「千年の緑溶かして洞爺湖は 乙女の涙 たたえるがごとし」と詠まれるほど美しい洞爺湖。山と湖の鮮やかさに風光の優美さ、豊かな温泉…。大自然の恩恵をたっぷりと受けた、北海道屈指の観光地です。
この地で古くは「旅館グランドトーヤ」としてはじまり、昭和46年には現在の「ホテルグランドトーヤ」として、多くの観光客を迎え入れてきた同ホテル。ここで女将として働く来栖由喜さんをご紹介します。
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目次
湖のほとりから眺める絶景
和室35室、洋室4室の全39部屋からなる4階建てのホテル。湖のほとりにあるため、どの部屋に泊まっても目の前には絶景が広がります。天気の良い日は、湖の向こうに「蝦夷富士」の別名を持つ羊蹄山も眺めることができ、部屋にいながら雄大な自然を感じられます。
また毎年4月末から10月末にかけて、洞爺湖では毎晩湖上で花火が打ちあがるのだそうで、その様子を部屋から見ることもできます。美しい花火が湖面に映り込み、幻想的な夜のひとときを過ごせるでしょう。
保温効果の高い湯を堪能
豊富な湯が楽しめるのも、このホテルの魅力。「熱めの湯」「温めの湯」「人肌の湯」と異なる湯温のお風呂が男女それぞれに用意されています。総御影石造りの露天風呂ではゆったりと足を伸ばしながら湯に浸かることができ、旅の疲れを癒してくれます。
泉質は塩化物温泉(中性低張性高温泉)で、入浴すると皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐとされており、とても保温効果の高い湯。湯冷めしにくいことから「あたたまりの湯」とも言われ、神経痛、冷え性等の症状に効果が期待できます。
料理長が心を込める、丁寧な地場の味
「おいしい地場の食材を、出来るだけ安く、そして美味しく召し上がってほしい」という思いから、料理長が工夫を凝らした食事がずらりと並びます。別途注文できる、地元のタコを使ったしゃぶしゃぶ鍋もおすすめです。
朝ご飯でいただける「サンマの煮つけ」はリピーターも多い一品。水を一切使わず酒と醤油などの調味料をだけを使用し、骨まで食べられるほど柔らかく煮込んでいます。濃厚な味わいと豊富な栄養で、老若男女から人気の味です。
オールシーズンで満喫できる洞爺湖
洞爺湖周辺は年中とおしてイベントが盛りだくさん。4月末から10月末まで開催される「洞爺湖ロングラン花火大会」のほか、5月には湖畔を一周する「洞爺湖マラソン大会」、6月下旬には2日間行われる「洞爺湖マンガ・アニメフェスタ」、7月には「洞爺湖サマーフェスティバル」とにぎやかなイベントが続きます。
ウインターシーズンには「イルミネーショントンネル」が洞爺湖を彩り、2月に行われる「洞爺湖温泉冬まつり」では本祭りを含め10日間ほど冬花火も打ち上がります。
もちろんイベントがない日でも、洞爺湖をゆったりと周遊したり、すぐ目の前にある遊覧船乗り場から中島へ渡ってみたりと、楽しみ方は豊富。いつ訪れても思い出に残る滞在になるでしょう。
「洞爺湖温泉観光協会」のサイトでは毎週洞爺湖温泉の情報を提供しているそうなので、そちらもチェックを。
祖母、母と続く女将の家系。お客様に感謝の気持ちを忘れずに
「小さい頃から、祖母や母が女将として忙しく働く姿を見て育ちました。とても誇らしく、尊敬する二人でした」と目を細めて話す来栖さん。一時は東京で働いた時期もありましたが、結婚・子育てを機に帰郷。現在は弟夫婦と協力してホテルを切り盛りしています。
来栖さんは長い女将人生の中で、お客さんに助けられていると感じることが多々あるのだそうです。
「保育所に預けきりだった私の子どもたちと遊んでくださるために毎月泊まりにきてくださった方や、滞在を気に入ってくださりその後多くの方に広めていただいた方、こちらに勉強の機会を与えていただいただけでなく、その後リピーターとして長年お越しいただいた方…。
いろいろな気づきや学びを与えてくださり、長くホテルを愛してくださるお客様に感謝の思いでいっぱいです」と話します。
そんな来栖さんは、大の温泉好き。毎日お昼に湯船につかり、手足を伸ばして仕事への意気込みをするほどだそうです。「仕事や旅行で別の温泉地に行っても、必ず3回は入りますよ(笑)!」と明るく話します。
大好きな温泉で気分転換をして、また大好きな仕事に戻っていく、元気な来栖さんにぜひ会いに行ってみては。
洞爺湖温泉・湖畔の宿 ホテルグランドトーヤ
住所/北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉144
TEL/0142-75-2288
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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