江戸と京都の文化が溶け合い、独自の武家文化が育まれた金沢。加賀藩の前田藩主が文化奨励策を進めたことで、加賀百万石の美しい伝統文化が花開きました。街中を歩けば、端正な庭園や工芸品、茶道といった和の文化に出会えます。四季折々の表情を見せる金沢の中でも、桜が彩る春の風情は格別。例年3月下旬に開花し、うららかな景色が楽しめます。能登復興支援の体験プランなどが登場する今、能登を応援する思いを込めて春の金沢をドライブしませんか。
(写真提供:金沢市)
TABLE OF CONTENTS
目次
- START 金沢駅
- 近江町市場
- ひがし茶屋街
- 金沢城公園
- 兼六園
- にし茶屋街
まずは豪華な朝食から。開場300年を超える「近江町市場」
JR金沢駅にそびえる鼓門から直進し、車で5分ほどで到着する「近江町市場」。300年以上前に開場した金沢市民の台所で、地元では“おみちょ”の愛称で親しまれています。アーケード下に約170の専門店がずらりと並び、気さくな雰囲気。新鮮な魚介類や練り物などに加え、加賀太きゅうり・金時草といった珍しい加賀野菜にも目を奪われます。金沢駅に朝到着後に直行するなら、新鮮食材を使った朝食が狙い目。器からあふれんばかりの豪華な海鮮丼や、日本海の幸たっぷりの寿司が朝7:00から味わえるお店があります。ランチタイムは行列必至のお店でも、朝ならわりとスムーズに入れるはず!
(写真提供:近江町市場商店街振興組合)
近江町市場の詳細
住所 石川県金沢市上近江町50 TEL 076-231-1462(近江町市場商店街振興組合) 営業時間・定休日 各店によって異なる URL https://ohmicho-ichiba.com/
町家を改修したショップ巡りも楽しい「ひがし茶屋街」
金沢を代表する風景といえば、江戸時代の名残を残す3つの茶屋街「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」「主計町(かずえまち)茶屋街」。紅殻格子の町家が続く「ひがし茶屋街」はフォトジェニックな佇まいから、人気の観光地に。外からは中が見えにくい木格子「きむすこ」や、かつて旦那衆がお茶屋に通うために架けた歩行者専用の「梅ノ橋」を眺めたり、路地裏を歩いたりするだけでときめきます。町家を改修した工芸品のセレクトショップ、名物の金箔ソフトなどのグルメ・買い物が充実し、金沢らしさを存分に体感できるはず。重要伝統的建造物群保存地区の「ひがし茶屋街」と、浅野川を挟んで反対側の「主計町茶屋街」は、一緒に巡るのがおすすめ。桜並木が美しい「主計町茶屋街」は、花見散歩にうってつけです。
(写真提供:金沢市)
ひがし茶屋街の詳細
住所 石川県金沢市東山 見学時間 常時開放 URL https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10212.html 観光に関する問い合わせ 金沢市観光協会(076-232-5555)
殿様の気分で庭園を愛でる「金沢城公園」
前田藩の居城跡を整備した「金沢城公園」は、のんびりと散策するのにぴったりのスポット。桜の名所としてもおなじみで、石垣沿いに桜が咲き誇る様子は圧巻です。金沢城は前田利家による本格的な城づくりが始まって以降、焼失・再建を繰り返しました。平成13年には菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元され、江戸時代から現存する石川門や石垣とともに往時の景観を楽しめます。歴代藩主が手を加えつつ廃藩時まで維持されたという大名庭園「玉泉院丸庭園」の復元も見どころのひとつ。休憩所の「玉泉庵」で庭を一望しながらお抹茶と上生菓子を味わえば、庭を愛でた殿様の心持ちを追体験できそうです。
※令和6年能登半島地震による⽯垣被災のため、園内の一部に立入規制があります。
(写真提供:金沢市)
金沢城公園の詳細
住所 石川県金沢市丸の内1-1 TEL 076-234-3800(石川県 金沢城・兼六園管理事務所) 開園時間 3月1日~10月15日7:00~18:00(退園)、10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園)
※施設によって異なります。早朝入園も実施中。 定休日 年中無休(玉泉庵除く) 入園料 無料 ※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門は大人320円、6歳~18歳未満100円 URL https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
約40種類、400本の桜が競演「兼六園」
日本三名園として名高い「兼六園」。座って眺める庭ではなく、池や築山などに立ち寄りながら景観を楽しむ「廻遊式」の庭園として、多くの観光客が歩きながら優雅なひとときを満喫しています。徽軫灯籠(ことじとうろう)といった代表的な見どころを巡るコースは約40分、隅々まで巡るコースは約90分で、旅程に応じて楽しんでみては。「兼六園」は日本の桜名所100選に数えられ、園内では約40種、400本ほどの桜が咲き誇ります。なかでも珍しい品種といえば「兼六園菊桜」。一つの花に花びらが300枚以上つく菊花のようなあでやかな桜で、濃紅、薄紅、白と色が移っていく様子も特徴的。例年4月下旬から5月上旬までの約2週間が見頃となるので、ぜひお目当てにしたいですね。
※令和6年能登半島地震により、園内の一部に立入規制があります。詳細は公式HPにて。
(写真提供:金沢市)
兼六園の詳細
住所 石川県金沢市兼六町1 TEL 076-234-3800(石川県 金沢城・兼六園管理事務所) 開園時間 3月1日~10月15日7:00~18:00 (最終入園 17:30)、10月16日~2月末日8:00~17:00 (最終入園 16:30)
※施設によって異なります。早朝入園も実施中。 定休日 年中無休(時雨亭除く) 入園料 大人320円、6歳~18歳未満100円 URL https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
夕暮れの粋な風情を楽しみたい「にし茶屋街」
約100mの通りに出格子の茶屋建築が建ち並ぶ「にし茶屋街」。お茶屋が4軒あり、3つある茶屋街の中で最も多く芸妓が活躍しています。日暮れとともにお茶屋の看板に明かりが灯り始めたころが芸妓の姿や三味線の音色に出会えるチャンスです。茶屋文化に触れるなら、大正期の作家・島田清次郎が過ごしたお茶屋「吉米楼」の跡地に建つ「金沢市西茶屋資料館」へ。2階には紅色の壁と漆塗りの装飾品で彩られたお座敷が再現され、華やかな雰囲気を体感できます。お茶屋やお寺を活用したカフェで、甘味をお供にひと休みするのもおすすめ。さらに、歩いて数分の「寺町寺院群」も夕暮れが似合うスポット。忍者寺など約70の寺社が集まる金沢三寺院群のひとつで、夕方になると鐘の音が響き渡ります。
(写真提供:金沢市)
にし茶屋街の詳細
住所 石川県金沢市野町 見学時間 常時開放 URL https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10199.html 観光に関する問い合わせ 金沢市観光協会(076-232-5555)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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