーチャージャーでも設備によって出力の違いがあります)等の諸条件によって差は出ますが、目安として15分で最大275km分の充電が可能とされています。
「スーパーチャージャー」の利用方法

テスラにはオーナーと車両を繋ぐスマホアプリがあります。(写真左側)
そのアプリ内の「ウォレット」に予めクレジットカードを登録しておきます。
スーパーチャージャーでは一切、決裁アクションをする必要はありません。
充電器がケーブルを介して車両情報を読み取り、ウォレットに登録したクレジットカードに自動的に請求してくれます。
テスラオーナーがスーパーチャージャーで充電する時は、ケーブルをただ車両に接続するだけ。
充電中の過ごし方

バッテリー残量によりますが、テスラ車の充電は1回につき30分。
充電渋滞を防ぐため、それ以上使用するとペナルティが課せられます。
その30分を苦と感じるオーナーはそんなに多くはないでしょう。
その理由は、スーパーチャージャーの設置場所が商業施設の駐車場が多いからです。
ショッピングモール、カフェ、道の駅、コンビニエンスストア等、様々な施設の駐車場の一角に設置されているのでオーナーは充電中に休憩したり、ショッピングしたりと充実した時間を過ごす事が出来ます。
また、車内では大きなモニターを利用して、実際のクルマのハンドルを操作しながらテスラ車を走らせる等数種類のゲームや動画アプリがインストールされているので、それらを楽しむ事も出来ます。
そして、そうこうしてる間に充電は完了してしまいます。
充電とガソリン代、どっちがお得?

ガソリン代と電気代の比較については「ガソリン価格」「電気代」「燃費性能」等の諸条件で変動するため一概には言えませんが、EVの電気代はガソリン車のガソリン代のおおよそ30%-40%程度と言われています。
EVの充電については様々な評価があります。
しかし最近では観光地へ向かう途中のガソリンスタンドが閉鎖されてる光景も目にしたりします。
逆に、EV充電器が設置されている宿泊施設やゴルフ場等を目にする機会も増えて来た気がします。
ガソリン代が高騰して安価なガソリンスタンドに長蛇の列が出来ていたり。
とは言え、電気料金も高く感じたりと。この環境変化が激しい時代に
EVへの乗り換えも一つの選択肢にするのも良いかもしれませんね。
ライター紹介
【プロフィール】
東京在住歴48年。
幼少期からクルマは大好きで、おもちゃから自転車、中型二輪を経て現在はテスラのモデル3。
妻と小学生の娘の3人家族。ドライブ旅行では娘の喜ぶレジャー施設と夫婦共通の趣味である日本酒酒蔵巡りに加え、EV充電スポットを組入れた
ルートを計画段階から楽しんでいる。
至福の時:お酒を飲みながらスイーツを食べている時。
(生クリームも餡子もチョコレートも大好き)

Posted by
Drive! NIPPON編集部
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