3,000メートル級の山々が連なる南アルプスの玄関口・奥大井エリア。雄大な山々と美しい渓谷に囲まれたこのエリアには、大井川に掛かる一番長い吊橋、ダム湖の真ん中にある秘境駅など、一度は見ておきたい観光名所が多数あり、日本で唯一のアプト式列車が走る「南アルプスあぷとライン」に乗って秘境を目指す方も多いそう。今回は、マイカーと大井川鐡道のトロッコ列車に揺られながら、奥大井の風光明媚な景色と秘境の廃線跡を巡るドライブプランをご紹介します。
TABLE OF CONTENTS
目次
- START 島田金谷IC
- 塩郷の吊橋
- 千頭駅
- 南アルプスあぷとライン
- 奥大井湖上駅
- 井川湖畔遊歩道(廃線小路)
スリル満点!大井川にかかる一番長い吊橋「塩郷の吊橋」
塩郷地区と久野脇地区を結ぶ生活道路として造られた「塩郷の吊橋(正式名称:久野脇橋(くのわきばし)」。全長約220m、高さ約13m、定員10名の木造人道橋で、大井川に掛かる一番長い吊橋です。ゆらゆらと揺れるスリル満点の橋上からは、眼下に大井川の美しい自然景観や山と緑のコントラストを望むことができます。日中の景色も美しいですが、オススメは、夕日が橋を照らし光と山影のコントラストが美しい夕暮れ時です。
塩郷の吊橋の詳細
住所静岡県榛原郡川根本町下泉1939TEL0547-59-2746(川根本町観光協会)URLhttps://okuooi.gr.jp/outdoor/details.php?id=112
南アルプスあぷとラインの始発駅「千頭駅」
大井川鐵道「千頭(せんず)駅」は、日本唯一のアプト式区間を有する「南アルプスあぷとライン」の始発駅。名湯寸又峡温泉への玄関口でもあり、ここを起点に旅のプランを立てるのがオススメです。駅構内には列車利用以外でも、入場券を購入すれば入場可能で、機関車やトロッコを見ることができます。なかでも、アニメ「きかんしゃトーマス」のキャラクター「トビー」の意匠をまとった「きかんしゃトビー号」(井川線:千頭駅〜奥泉駅間のみ)は一見の価値ありです。きかんしゃトビー号の乗り降りは同駅のみにつき、珍しい列車を見に立ち寄ってみては。
※駅周辺に駐車場がないため、隣接する道の駅「音戯の郷」の無料駐車場をご利用ください。
千頭駅の詳細
住所静岡県榛原郡川根本町千頭1216-5TEL0547-59-2065営業時間駅窓口:8:00〜18:00URLhttps://daitetsu.jp/abt
日本で唯一のアプト式列車が走る「南アルプスあぷとライン」
千頭駅〜井川駅間(25.5km)を結ぶ大井川鐵道 井川線。日本で唯一、急斜面を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)を用いたアプト式列車が走る区間があり、資材運搬用トロッコとして建設されたため、トンネルが小さく、急なカーブが多いのが特徴で、小さめの赤いトロッコ車両が走り「南アルプスあぷとライン」という愛称で親しまれています。区間は南アルプスユネスコエコパークにも認定された自然が残る貴重なエリアを走り、鉄道日本一の急勾配の山を上り下りするため、車窓からは静岡屈指の絶景を望むことができ、タイミングが合えば車掌の観光ガイドが聞けることも。マイカーでは行けない秘境の景色を満喫してください。
南アルプスあぷとラインの詳細
湖上に浮かぶ秘境駅「奥大井湖上駅」
全14駅ある南アルプスあぷとラインの10駅目にある「奥大井湖上駅」。長島ダム建設時に誕生したダム湖にかかる奥大井レインボーブリッジの中心部にあるため、まるで湖上に浮いているかのようだと昨今各SNSでも絶景スポットとして注目されていて、「クールジャパンアワード2019」を受賞、「中部の駅100選」にも選定されています。駅内の1階はコテージ風の休憩棟、2階は軽食やスイーツなどがいただける「rest & coffee 湖上駅カフェ」が併設されています。
奥大井湖上駅の詳細
住所静岡県榛原郡川根本町犬間URLhttps://daitetsu.jp/okuohi2017
廃線になった線路でウォーキング「井川湖畔遊歩道(廃線小路)」
井川湖の湖畔をのんびりと散策できる遊歩道「井川湖畔遊歩道(廃線小路)」。県内の中心地に流れる井川ダム建設時に利用された資材搬入駅(旧堂平駅)へと続く約1kmの廃線部分で、当時の面影を残したまま遊歩道として整備されたウォーキングコースです。井川湖の澄んだ空気と自然を感じながら、ノスタルジックな雰囲気が味わえると話題だとか。「井川駅」から徒歩約10分ほどで向かうことができ、その他「井川ダム小公園」の奥、「堂平広場」からも歩くことができるので、ドライブプランに合わせて立ち寄ってみては。
井川湖畔遊歩道(廃線小路)の詳細
住所静岡県静岡市葵区井川TEL260-2211
(静岡市井川支所 地域振興係)URLhttps://www.city.shizuoka.lg.jp/s5796/s006228.html
香り高く上品な味わいの銘茶「川根茶」
京都府の宇治茶、埼玉県の狭山茶と並び、「日本三大銘茶」に数えられる静岡県の静岡茶。なかでも、県内の地域ブランド茶のひとつとして有名なのが「川根茶」です。山々が連なる山間地に位置する川根本町は、平地に比べて日照時間が短いため昼夜の温度差が大きく、茶葉を作る好条件が揃っているとか。香り高く上品な渋みをはじめとする、その特別な風味と味わいは一度味わえば誰もがわかるはず。また、大井川流域に沿って、川根茶を使った羊羹やソフトクリームを提供するお店が多数あるので、茶葉以外の楽しみ方も試してみては。
川根茶の詳細
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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