長崎・波佐見ドライブ ｜ 今トレンド！モダンな「波佐見焼」の里をめぐる

長崎県の中で唯一、海に面していない波佐見町。山に囲まれた小さな町は、400年以上前から日用食器「波佐見焼」の産地として栄えてきました。「波佐見焼」は分業制で、型屋、生地屋、窯元、商社が連携しながら町全体が“ひとつの工場”になることで大量生産を可能にしているそう。とくに近年は、カラフルな色やモダンな柄の器が脚光を浴びており、やきものに親しめるおしゃれなスポットが続々と誕生しています。全国から注目される波佐見町へ、お気に入りの器を探すドライブ旅に出かけましょう！
（写真は「西の原」の南創庫）

START　嬉野IC　　
↓
①白山陶器本社ショールーム
↓
②HIROPPA
↓
③西の原　　　　　　
↓
④COYANE
↓
⑤はさみ温泉 湯治楼
↓
⑥ホテルブリスヴィラ波佐見

時代を超えて愛される器「白山陶器本社ショールーム」

「なにより使いやすく生活の中になじむ」をものづくりの基本にして、世代や時代を超えて愛着をもてる器を波佐見町で生産している「白山陶器」。デザイナー・森正洋さんが手がけたG型しょうゆさし、平茶わん、ねじり梅や重ね縞といった数々の代表シリーズの中には、50年以上作りつづけられているものもあります。同社では、波佐見町の本社と東京・青山に直営店を設置。「白山陶器本社ショールーム」は問屋向けのショールームとして開設されましたが、現在は一般のお客様も多く訪れているそう。デザイナーの森さんがデザインした1970年代の内装は、壁紙や什器ひとつひとつにこだわりが光り、実にモダン。同社で生産中の製品を見ることができ、来館特別割引があるシリーズも。わが家のスタンダードとなる器を探してみませんか。
※2024年8月15日～18日は夏期休業

「白山陶器本社ショールーム」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1334
■TEL : 0956-85-3251
■営業時間：10:00～17:00（最終入店16:45）
■定休日：木曜（木曜が祝日の場合は営業。年末年始・GW・夏季休暇ほか不定休あり）
■URL：https://www.hakusan-shop-online.com/pages/showroom-nagasaki

波佐見焼の火付け役、マルヒロが手がけた公園「HIROPPA」

有田焼の下請け産業であった「波佐見焼」の名を一躍有名にしたのが、2010年にマルヒロが立ち上げたブランド「HASAMI」。50～60年代のアメリカのカフェをイメージしたカラフルで分厚いマグカップが大ヒット商品になりました。同社では2021年、私設公園「HIROPPA」をオープン。約1200坪の敷地内は、芝生や果樹が彩る広い庭、マルヒロが波佐見焼を通して出会った国内外のアーティストたちのオブジェや壁画、マルヒロの陶磁器の全ラインナップがそろうストア、コーヒースタンド、おもちゃやお菓子が並ぶキオスクがあり、好きな場所・好きなスタイルで寛ぐことができます。HIROPPA近くの、日本家屋をリノベーションした「OUCHI」では、夏季限定で天然氷のかき氷を楽しむことも！遊んで買ってのんびりできるアートな公園でひと休みしてみては。

「HIROPPA」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682
■TEL : 0956-37-8666
■営業時間：10:00～18:00
■定休日：不定休
■URL：https://hiroppa.hasamiyaki.jp/

暮らしのショップやカフェをのんびり巡る「西の原」

江戸時代創業の窯元が営む「福幸製陶所」の廃業に伴い、2000坪の工場跡地“西の原工房"を西海陶器が継承。国の有形文化財にも認められた建物を生かしながら、ショップやギャラリー、飲食店が点在する観光拠点としてよみがえらせた「西の原」。製陶所の絵付け場跡を生かした生活道具のお店「HANAわくすい」、画材・文具・雑貨の店と多目的スペースのある「monné porte」、西海陶器のショップと切り絵付け体験ができる「南創庫」、食料雑貨店「GROCERY MORISUKE」に加えて、にぎりめし店、カフェレストラン、コーヒー豆店、アイス店というこだわりの食もたっぷり。インテリアや雑貨好きにたまらない、おしゃれなスポットです。

