栃木県日光の鬼怒川温泉は、鬼怒川の渓谷沿いに旅館が立ち並ぶ風光明媚な温泉街。江戸時代は日光詣での僧侶や大名しか入湯できなかった同温泉は、明治時代に一般開放され一躍人気温泉地となりました。創業130年の伝統を有する「鬼怒川温泉 あさや」は、鬼怒川温泉きっての老舗旅館。自家源泉とグルメが自慢の宿で、画期的なサービスを生み出し続ける女将の八木澤美和さんにお話を聞きました。
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目次
川底から湧き出す自家源泉と、空中庭園露天風呂が圧巻
傷を癒す名湯として知られてきた鬼怒川温泉。あさやでは江戸時代に発見された川底から湧き出す源泉を、今も自家源泉として活用しています。「子宝の湯」とも呼ばれる独自の湯を心ゆくまで堪能できるのが至福。温泉街で一番高い場所に位置する「空中庭園露天風呂」で、鬼怒川下りの川舟を使った舟風呂に浸かれば、空に溶け込むような極上のリラックスを味わえます。シャンプーや化粧水などのアメニティも自家源泉を用いた同館オリジナル。スキンケアまで温泉尽くしで湯上がり美肌を目指せそうです
ライブキッチンのあるブッフェで、熱々の美食を
できたて熱々のお料理を提供したいという想いからいち早くブッフェを採用し、2年前にはオープンキッチンのある食事会場「ASAYA GARDEN」をオープン。目の前で焼き上げるステーキ、揚げたての天ぷら、栃木名物の湯葉や春の山菜、色とりどりのスイーツまで、夕食は100種類以上のメニューが並びます。また、和風ダイニングや料亭でゆったりと味わえるコース料理もセレクトでき、好みのスタイルで美食を堪能できるのが魅力です。
旅館の寛ぎとホテルライク。滞在スタイルも好みに応じて
温泉旅館の趣を愉しむ「八番館」と、ホテルライクな華やぎを味わえる「秀峰館」の2館が並び、好みやメンバーに合わせて滞在スタイルを選べます。八番館は明治時代の屏風や箪笥などの調度品が設えられた、落ち着きと上質の空間。ベッドを備えた和洋室で静謐のひとときを過ごせます。「秀峰館」は和室、洋室、和洋室まで客室のスタイルが多彩。なかでも人気の高い「最上階眺望風呂付 和洋室『雅』」は、伝統工芸品の鹿沼組子と渓谷美に心癒やされます。眺望風呂と畳の間、シモンズのベッドで心身を解放し、存分にパワーチャージを。
2~3月は館内で雛めぐり。随所を彩るアートにも注目を
吹抜けが広がる豪華なロビーから旅先の非日常に包まれるあさや。広い館内には土産店、カラオケ、卓球・ビリヤード、占いコーナーに岩盤浴まで揃い、大型旅館ならではのおもてなしが満載。2~3月は温泉街の「きぬ姫まつり」に合わせて、館内各所に江戸から令和に至る各時代のお雛様が飾られ、雛めぐりを満喫できます。女将自ら飾り付ける作家作品や季節の草花を愛でるのも、お楽しみのひとつ。時には女将がつくる押し花の風景画もお目見えするそうです。
お客様本位の発想が定番サービスに。アイデア女将の挑戦は続く
あさやの名物女将として名をはせる八木澤美和さん。「江戸時代より湧き出ているあさやの自家源泉は旅人の疲れた心と体を癒し、多くのお客様に愛されてきました。創業以来受け継がれている日本旅館の文化とおもてなしの心を大切にいらっしゃるお客様に『夢と感動』をお届けし、また来たい!!と思っていただける宿づくりを目指しています」と語ります。
会津芦ノ牧温泉の旅館で生まれ育ち、幼い頃から旅館業を学んできたこともあり、女将はまさに天職。「『趣味は仕事』と答え続けてきました。お客様が笑顔になれるおもてなしを考えることが好きなんです」という八木澤さんは、行動力も抜群です。「大浴場でよく見かける紫外線のスリッパ消毒器を約30年前に導入しました。それまではスタッフがひとつひとつ手で拭いていたので、どうにか工夫できないかと思ったのです」。客室に全サイズの浴衣を備えるサービス、当時旅館では珍しかった夕食のフルバイキングもチャレンジのひとつ。今や全国の旅館でスタンダードになったサービスにいち早く取り組んだ、先見の明に感服するばかりです。
そんなアイデア女将の目標は変わらず、お客様がワクワクするおもてなしを届けること。「鬼怒川川治温泉女将の会の会長としても、鬼怒川温泉の活性化と自然との調和を大切に次世代に受け継ぎ、誇れる街づくりにも力を注いでいきたいですね」。
鬼怒川温泉 あさや
住所/栃木県日光市鬼怒川温泉滝813
TEL/0288-77-1111
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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