松本市浅間温泉エリアの観光活性化を目的として、宿泊施設の運営や観光関連施設の誘致などに取り組む株式会社WAKUWAKU浅間温泉を設立しました。
■浅間温泉エリアの現状と課題
西暦698年の飛鳥時代まで遡るほどの歴史を有する「浅間温泉」。江戸時代には、松本城のお殿様も通い、明治以降は、多くの文化人に愛されるなど、多くの人々が訪れる温泉地でした。
しかし、松本駅から車で15分程度と近く、長野県のほぼ真ん中に位置し、どこにも行きやすい好立地にありながらも、温泉地としての認知度は低く、1993年には年間100万人を超えた観光客も60万人程度まで落ち込んでいます。
温泉旅館の数も減少傾向にある中、一部の外部資本の参入はあるものの、地元出身の後継者が減少するとともに、既存の事業者の高齢化も進み、今後の事業承継が大きな課題となっています。
■地域の主要旅館「おもと」の再生
観光客の減少が続く中、昨夏の長雨や台風被害、雪不足などが重なり、大正8年に「おもとの湯」として創業した地元の主要旅館「おもと」も、環境の変化に対応しきれない状況にありました。
そこで、「おもと」の後継者を育てながら、歴史ある「おもと」を浅間温泉に残すため、この度、WAKUWAKU浅間温泉を設立して事業を引き継ぐと共に、「おもと」の再生を契機とした浅間温泉の活性化に取組むことを決意しました。
■地元にもある良い観光資源
松本城主の湯御殿であった「枇杷の湯」などの日帰り入浴施設、多様な10数件の飲食店、日本三大奇祭の一つ「松明(たいまつ)祭り」など、浅間温泉内には多くの観光資源があります。
また、松本城や旧開智学校、松本市美術館、松本山雅FC、松本市内の魅力ある飲食店など、浅間温泉を訪れるきっかけとなり得るコンテンツも充実しています。
WAKUWAKU浅間温泉では、これらの観光資源を活かし、浅間温泉に滞在する観光客を増やす取組を行っていきます。
■新会社の取組みについて
まず、WAKUWAKU浅間温泉は、2020年7月のオープンを目指して、「おもと」のリニューアルを行います。その際、「泊食分離」のスタイルでサービスを再構築するなど、様々な工夫を凝らして、地域での滞在や消費を促し、旅館の生産性を温泉地全体で向上させるような取組を行います。
また、地域の事業者と連携した宿泊プランなども充実させる中で、浅間温泉あるいは松本市内の観光の未来を担う世代の参画も促していきたいと考えています。
【株式会社WAKUWAKU浅間温泉 概要】
会社名:株式会社WAKUWAKU浅間温泉
代表者:岡 嘉紀
所在地:長野県松本市浅間温泉三丁目13番10号
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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