鹿児島県南大隅町は、国産アボカドのプロモーションを開始し、東京での試食会や通信販売を展開しました。
鹿児島県南大隅町は、九州本島最南端 北緯31度線にあり、冬でも暖かく椰子やソテツ、ハイビスカスなど亜熱帯地域の植物を多く見ることができます。まるで南国のような気候で、和製のトロピカルフルーツの栽培も盛んに行われ、パインアップル、パッションフルーツ、マンゴー、ライチなどが豊富。その中でも国内ではまだ珍しい秋から冬に収穫されるアボカドの栽培に力を入れています。
アボカドは、品種が世界に1000種以上あると言われているが、日本で流通しているほとんどは、果皮が黒くゴツゴツした外国産の「ハス」という品種。そこで南大隅町役場所有のハウスでは、ある程度選りすぐった品種を栽培し、生産者に比較してもらいながら、この町の気候に合う優良品種を選抜してきました。
南大隅町のアボカドは樹上で熟成させてから収穫するのが特徴。アボカドには登録農薬がないため、無農薬で栽培されているのが現状です。楕円球型で果皮は薄く、果肉は油分が多くなめらかで甘みが感じられる「ベーコン」と、果形がひょうたん型で、種が他品種と比べて小さくその分果肉が多い、コクのある食味の「ピンカートン」の2種類が代表的な品種。どちらの品種も緑色の状態で収穫され、緑色の状態で食べごろをむかえます。外国産のアボカドは完熟する前に収穫され日本に出荷されるので、店頭に並んでいるときは食べ頃かどうかを見極めるのは、至難の業。その点、南大隅町産のアボカドは、食べ頃が間近のアボカドだけを収穫しています。
軸の部分の果梗枝(カコウシ)を付けたまま出荷しているので、その部分が黄色くなりポロっと取れ、手に持った時に野菜の茄子のような、フカフカとした感触になった時が食べ頃のサイン。そして品種によっては、皮を剥いた後も、果肉が鮮やかな緑色のまま、数時間は変色しないのも特筆すべき点です。アボカドが最高に美味しい状態で食べられるのは、国内産ならではの魅力といえるでしょう。
今後も、南大隅町と生産者が一体となって、より多くの方に高品質の南大隅町産アボカドを提供できるよう、生産量の増加と安定供給を目指しています。
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Drive! NIPPON編集部
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