京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」は、2021年7月2、3、9、10、30、31日の6日間、「京のお囃子舟」を開催します。星のや京都の前を流れる大堰川(おおいがわ)で1組ずつ貸し切りの屋形舟に乗り「コンチキチン」と呼び親しまれる祇園囃子の音色を楽しむ催しです。
限定の粽(ちまき)を味わいながら聴く演奏は、星のや京都の舟桟橋に加え、参加者が乗る舟の上でも行われるため、躍動感を感じられます。京都の夏の風物詩である祇園祭の雰囲気を、かつて大堰川で舟遊びをしていた平安貴族さながらの優雅な気分で楽しめます。
京都の夏の風物詩に、日本三大祭りのひとつである祇園祭があります。1000年以上の歴史を持つ祇園祭は疫病退散祈願の祭りで、1か月にわたり様々な行事が続きます。特に多くの見物客が集まる山鉾(やまほこ)*1巡行は、祇園囃子の音色とともに山鉾が街を練り歩くことで、疫病をもたらす疫神を鎮める行事*2です。独特な音色とリズムから「コンチキチン」と呼び親しまれる祇園囃子は、7月に入ると街に響き始め、京都の人々に夏の到来を告げます。京都の夏の風物詩を星のや京都でも楽しんでほしいという想い、そしてコロナ禍のいち早い終息への祈りを込めて、祇園祭の山鉾の一つである鷹山(たかやま)保存会の協力のもと、この催しが企画されました。
*1 動く美術館とも称される、祇園祭を象徴する山車(だし)。各山鉾の保存会が、その活動を支えている。
*2 八坂神社公式ホームページ
■特徴1:平安貴族の舟遊びの気分で祇園囃子を楽しむ
祇園囃子は、大堰川のほとりにある星のや京都の舟桟橋で演奏されます。参加者は、渡月橋のたもとから1組ずつ貸し切りの屋形舟に乗り、渓谷の景色を眺めながら舟桟橋まで川をさかのぼります。かつて大堰川では、平安貴族が和歌や管弦楽に興じながら四季の風景を愛でる舟遊びを楽しんでいました*3。舟の上から緑鮮やかな山々や翡翠(ひすい)色に輝く川を眺めながら、静かな渓谷に響く祇園囃子を聴くことで、平安貴族さながらの優雅な時間を過ごせます。
*3 歴史物語『大鏡』「三舟の才」
■特徴2:目の前で奏でられる、コンチキチンの音色
祇園囃子は鉦(かね)、笛、太鼓で構成されており、山鉾が街を練り歩く山鉾巡行の際には、山鉾の上に数十人が乗って演奏します。この催しでは、舟桟橋で祇園囃子を演奏する囃子方に加えて、貸し切りの屋形舟それぞれに囃子方が1名同乗して目の前で演奏するため、躍動感を感じられます。同乗している囃子方から舟に乗ったまま鉦の演奏を習うこともでき、平安貴族が舟の上で管弦楽に興じていた舟遊びの優雅な風情をより一層味わえます。
■特徴3:祇園祭限定、鷹山の和菓子の粽を味わう
舟の上で祇園祭の雰囲気を感じながらくつろげるよう、緑茶とともに祇園祭限定である鷹山の和菓子の粽を用意。祇園祭では、笹の葉で作られた手作りのお守りである粽が授与され、京都の多くの家の玄関に厄病・災難除けとして飾られています。舟で用意するのは、お守りの粽と同じく厄除けの意味合いを持つ和菓子の粽です。祭りの期間の中でもごく限られた人しか購入できない*4鷹山の粽を、舟の上で祇園囃子を聴きながら味わいます。
*4 提灯に灯が灯りお祭りムードが高まる宵山の3日間のみ、鷹山保存会の寄り合い場所にて数量限定で販売している。
【「京のお囃子舟」概要】
期間:2021年7月2、3、9、10、30、31日
時間:17:30~18:30
料金:1組 45,980円 *税・サービス料込、宿泊料別
含まれるもの:屋形舟での祇園囃子観賞、鷹山の和菓子の粽、緑茶、鷹山の扇子、鷹山のお守りの粽
定員:1日4組(1組あたり1~4名)
予約:公式サイトにて3日前まで受付
乗降場所:星のや京都
対象:宿泊者
備考:雨天中止。天候や川の状況により当日でも舟の運航中止、時間変更の可能性があります。
■京都の夏の風物詩 祇園祭とは?
祇園祭は1000年以上の歴史を持つ八坂神社の祭礼で、7月の1か月間続きます。重要無形民俗文化財、「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されている、日本三大祭りのひとつです。期間中は毎日のように様々な神事や行事が行われ、京都の街中が祇園祭一色に染まります。特に、豪華な装飾で「動く美術館」とも呼ばれる山鉾が街中に現れ祇園囃子の音が響く様子は、多くの人を魅了してきました。祇園祭の始まりは、平安時代に疫病が流行した際、当時の国の数にちなんで66本の矛を立て、祇園の神を祀り、さらに神輿を送って、厄災の除去を祈ったこととされています*5。2020年は新型コロナウイルスの影響で山鉾巡行など主要行事が中止となりましたが、Withコロナ時代だからこそ本来の祇園祭の意味が見直され、その重要性が高まっています。
*5 八坂神社公式ホームページ
【星のや京都】
平安貴族が別邸を構えた京都府・嵐山。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸。京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、嵐山の情景を映した日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常の世界を楽しめるリゾートです。
住所:京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
URL:https://hoshinoya.com/kyoto/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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