高知県は、細田守監督の新作アニメ映画「竜とそばかすの姫」(公開中)で主人公の女子高校生「すず」が暮らす物語の舞台になっています。中でも、青々と澄んだ流れから『仁淀(によど)ブルー』と呼ばれ、水質日本一を誇る仁淀川の流域エリア6市町村(土佐市・いの町・仁淀川町・佐川町・越知町・日高村)には劇中で登場するスポットが多く、映画の“聖地”として人気に。
源流の自然散策や土佐和紙、日本酒やジビエ料理といった地元ならでは文化にも触れられるとあって、大勢のファンや観光客で賑わっています。このたび、流域6市町村の食や歴史、文化を体験してもらうイベント「仁淀ブルー体験博」が初開催されます。趣向を凝らした体験メニューが目白押しです。
■奇跡の清流がもたらす景観やグルメ、和紙づくり体験も人気
仁淀ブルーのシンボル「にこ淵」の源流にあたる、「程野(ほどの)の滝」。その程野の滝の中の「東滝」を、スニーカーでも行ける安全なルートで「いの町山の案内人」と一緒に歩いてみませんか。
中腹部分から東滝を眺め、その後間近まで近づいて見ることができます。大自然の中、にこ淵とはまったく違う魅力を感じることができます。滝歩きの後は、「グリーン・パークほどの」でデイキャンプや、手ぶらでBBQもおすすめです。紅葉は例年11月中旬頃。
【所在地】高知県吾川郡いの町清水上分2995
【問い合わせ】いの町観光協会(いの町1692-9、TEL:088-893-1211)
〈土佐和紙工芸村QRAUD〉
仁淀川流域は江戸時代から続く土佐和紙の産地です。匠な職人技で生まれる世界でもっとも薄い「典具帖紙(てんぐじょうし)」などは、日本はもとより世界各地に輸出されています。そんな土佐和紙の「紙すき」を体験できるのが道の駅「土佐和紙工芸村QRAUD(くらうど)」。オリジナルのはがきや色紙を作ることができます。和紙や関連商品の販売も。
●体験教室
ハガキ8枚・色紙2枚/無地400円(約40分)
・草花入り/600円(約60分)・うちわ/800円(約40分)
折り染め・しぼり染め/小判400円(約40分)・中判600円(約40分)
※20名以上の場合は要予約
【所在地】高知県吾川郡いの町鹿敷1225
【TEL】088-892-1001
〈旧池川町の街並み〉
仁淀川町内の旧池川町エリアには、“後世に残したい”古き良き町並みが現在も残っています。仁淀川沿いに明治から昭和初期に建てられた昔ながらのレトロな家屋が立ち並び、のどかな雰囲気とともに、まるでタイムスリップしたかのような感覚に。
仁淀川の支流・日高村内日下川の調整池(メダカ池)は県内最大の湿地帯。散策しながら貴重な水生植物や渡り鳥などを観察することができます。
〈司牡丹酒造・亀泉酒造〉
名水の流れる川に名酒あり。仁淀川流域には4つの酒蔵があります。2012年から5年連続で水質日本一に輝くなど、国内屈指の透明度の高さを誇る“奇跡の清流“を仕込み水に使った日本酒は絶品です今回ピックアップしたのはそのうちの2つ。司牡丹酒造、亀泉酒造はともに仁淀川エリアで長年に渡って数々の銘酒を生み出してきました。県内の飲食店で味わえ、おみやげものとしても人気です。
司牡丹酒造:高知県高岡郡佐川町甲1299
【TEL】0889-22-1211
亀泉酒造 :高知県土佐市出間2123
【TEL】088-854-0811
■水が良ければ食べ物もおいしい。わざわざ行きたくなるご当地グルメ
〈Cafe&Bistoro 木の根に萌(きざ)す〉
高知県では、野生鳥獣による被害対策のために捕獲したシカやイノシシなどを地域の資源として有効活用し、ジビエの消費拡大に取り組んでいます。自然豊かな仁淀川エリアは、鮮度の高い食材を使ったジビエ料理や商品が名産に。高知よさこいジビエコンテストで優秀賞に輝いた「Cafe&Bistoro 木の根に萌(きざ)す」では、イノシシとシカの肉を使ったハンバーグやパスタなどの人気メニューを味わえます。
【所在地】高知県吾川郡いの町戸中171(木の根ふれあいの森 研修館内
【TEL】080-8632-0841
〈吉永鰹節店〉
土佐市宇佐の特産といえば、カツオの燻製「土佐節」。本枯節の行程でカツオを煮て、遠火で炙った生節です。手でほぐれるほどの柔らかさと香ばしい味わいが人気。江戸時代から続く老舗「吉永鰹節店」では様々な土佐節の商品を販売しています。
【所在地】吉永鰹節店 高知県土佐市宇佐町宇佐1707-6
【TEL】088-859-0171
〈塩杜氏・田野屋銀象〉
水質と日照に恵まれた高知では塩づくりが盛ん。土佐市の「塩杜氏・田野屋銀象」では国内でも稀な地下海水を引き上げ、太陽の力だけで結晶化させる「完全天日塩」を製造しています。夏場は最短で約2カ月、冬場は最長6カ月かけて作り出された塩の味わいは格別です。
【所在地】高知県土佐市新居129-1
【TEL】0888-81-7372
■仁淀川流域を体感する『仁淀ブルー体験博2021』が開幕
仁淀川流域6市町村で、10月22日(金)に「仁淀ブルー体験博」が開幕しました。11月30日(火)までの期間中、33の体験プログラムを実施。フォトグラファーが案内する絶景撮影バスツアーや仁淀川流域の特産「夢甘栗」の栗きんとん作り、滝しぶきや紅葉を楽しめる程野滝デイキャンプなど企画盛りだくさん。秋の行楽シーズンはぜひ、仁淀ブルーへ。
【仁淀ブルー体験博2021 公式サイト】https://niyodoblue.club
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Drive! NIPPON編集部
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