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投稿日:2022.02.28 Mon

令和2年7月豪雨から20ヶ月。復興が進む熊本県・阿蘇の杖立温泉で新たな取り組みが続々スタート

令和2年7月豪雨から20ヶ月。復興が進む熊本県・阿蘇の杖立温泉で新たな取り組みが続々スタート

令和2年7月豪雨の影響により大きな被害を受けた杖立温泉。施設の復旧が進み、新たな取り組みが数多くスタートしています。

熊本県阿蘇郡小国町にある杖立温泉は、その泉質の良さから「湯治の街」として多くの方に愛されてきました。象徴的なのは毎年春に行われる「鯉のぼりまつり」。今では全国各地で見られる「鯉のぼり祭り」ですが、そもそもの発祥の地は杖立温泉でした。川岸にロープをつけたボールを投げて鯉のぼりを吊るしたのがはじまりだとされる春の風物詩です。

そんな杖立温泉を襲ったのが令和2年7月豪雨。温泉街の中心部を流れる杖立川が氾濫し、周囲の山の土砂が崩れ、温泉街に位置する18の旅館や温泉、町道に川水と土砂が流れ込みました。

それから20ヶ月が経ち、杖立温泉は殆どの宿泊施設が営業を再開。復旧ではなく復興していくためにも、温泉街を活用した新たな取り組みが続々登場してきています。

■温泉街を巡ってオリジナルエコバッグを作る「エコバッグスタンプラリー」
杖立温泉街は、歩いて巡ると約1時間のちょうど良い規模感の温泉地。昔ながらの風景を楽しみながらゆっくりと散策を楽しむきっかけとして、オリジナルエコバッグを作るスタンプラリーをスタートしています。
エコバッグのデザイン、スタンプイラストは坂本善三美術館ともゆかりのあるアーティストの若木くるみさん。岩や人のスタンプを押して、自分だけのエコバッグを作ることが出来ます(800円で販売)。

■蒸し場で蒸すと文字が浮き出る「蒸しみくじ」
杖立温泉といえば各所に設置された蒸し場。温泉蒸気を使った蒸し料理を自分で作って味わうことが出来ます(蒸し場の使用は無料)。
そんな蒸し場をもっと気軽に楽しんでいただこうと、蒸すことで文字が浮き出るおみくじが登場。
コロナ禍ということもあり、中心部の足湯「御湯の駅」横にてガチャガチャで販売されています(200円)。

■坂本善三美術館とゆかりがあるアーティストとのコラボ手ぬぐい
日本で唯一の全館畳敷きの美術館「坂本善三美術館」。「グレーの画家」「東洋の寡黙」と称される抽象画家として知られている坂本善三氏の作品が多く飾られています。そんな坂本善三美術館とゆかりがあるアーティストと杖立温泉がコラボして作った手ぬぐいが6種登場(1枚800円で販売中)しています。

■温泉街のいろんなところに隠された「杖じぃ」
平安時代の初めに旅で訪れた弘法大師空海が温泉の効能にいたく感銘して「湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」と詠み、持っていた竹の杖を立ててみたところ節々から枝や葉が生えてきたことから、「杖立」という地名もついたと言われています。

そんな杖立温泉のキャラクター杖じぃ。長年愛され続けてきており、地元の方々によって作られ、杖立温泉の各所にそっと置いてありました。
しかし、こちらも令和2年豪雨災害の際に流出。今回、改めて100体の杖じぃをワークショップなどを通して作成し、温泉街の各地に隠されています。街歩きの際には、ぜひ探してみてください。

■令和4年度の鯉のぼりまつりは4月1日~5月6日に開催決定
令和2年7月豪雨の影響で鯉のぼりを吊るすためのポールを立てる為の基礎が無くなり、開催が困難な状況に追い込まれてしまってた杖立温泉の春の風物詩「鯉のぼりまつり」。さまざまな方々の支援を受け、令和4年は4月1日~5月6日の期間にて実施が決定しています。

地域みんなで作業を行い、大きなポールに鯉のぼりを吊るします。その数は約3500匹。春の心地よい日差しの中、杖立川の上を泳ぐ鯉のぼりの風景は圧巻です。
温泉街一帯に広がる鯉のぼりの風景にご期待ください。

【第42回杖立温泉鯉のぼり祭り】
開催期間:4月1日~5月6日(ライトアップは19:00~22:00まで)
TEL:0967-48-0206(杖立温泉観光協会)
場所:小国町杖立温泉(熊本県阿蘇郡小国町下城杖立)
駐車場:有り(GW期間中には臨時駐車場開設)
※感染症対策のため、 期間中の出店やその他のイベントは開かれません。
※ご来場の皆様は、 消毒・マスク着用の厳守、 密集を避けるなど感染症対策をしたうえでお楽しみください。

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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