島根県では、全国の神々が出雲に集まり会議を行う「神在月」の期間が、本年は11月24日(火)より開始します。
神在祭期間中は境内での参拝は可能ですが、祭事については、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、制限を設けて開催します(※)。
■秋は出雲に神様が集う季節。全国で島根だけの特別な月「神在月」とは?
旧暦の10月は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、出雲には神様が集まっているので、「神在月(かみありづき)」と呼びます。神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」、そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
・神迎神事
(2020年11月24日(火)19:00~)
出雲大社の西方1kmにある稲佐の浜で、神々をお迎えする祭事。浜から出雲大社への「神迎の道」を延々と参拝者の行列が続く、荘厳な光景を見ることができます。
・神在祭
(2020年11月25日(水)・29日(日)・12月1日(火))
縁結びの神 大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)の元に神々が参集して「神議(カムハカリ)」が行われ、男女の縁を始めとする様々な縁結びについて話し合われるといわれています。
・縁結大祭
(2020年11月29日(日)・12月1日(火))様々な縁結びの神議が行われる神在祭中の日のお祭りに併せ、執り行われます。参列するためには、出雲大社への事前申込が必要です。
・神等去出祭(からさでさい)
(2020年12月1日(火)・10日(木))
神々が神籬を離れ出雲大社を去る際の儀式です。門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱えます。
(※)新型コロナウイルス感染症拡大防止およびご参拝の皆様の安全のため、 本年の神在祭の参列には制限があります。
☆神迎神事、神迎祭…一般の方の見学、参列不可・神在祭…関係者のみ参加可
☆縁結大祭…一般の方の参加可
■他にも島根では「神在月」にこんな変わった神事が!
・諸手船神事(もろたぶねしんじ)
毎年12月3日に、美保神社で行われる、諸手船に乗り、美保関港へこぎだし、2隻は互いに水をかけあいながら港内を巡る、冬の美保関港を舞台に繰り広げられる勇壮の神事です。
・奇祭・ガッチ祭り
10月に開催される、年に1回「日吉神社」の神様が元の地へ里帰りされるお祭りです。白装束に赤い布きれで顔面を覆った異様な出で立ちをした「ガッチ」がワラを編んだしめ縄のような「シボ」(スボ)を持ち、「ヘー、 ヘー」と奇声をあげ、地元の人や訪れる人を叩いて回ります。
日本中の神様が集まってマッチングサミット開催!?出雲と神在月の縁結びについて
【神在月と縁結び】
出雲では神在月(旧暦10月)に大国主大神のもとへ全国の神々が集まり、男女の縁を決める会議が行われるとされています。また、全国のあらゆる神々が集まることから、男女の縁だけでなく、友人、子宝、商売など様々なご縁を結ぶ「縁結びの聖地」として知られています。
神在月に出雲の神社を参拝すると、縁結びの願いが叶いやすいといわれています。出雲の神社を始めとする、島根の縁結びスポットを紹介します。
【島根の縁結びスポット】
<縁結びでもっとも有名!言わずと知れたNo.1縁結びスポット「出雲大社」>
出雲神話ゆかりの古社の中でもひときわの存在感を放つ、縁結びでもっとも有名な神社です。縁結びの神として名高い大国主大神を祀り、全国から良縁を求めて年間600万人以上の参拝者が訪れます。広い境内を流れる空気は厳かで、「二礼、四拍手、一礼」という独特の拝礼を行うのが特徴です。また、一般的には「いずもたいしゃ」と言われていますが、正式名称は「いずもおおやしろ」です。
<鏡の池でご縁を占う!八重垣神社>
スサノオノミコトとイナタヒメノミコトの夫婦を祀る八重垣神社では、硬貨をのせた占い用紙をそっと池に浮かべ、沈み具合で縁を占うという、ユニークな占いが人気です。
<お守りづくりで縁結び!玉作湯神社>
玉作湯神社では、境内の奥に願い石(真玉)と呼ばれる石があり、社務所で授かる叶い石を重ね合わせて祈ると、願い事が叶うといわれています。
■神社以外にもまだある!島根の縁結びスポット
島根県内には、他にも「縁結び」にゆかりのあるスポットが数多く点在しています。これらの縁結びスポットを探して旅をするのもおすすめです。
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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