2021年8月23日(月)より二十世紀梨の全国での販売を開始します。出荷初日には収穫期を迎えた二十世紀梨が県内9つの選果場に集められ、箱詰めされた後全国へと出荷されました。
秋の訪れを感じさせるフルーツのひとつ「梨」ですが、鳥取県の二十世紀梨はこれから9月にかけて旬を迎えます。今年は春の開花が例年よりも早く、生育は順調で大玉に育ち、甘く瑞々しい果実に仕上がりました。今シーズンは、約2,500トンを出荷予定となっています。ぜひ、味覚から季節を先取りしてみませんか。
■生産量日本一!鳥取県の二十世紀梨
国内で流通している梨は、幸水や豊水のように薄茶色の皮をもつ「赤梨」が主流ですが、鳥取県で広く栽培され、植栽面積・出荷量ともに日本一を誇るのは、黄緑色の皮の二十世紀梨です。
鳥取県民にとっては「梨」といえば、この二十世紀梨であり、普段からよく食べられています。二十世紀梨は、110年以上の歴史を持った千葉県生まれ鳥取育ちの品種。食感は、梨の中でもシャリシャリ度が抜群!ほどよい甘さで適度な酸味があり、残暑の暑い時期にもぴったり。すっきりとした爽快感のある梨です。
■旬を先取り!今たべたい梨
梨は90%近くが水分のため、厳しい残暑の水分補給にも最適です。さらに「むくみ対策のフルーツ」として度々あげられるスイカ以上にカリウムを含むため、余分な水分を体の外に排出してくれるというと ても優秀な果物です。もともと梨は、中医学でも様々な効果があるとされており、体の熱を冷ましたり、のどの炎症をおさえたりするとも言われ、季節の変わり目の体の不調対策としても是非取り入れたいところ。さらに食物繊維も豊富で、腸の調子を整えて便秘や肌荒れ対策にもなるため、美容面でも今の時期におすすめの果物です。
■二十世紀梨もっと美味しく食べるには
二十世紀梨は梨の中でも日持ちがする品種。水分が多い梨は傷みやすいと思われがちですが、二十世紀梨は涼しいところであれば1週間は十分にもちます。 二十世紀梨の記念館「なしっこ館」参事の村田謙司さんおすすめの食べ頃は、緑の皮のなかに黄色のまだら模様が出てきたタイミング。この時期なら、二十世紀梨ならではのシャリシャリ感もあり、みずみずしさもちょうど良くいただくことができます。
村田さんによると「食べる人の好みだが、黄色くなってから食べる人もいる」とのこと。ただし、追熟する果物ではないので、糖度が変わるわけではないそうです。
<冷やし過ぎず、食べる1時間前に冷蔵庫へ>
冷暗所で保存がおすすめの二十世紀梨ですが、せっかく食べるなら、美味しいタイミングで食べたいモノ。村田さんによると、冷やしすぎも良くないそうで、ポイントは≪食べる前1時間ほど冷蔵庫に入れて冷やす≫のだそう。そうすることで、甘さが引き立ちつつも、甘さがあとを引かず、 何個でも食べられてしまうとのこと!ぜひお試しを。
<甘みを味わいたいならこんな切り方!>
梨の果実の中で最も甘い部分をご存じでしょうか。それは、軸の反対側(お尻のほう)なんです。
木になる時に、初めに出来た組織(お尻のほう)に甘み成分が蓄積されるためと言われています。その中でも、皮に近い部分が一番甘く感じられるため、できるだけ皮は薄くむきましょう。そして、芯の辺りは酸味が強いため、大きめに切り落とすのも◎。贅沢に甘みを味わってみては!?
梨の収穫から出荷までを追いかけた動画をどうぞ!▶ https://www.youtube.com/watch?v=uomfy5ryuCc
■二十世紀梨のことが何でもわかる!「なしっこ館」
実は鳥取県には、梨だけを扱ったミュージアムもあるのです。その名を「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」といい、鳥取県内の小学生には社会科見学などでおなじみの記念館です。
なしっこ館に一歩足を踏み入れると、天井を覆いつくすかのような二十世紀梨の巨木(シンボルツリー)がお出迎え。展示を見れば、1904年に鳥取県に二十世紀梨が持ち込まれてから現在に至るまでの歴史や、“梨と世界の人々”といった梨についてのアレコレが学べます。さらに、常時3種類の梨の食べ比べができるコーナーもあり、子ども達にも大人気です。
また、館内のパーラーで二十世紀梨をピューレにしてつくったソフトクリームやパフェなどのスイーツも楽しめます!
【鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館】
住所:鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内
営業時間:9:00~17:00(入館は16:40まで)
休館日:第1・3・5月曜日(祝日または振替休日の場合は休日でない翌日)12/29~1/3
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Posted by
Drive! NIPPON編集部
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