トップアスリートの仕事に対する向き合い方、クルマとの付き合い方、さらには人生観などをインタビュー形式でお伝えする『トップアスリートの仕事とクルマ』。第2回はプロサッカー選手の名古屋グランパス・野上結貴選手です。野上選手はプロ12年目、名古屋グランパスに昨年移籍加入した現役Jリーガーで2児の父でもあります。まずはプロのお仕事についてお話を伺いました。
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目次
試合当日のルーティーンは守り続けています
――試合で結果を出すためにどんなことに取り組んでいますか?
試合当日のルーティーンは必ず守るようにしています。プロになってからですかね、それまであまり意識していませんでしたが他の選手と比べてパフォーマンスの波が大きいことを周りから指摘されまして。そこから「安定してプレーするにはどうしたらよいか」を試行錯誤した結果、試合前の行動がプレーに影響を与えることに気づきルーティーンを徐々に固めていきました。例えば、試合前の食事は自分にとって食べやすく、腹持ちしてかつ消化の良いパスタに決めています。また、チームのスケジュールに従ってストレッチや基本練習を入念にした上で試合に臨んでいます。何か特別なことをする訳では無いですが、スッと試合に入っていける準備を繰り返し体に馴染ませることで質の高いパフォーマンスが出せるよう努めています。
いつでもポジティブに楽しむことを心掛けています
――試合中に意識していることはありますか?
試合に限らずですが、できるかぎりその瞬間瞬間を楽しむようにしています。小学生の頃からサッカーをやっている時が一番楽しくて。その楽しさが原動力となって今まで続けてくることができました。プロになってからもそれはまったく変わっていません。なので「できるだけポジティブに楽しもう!」と思って試合にも取り組んでいます。勝負事なので厳しさはありますが、楽しむことから生まれるアグレッシブなプレーでチームに良い影響を与えていければと思っています。同時にサポーターの皆さんにも自分のプレーの熱量が伝わり、楽しんでもらえたらこれ以上無いくらい嬉しいですね。
サッカーと同じくらい『トミカ』が大好きでした(笑)
――ありがとうございます。『最良のコンディションで仕事に臨むこと』・『仕事をポジティブに楽しむこと』はサッカー以外のビジネスでも本当に重要なことだと思います。さて、続いてクルマについてもお話を伺いたいと思いますが、野上選手がクルマに興味を持ったきっかけは何ですか?
小学校時代にサッカーと同じくらい『トミカ』が大好きで(笑)。色んな車種の『トミカ』を集めていて、その頃からクルマが好きでしたね。今、自分の子供も『トミカ』にハマっていて、、、本当に感慨深いです(笑) 。そんな感じでクルマはずっと好きで主にクロスカントリーやSUVを乗り継いできました。妻も自分がクルマ好きなことを理解してくれていて車種選定やカスタムなど割と自由にさせてもらっています。
クルマはリラックスできるプライベート空間です
クルマは唯一1人で居られる空間で非常にリラックスできます。練習から家に帰ると子供達がちょうど帰ってくる時間帯で、そこからはもう「遊ぼう!遊ぼう!!」で(笑)。 公園に行ったり習い事に連れていったりと大忙しなので、その前の約40分のクルマの運転をON/OFFを切り替える時間として重宝しています。車内では好きな音楽を聴いたりしながらプライベートな空間を楽しんでいます。クルマで過ごす時間と言えば家族と一緒にドライブするのも和気藹々としていて好きですね。昨年オフの11月頃に下呂温泉に行ったのですが、ドライブ中の雄大な自然の景色や温泉に加えて小さな子どもがいても楽しめるスポットが随所にあり、家族で満喫できました。愛知に来てまだ2年経っていないので小さな子ども連れで楽しめるドライブスポットがあればぜひ教えて頂きたいですね。
楽しいことを続けていってほしいです
――最後に、家族を大切にしている野上選手ですが、お子さんに「こう育ってほしい」ということはありますか?
楽しいことをずっと続けていってほしいと思います。いくつか習い事をさせていますが、将来的には一番楽しいことに絞ってやり続けてもらえればいいですね。というのも自分は楽しいこと=サッカーを続けてきて、それを仕事にできて本当に幸せで充実しているので。子供たちには楽しいことをやっていくことで、自分らしさ・自分の軸となる部分を少しずつカタチづくっていって幸せになってほしいですね。
<プロフィール>
野上 結貴(のがみ ゆうき)/背番号 2/ポジション DF
1991年4月20日生まれ。東京都出身。桐蔭横浜大学在学時の2012年に特別指定選手として横浜FCに加入。2016年にサンフレッチェ広島に完全移籍したのち、2023年に名古屋グランパスへ完全移籍。攻守両面でポリバレントな能力(複数のポジションをこなせる能力)を発揮。CBとして安定した守備を見せるとともに、WBとして積極的な攻撃参加でチームに勢いをもたらす。
≪まとめ≫
野上結貴選手のインタビューはいかがだったでしょうか。読者の皆さんにとってライフスタイルを見つめ直す気づきやヒントになれば幸いです。また、Drive! NIPPON編集部はご多忙の中取材にご協力頂いた野上選手をこれからも応援していきたいと思います。今後もトップアスリートへの取材を通じて皆様により良い情報をお伝え出来るよう努めていきますので乞うご期待ください。