日本初の国立公園に指定された長崎県・雲仙にある雲仙温泉は、「雲仙地獄」の湯けむりに包まれる風情豊かな温泉街。高温の蒸気がシューと噴き出す雲仙地獄の散策、温泉たまごや温泉レモネードの食べ歩き、冬の花火など、お楽しみが満載の人気観光地です。雲仙地獄から徒歩1分の地にある「雲仙スカイホテル」は、温泉街で最大の掛け流し大浴場と島原の食材を生かした料理が自慢。心から温まる冬の温泉旅はいかがですか。
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目次
ほのかな7色に変化する白の濁り湯。大浴場は広さナンバーワン
雲仙温泉のお目当てといえば、雲仙地獄から引き湯する酸性硫黄泉。湯上り肌はしっとりぽかぽかで、化粧水がいらないほど。とくに同館の泉質は少し鉄分が多く、掛け流しの湯は季節や天候によって湯の色が七色に変わると好評です。エメラルドグリーン、乳白、透明、緑、赤などのほのかな変化が楽しく、何度でも浸かりたくなりそう。また2つの大浴場・露天風呂のうち、「絹笠の湯」は雲仙温泉内の掛け流しの大浴場としてナンバーワンの広さを誇ります。深夜に大浴場・露天風呂の貸切(有料)ができるので、広い名湯を独り占めしてみては。
島原名物「具雑煮」や「ろくべい」など地元の美味にときめく
夕食のメインは、島原名物である「具雑煮」。あごだしと九州醤油の風味豊かな出汁で山海の幸と餅を煮る具沢山なお雑煮は、他ではなかなか味わえない食文化です。さつまいもでつくる甘みのあるそば「ろくべい」や、好きな具材でごはんが進むお茶漬けバイキングにもワクワク。ほか諫早湾で水揚げされるうなぎやヒラメ、佐賀牛を味わえるコースもあります。さらに朝食は、名物サバ飯と出来立て熱々の大きな出汁焼き玉子が付くTHE日本の朝食。ボリューム満点で朝から幸せに。
2人だけの空間をテーマにした和洋室やさくら色の和室も
リニューアルが進み、個性豊かな客室が続々登場。「楓の間」は2人だけの空間をテーマにした和洋室で、満月のようなアーチの奥がベッドルームに。同間は館内で一番眺めが良く、雲仙の三岳五峰の一つ矢岳と水蒸気を上げる雲仙地獄を一望しながら温泉情緒を味わえます。さくら色の畳やふすまをあしらった春の和室や話題アニメの主人公たちが着る着物柄を畳の縁に使った客室もあり、遊び心が光ります。
ライトアップや冬花火…冬の雲仙は幻想的
九州は温暖なイメージがありますが、標高の高い雲仙は夏でも21~22度と涼しく、冬の仁田峠では霧氷「花ぼうろ」が見られます。雲仙温泉街では例年2月に霧氷をイメージした灯りのイベント「雲仙灯りの花ぼうろ」を開催。温泉街が幻想的なイルミネーションで彩られ、毎週土曜には打ち上げ花火が上がります。もくもくと湧き上がる湯けむりの中、色鮮やかな光がきらめく様子はまさに絶景。冬花火を満喫した後は濁り湯で芯から温まる…まさに至福のひとときです。
雲仙の自然とお湯にほれ込み奮闘中。全国の若女将との交流も励みに
雲仙スカイホテルの跡継ぎであるご主人のもとに嫁ぎ、若女将として活躍している内田亜希子さん。「主人とは学生時代に横浜で出会って二人とも横浜で就職。主人は30歳で跡を継ぐと決意をしていましたが、最初は覚悟を持てなかったですね。でも25歳で結婚し、育休中にホテルを少しお手伝いすることで、意識が変わりました。いざ夫婦で戻った時、スタッフの皆さんが『お帰り』と迎えてくれたのが本当にうれしかったです」
一見華やかな若女将業ですが、ほとんどが裏方仕事。「お客様をお迎えした後はすぐ着物を脱いでお布団を敷いたり、お見送り後は掃除したりと毎日フル稼働です」と語ります。現場を知り尽くす若女将が始めたのが、客室のリニューアル計画。「水回りの改修を進めるほか、最近は話題のアニメの着物柄を畳縁に使った和室をつくりました」とにっこり。こうした柔軟なアイデアをすぐ実行できるのは、全国の若女将が集まる「顔晴る女将」の存在も大きいとか。「同世代ばかりで悩みを共感してもらいやすく、会うと癒されます。自ら調理場に入ってお菓子や漬物を商品化する方もいて刺激を受けますね。私もオリジナル土産の開発を考えています」
雲仙に戻った時「緑がすごいね!」と感動するわが子を見て、雲仙の魅力を再発見できたという内田さん。「コンビニまで車で15分ですが(笑)、その豊かな自然が温泉街と宿の宝です。授かったいいお湯を大切にして今後もお客様に喜んでいただきたいですね」と、すっかり雲仙の恵みにほれ込んでいる若女将でした。
雲仙スカイホテル
住所/長崎県雲仙市小浜町雲仙323-1
TEL/0957-73-3345
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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