秋田県 男鹿温泉「男鹿萬盛閣」女将 齊藤靖子さん

秋田県 男鹿温泉「男鹿萬盛閣」女将 齊藤靖子さん

国指定重要無形民俗文化財の「男鹿のナマハゲ」と効能豊かな出で湯で知られる秋田県の男鹿温泉郷。「網元の宿 男鹿萬盛閣」は、温泉、魚介類ともに“鮮度抜群”の温泉旅館。「萬盛丸」から揚がる新鮮な海の幸や男鹿名物の石焼料理など、網元ならではの料理と源泉掛け流しの湯、心づくしのおもてなしに癒されます。最近では一人で宿泊されるお客様も増えており、気楽な一人旅の目的地としてもぴったり。同館の代表兼女将として旅館を盛り立てている齊藤靖子さんにお話を聞きました。

温泉焼けした石が、効能の証。源泉掛け流しを心ゆくまで

温泉焼けした石が、効能の証。源泉掛け流しを心ゆくまで

男鹿温泉は、海水に似た成分の泉質を持ち、身体の芯から温まる名湯。同館では50度を超える源泉を掛け流しているため、浴場の石は赤く石焼けしており、その成分の濃さを実感できます。ほぼ毎日湯を入れ替えてお湯を新たに入れ始めるとあって、日帰り入浴は湯が満ちた後の15時から。新鮮な温泉を2つの内湯で存分に味わってみませんか。大浴場「石亭」はリニューアル前の温泉焼けした男鹿石が再利用され、風情たっぷり。大浴場「なぎさ」は波打ちぎわに見立てた湯船の浅瀬で半身浴が楽しめます。男鹿温泉郷で希少な「貸切露天風呂」(有料)に、風に吹かれながら浸かるのも至福です。

底曳き船「萬盛丸」から水揚げされた、男鹿の旬の幸に舌鼓

底曳き船「萬盛丸」から水揚げされた、男鹿の旬の幸に舌鼓

網元でもある男鹿萬盛閣の名物といえば、新鮮な海の幸を堪能できる料理。底曳き船「萬盛丸」から水揚げされた旬の魚介類を中心にしたコースが好評を博しています。男鹿近郊の海は魚介類の種類が豊富で、その日の水揚げに応じた刺身や焼き魚が楽しめるのが魅力。刺身が7~8種類付くという豪華な海鮮プラン、秋田錦牛のしゃぶしゃぶなどの肉料理と魚料理を両方楽しめる秋田の食プラン、男鹿名物の石焼料理の迫力を目の前で体感できるプランもあり、好みに応じてセレクトできます。男鹿の恵みと四季を盛り込んだ滋味豊かな料理から、パワーをいただけるはず。

ベッド付きの和洋室や海を望む和室で、寛ぎのひととき

ベッド付きの和洋室や海を望む和室で、寛ぎのひととき

客室22室すべてが和室となり、畳の上で足を伸ばしてリラックスできます。2013年にリニューアルした「和洋室」は、和室にベッドルーム、シャワーを完備し、ホテルライクな滞在ができると人気。貸切露天風呂を無料で利用できるので、プライベートなひとときを過ごしたい方に最適です。また、和室2間とリビングルームを備えた「特別室」は最上階ならではの眺めが爽快で、晴天なら日本海や白神山地が望めます。このほか、海を遠くに望む和室などのスタンダードなタイプが充実。朝夕食ともに客室でいただける一人旅プランもあるので、たまには一人でのんびり羽を伸ばすのもいいですね。

日帰りでも宿泊気分。客室で寛ぎながら温泉と料理を満喫

日帰りでも宿泊気分。客室で寛ぎながら温泉と料理を満喫

男鹿エリアは、男鹿水族館GAOやゴジラ岩など、近年話題のスポットが続々登場しています。日帰りで観光しつつ、温泉につかってのんびりしたい、という声に応えて、同館では温泉と食事の付いた日帰りプランを約5000円~を用意。客室でひと休みして魚介料理を味わい、自慢の温泉をゆったり堪能できます。日帰り入浴は15時からなので、少し遅めのランチとして予約するのがおすすめ。日帰り入浴だけでも利用できるので、鮮度抜群の名湯でドライブ疲れを癒してみては。

地域の豊かな文化と、丁寧なおもてなしを大切に守っていきたい

地域の豊かな文化と、丁寧なおもてなしを大切に守っていきたい

祖父が創業し、ご両親が受け継いできた「網元の宿 男鹿萬盛閣」。齊藤靖子さんが家業を手伝い始めたのは25年ほど前のこと。2016年からは女将兼代表となり、ご両親と一緒に同館を切り盛りしてきました。

「女将や代表になる心づもりをしていませんでしたので、最初は学びの日々でした。もともと人前に出ることがあまり得意なタイプではなく、葛藤しながら日々奮闘しています」とほほ笑みます。今は経営を主軸に置きながら、スタッフの手が足りない旅館業務を担うという多忙な毎日。現場でこそ得られる感覚を大切にしています。

経営ノウハウや女性経営者として持つべき視点を得たいと考えた齊藤さんは、全国の女将や女性代表によって組織された「女性経営者の会」に参加。ここでの交流が大きな糧となりました。「全国の旅館で活躍されている方々と意見交換ができ、視野が格段に広がりました。旅館は特殊な業界であり、地域やお取引先と連携しなければ、よいサービスは提供できません。幅広い視野を持てるようになったことが、とても役立っています」と、穏やかに語ります。

「これからも温泉と食文化の魅力を生かしてサービスを向上させながら、承継についてもいずれ考えていきたいですね」と前を見据える齊藤さん。「秋田・男鹿半島はなまはげ文化などの豊かな観光資源に恵まれています。地域と一体になって盛り上げたいと思っています」と力強く語ってくれました。

男鹿温泉 網元の宿 男鹿萬盛閣
住所/秋田県男鹿市北浦湯本字草木原63-2
TEL/0185-33-3161

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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