長野県茅野市でそばを作り、提供している「八ヶ岳蕎麦切りの会」。多岐にわたる茅野市のそばをPRする活動の一つとして、自分たちで畑を借りて、そばを栽培、収穫し、献上寒晒しそばを作っています。普通のそばとは異なる工程を踏む「献上寒晒しそば」を作る八ヶ岳蕎麦切りの会の活動に密着し、プロモーションムービーを作成しました。
■八ヶ岳蕎麦切りの会
茅野市でそばを作り、提供している人たち「八ヶ岳そば切りの会」。その発足は平成14年のこと。そば店同士が手を組んで茅野市のそばをPRしていこうじゃないか、ということで当時は12店舗ほどが集まって始まりました。ライバルの同業者が手を組んで一緒に何かをするということは、当時では珍しいことでした。
現在の八ヶ岳蕎麦切りの会は、多岐にわたるそばをPRする活動の一つとして、自分たちで畑を借りて、そばを栽培・収穫し、献上寒晒しそば(以下、寒晒しそば)を作っています。
■献上寒晒しそば
寒晒しそばの歴史は江戸時代にさかのぼります。当時、茅野市の辺りでは将軍家への献上品としてそばの実を冬の川に晒す寒晒しそばを納めていました。
寒晒しそばの味は上品なふんわりとした甘味、食感はもちもち。八ヶ岳蕎麦切りの会の会長 宮坂さんは「寒晒しそばは、作る過程で冬の冷たい水にそばを晒すことでたんぱく質が抜けていきます。また、雑味が抜けてもちもちとした食感とほのかな上品な甘い香りのそばになります」と話します。宮坂さんはその香りを「アーモンドのような香り」だと表現します。「通常のそばにもいくつか種類がありますが、そのどれともちがう食感に感動される方が多いです。」
■寒晒しそばができるまで
寒晒しそばは、通常のそばと同じように7月下旬に種まきをしてから栽培が始まります。夏を越して秋、9月下旬から10月のはじめに刈り取ります。普通のそばは、その刈り取りをしたそばをすぐに製粉して新そばとしますが、寒晒しそばはここで保存をします。その後、年を越して一番冷え込み、水がきれいになるといわれる大寒(1月20日ころ)の清流に10日間ほどそばを晒します。
その後、引き上げて1か月~1か月半ほど適切な水分量となるように見極めながらじっくりと乾燥をさせます。乾燥が済んだら製粉会社の温度管理された場所へ保管。こうしてできあがった寒晒しそばは、夏の一番暑い7月上旬から下旬に献上寒晒しそばとして販売されます。
数量限定で幻のそばと呼ばれる「献上寒晒しそば」をぜひご賞味ください。
【プロモーションムービーURL】
https://www.youtube.com/watch?v=nVYXUeP-SIM
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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