長野県塩尻市は、平出遺跡公園にて、あたたかな光が古代の復元住居等を彩るライトアップイベントを開催します。このイベントは、再び猛威を振るうコロナウイルス感染症により、イベントの開催が厳しい状況となっている中、「今、できる形で塩尻の文化を発信したい!」との思いから開催しています。太古のロマンが息づく平出遺跡の幻想的に輝く一夜をお楽しみください。
■灯ろう200基の展示
200基の灯ろうによってライトアップされる公園の遊歩道が、幻想的な空間を演出します。
■復元住居のカラフルなライトアップ
公園内にある復元住居もライトアップ。古墳時代の住居は、一定の時間ごとに色彩を変え、縄文時代の住居は内部を優しく灯します。公園のシンボルとして地元で親しまれている復元住居のいつもとは違った表情をお届けします。
■ガイダンス棟でのプレミアム展示
公園内のガイダンス棟では、「釣手土器」という縄文時代のランプとされる土器を展示します。縄文の夜を照らした「釣手土器」の灯火を再現する、この日だけの特別な展示をお楽しみください。時流に沿った新たなイベントで、コロナ禍における塩尻市の魅力発信のかたちを模索しています。
【概要】
日時:令和4年2月26日(土)18:00〜20:00
会場:平出遺跡公園一帯
TEL:0263-52-1022
料金:無料
主催:塩尻市、塩尻市教育委員会、(一社)塩尻市観光協会
※感染症対策のため、マスクをつけてお越しください。
URL:https://hiraide.shiojiri.com/remains/
■平出遺跡とは
平出遺跡は、縄文時代から平安時代にかけての大集落跡。江戸時代から石器が拾える場所として記録にも残されています。本格的な発掘調査は昭和25年に始まり、中でも古墳時代から平安時代の豊富な出土品は、当時の生活復元をある程度可能にすることができる貴重なものと評価され、昭和27年に国史跡に指定されました。
平出遺跡の縄文時代は、早期から晩期にかけて、その痕跡をたどることができます。中でも最も栄えたのは116軒の住居が見つかった中期(約4,500年前~5,500年前)で、豊かで安定した暮らしが営まれたことがうかがえます。
古墳時代の平出遺跡からは、80軒以上の住居址や建物跡が見つかっており、住居の規模は全体的に大きく、屋内にはカマドが設けられています。また、住居内からは土師器・須恵器といった土器や鉄器など豊富な遺物が出土し、集落繁栄の一時期を示しています。
平安時代に入ると、住居は遺跡内全域に分布するようになり、50軒以上の住居址、建物跡が見つかっています。この時期には、土師器・須恵器のほか釉を施した灰釉陶器が加わり、緑釉陶器のような貴重品も使用されるようになりました。
<参考>
塩尻市ホームページ: https://www.city.shiojiri.lg.jp/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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