「西の原」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
■TEL : 0956-85-8155（西の原事務所）
■営業時間：11:00〜18:00（店舗によって異なります）
■定休日：水曜（店舗によって異なります）
■URL：https://24nohara.jp/

からだに優しいフォーやスイーツでひと休み「COYANE」

波佐見焼のギャラリー「OYANE（オーヤネ）」の横に建つ、小さな屋根の「COYANE（コヤネ）」は、ベトナムの麺料理フォーの専門店。“シンプルでからだに優しい”をコンセプトにしたフォーは、有田地鶏の出汁や九州の野菜、スパイスやハーブにこだわった本格的な味わいです。チキンとビーフとシーフードの具材が選べ、セットにすると生春巻きか揚げ春巻き付きに。多くの料理に波佐見焼が使われていて、エスニックな料理と和食器の相性のよさに驚くはずです。ベトナムコーヒーやスイーツメニューも充実し、カフェとして利用できるのもポイント。まちの散策途中に、ヘルシーな料理でクールダウンしてみては。

「COYANE」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4
■TEL : 0956-56-7611
■営業時間：平日11:30～16:00（LO15:30）、土日祝11:30～17:00（LO 16:30）
■定休日：火曜
■URL：https://www.instagram.com/hasami.coyane/

やきもの探訪の疲れを癒す、とろんとした湯「はさみ温泉 湯治楼」

波佐見町の南側は、窯業とともに農業が盛んなエリア。のどかなロケーションに恵まれた「ミナミ田園」は、地産地消の料理と石窯ピッツァが自慢の「陶農レストラン 清旬の郷」、日帰り温泉、ホテルなどが集まる癒しの別天地です。やきもの巡りの後にぜひ立ち寄りたいのが「はさみ温泉 湯治楼（ゆうじろう）」。アルカリ性の炭酸水素塩泉はとろみがあって、湯上がりの肌触りがいいと評判。3つの内湯はすべて源泉掛け流しになり、シャワーやカランも源泉とあって、名湯を心ゆくまで堪能できます。川音が聞こえてくる露天風呂、サウナや高濃度炭酸泉もそろい、1日の疲れが洗い流せるはず！

「はさみ温泉 湯治楼」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷558-3
■TEL : 0956-76-9008
■営業時間：10:00～22:00 （最終入場 21:15）
■定休日：不定休
■料金：平日／中学生以上800円、小学生500円、3歳以上400円
　　　 土日祝／各50円増し
■URL：https://minami-denen.jp/

波佐見焼の器を楽しめるホテル「ホテルブリスヴィラ波佐見」

「しごとと湯とリゾート」をコンセプトにした「ホテルブリスヴィラ波佐見」は、アクティブにやきもの探訪をしたい方にぴったりです。ゆとりのあるツインルームや、床座で寛げるファミリールーム、ワーケーションに便利なダブルルームがそろい、目的に応じたステイができます。到着すると、「茶室ギャラリーKANZA」（不定休）でお抹茶のふるまいがあり、優雅な気分に。波佐見焼の里にふさわしく、朝食や夕食は華やかな波佐見焼の器で提供してくれます。夕食は、地元でとれたイノシシのハンバーグをメインにしたジビエ料理セットやディナーコース（2日前までに要予約）がおすすめ。長崎県の食材を使った朝食も好評です。宿泊すると、先に紹介した「はさみ温泉 湯治楼（ホテルから徒歩1分）」を無料で利用できるので、温泉リゾートの気分でリフレッシュできます。

「ホテルブリスヴィラ波佐見」の詳細

■住所：長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷567-1
■TEL：0956-85-8338
■URL：https://www.hotel-blissvilla.com/