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投稿日:2022.03.17 Thu

約10万人を動員した特別公開から5年半、遂に国宝が里帰り!京都・大徳寺 聚光院が9月より特別公開決定

約10万人を動員した特別公開から5年半、遂に国宝が里帰り!京都・大徳寺 聚光院が9月より特別公開決定

「京都の伝統文化と世界を繋げる」を企業理念に、ワンランク上の京都の文化体験を企画・運営する株式会社京都春秋は、京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院 大徳寺塔頭「聚光院」の特別公開を5年半ぶりに2022年9月3日(土)~2023年3月26日(日)の期間、開催します。今回の特別公開では、桃山時代の天才絵師、狩野永徳(狩野派4代目)とその父 松栄(狩野派3代目)によって描かれた国宝・聚光院本堂障壁画「花鳥図」全46面が京都国立博物館から5年半ぶりに里帰りし一般公開されます。

大徳寺は織田信長や豊臣秀吉など戦国大名ゆかりの地で、その戦国武将に仕えた茶聖 千利休や日本美術史上の重要人物の一人、狩野永徳を代表とする狩野派などが活躍した当時の文化の最先端であり、日本文化に多大な影響を与えた場所です。 大徳寺塔頭 聚光院は千利休の菩提寺として知られ、また利休の流れを汲む茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)歴代の墓所でもあり茶道を嗜む者にとって特別な場所です。

2016年に聚光院本堂障壁画「花鳥図」が聚光院に里帰りし特別公開された際は、全国から約10万人が国宝を拝観するために集まりました。永徳が手掛けた作品は兵火・破却に遭い現存するものは少なく、このスケールで残るものは聚光院 本堂障壁画「花鳥図」のみです。また茶道三千家の関わりを持つ「閑隠席」「枡床席」 (共に重要文化財)の二つのお茶室、 国の名勝に指定されている千利休作庭と伝わる方丈庭園「百積の庭」、そして世界的に活躍する日本画家・千住博画伯の障壁画「滝」も5年半ぶりに公開されます。

聚光院は永禄9年(1566)、戦国武将の三好義継が養父・長慶の菩提を弔うために創建。開祖である笑嶺宗訢が千利休参禅の師であったことから、利休は聚光院を自らの菩提寺としました。 また利休の流れを汲む茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)歴代の墓所でもあり茶道を嗜む者にとって特別な場所です。

【特別公開 概要】
公開期間:2022年9月3日(土)~2023年3月26日(日)
拝観時間:9:00~16:00予定(最終受付)
拝観料:2,000円(中学生は保護者同伴、小学生以下拝観不可)
公開形式:時間と人数を区切ってグループ拝観(ツアー形式)予約優先(京都春秋HPもしくは電話受付にて)
特別公開:
【国宝】狩野永徳・松栄筆 本堂障壁画
【重要文化財】本堂、茶室「閑隠席」「枡床席」
【名勝】方丈庭園「百積の庭」
書院(千住博筆襖絵「滝」)

■ 京都国立博物館より5年半ぶりに里帰り!【国宝】 狩野永徳・松栄筆 本堂障壁画
聚光院本堂の障壁画は桃山時代の天才絵師、狩野永徳(狩野派4代目)とその父、松栄(狩野派3代目)によって描かれました。特に永徳は当時24歳と若年ながら本堂の中心的機能を持つ室中を任され、傑作「花鳥図」を描き上げます。
天才・狩野永徳は現代でも日本画の重要人物の一人として挙げられますが、永徳が手掛けた安土城、聚楽第、大阪城はいずれも兵火・破却に遭い現存する作品は少なく、このスケールで残るものは聚光院の障壁画「花鳥図」のみです。1979年に「モナリザ」が来日し展示されましたが、その際に答礼としてフランスで展示されたのが永徳の「花鳥図」でした。まさに日本美術を代表する傑作です。
狩野父子による障壁画46面は全て国宝に指定され、今年、京都国立博物館から5年半ぶりに里帰りし一挙公開されます。 聚光院本堂の空間のために計算され描かれた障壁画であるからこそ、美術館で観る印象よりも躍動感が伝わります。

■【重要文化財】茶道三千家の関わりを持つ「閑隠席」「枡床席」の二つのお茶室
聚光院と茶道三千家の関わりを最も如実に伝えるのが、共に重要文化財である「閑隠席」と「枡床席」の二つのお茶室です。閑隠席は千利休150回忌の際に表千家7代如心斎の寄進によって建てられたもので、ここで朝茶が開かれたことが記録にも残っています。 利休の精神を汲み、 明かりが極度に制限され簡素で緊張感のある設えが特徴。3畳と狭く、床柱は真っ直ぐな赤松皮付が使用されています。対して閑隠席と水屋を隔てて隣り合う枡床席は4畳半とやや広くその半畳は踏込み式の床の間となっています。

■【重要文化財】書院・千住博筆『滝』
平成25年(2013)に落慶した聚光院書院には、東京国際空港第2ターミナルやAPEC JAPAN 2010の首脳会議に作品が展示されるなど、世界的に活躍する日本画家・千住 博画伯の障壁画『滝』が納められています。

千住 博:日本生まれ。ニューヨーク在住の画家。崇高で巨大なスケールの滝や崖の作品で世界的に知られている。抽象表現主義に根ざしたミニマルな表現と日本古来の絵画技法を組み合わせた作品を制作している。2007年から2013年まで京都造形芸術大学学長を務め、現在は京都芸術大学教授、康耀堂美術館館長、ヴァン・クリーフ&アーペル芸術学校(レコール)マスターズコミッティー委員、公益財団法人徳川ミュージアム相談役などを務める。

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Drive! NIPPON編集部

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