金沢から特急で30分の山代温泉に位置する温泉旅館「界 加賀」にて、2022年11月1日から11月30日まで、国の有形文化財である茶室を貸し切り、加賀の文化を堪能する「加賀紅葉いっぷく茶会」が開催されます。
国の有形文化財である茶室を貸し切り、樹齢200年の木々の紅葉を眺めながら、お抹茶とお茶菓子を楽しむプラン。お茶会を通して、ご当地の和菓子や伝統工芸「九谷焼」など、華やかな加賀文化に親しむ機会をお楽しみください。
石川県における茶の湯文化は、大聖寺藩主から藩士や町人に嗜まれ、近世から近代を経て今に受け継がれてきました。現在も、文化財指定の有無を問わず、現在も由緒ある茶室が残っており、それぞれの社中によって広く茶会が行われています。界 加賀の茶室は国の有形文化財に指定されており、樹齢200年以上の大樹が根を下ろす庭園の先に佇んでいます。歴史ある建物を貸し切り、紅葉を楽しみながら加賀の文化に浸っていただきたいという思いから企画されました。
■美食家・北大路魯山人ゆかりの茶室からのぞむ華やかな紅葉
魯山人ゆかりの茶室から見える庭は、京都の南禅寺などの作庭を担った植彌加藤造園の職人が、石川県のご当地の要素を採り入れて作りました。小さいながらも庭園内に高低差を設け、山中の庵(茶室)へ向かう散策路をイメージしており、界 加賀の前身である白銀屋時代から残る樹齢200年の杉の木や灯篭、蹲踞、手水鉢、中門、紅葉、アカマツ等バランスよく配置されています。特に、中庭には兼六園の灯篭を模した琴柱灯篭や加賀友禅をイメージした九谷タイルが配置されており、九谷焼タイルにはらりと散っていく紅葉は、九谷五つの色彩も相まって散っていきながらも華やかな雰囲気を味わえます。
■初めてでも気軽に楽しめるお茶会
フォーマルな装いで参加するイメージが強いお茶会ですが、加賀紅葉いっぷく茶会は普段着で気軽に参加することができます。敷地内にある国の登録有形文化財に指定された茶室で、お抹茶とお茶菓子が提供されます。石川県は、日本三大和菓子処のひとつとされており、和菓子作りが盛んな地域。今回は山代温泉の老舗御菓子処「しもつね」で作られた、秋らしい上用饅頭やぜんざいなど季節の和菓子が味わえます。
■加賀の伝統工芸「九谷焼」に親しむ
江戸時代に前田利家の入場により、加賀百万石として栄えた名都・加賀。多くの文人が足を運びましたが、とりわけ、美食家・北大路魯山人は、九谷焼や加賀料理に魅せられ、山代温泉での逗留を通して、独自の料理哲学や才能を開花させたといわれています。加賀紅葉いっぷく茶会では、九谷焼の茶碗を使用します。秋にちなんだ絵柄を10パターンほど用意。九谷焼といえば、多色の絵が描かれる上絵付けが持ち味。豪快で闊達な線書きの上に、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の重厚な輝きや、窯ごとの独自の画風についてスタッフが紹介します。
【「加賀の紅葉いっぷく茶会」概要】
施設:界 加賀
期間:2022年11月1日~11月30日
時間:15:00~17:00
料金:1組3,500円(税込)
店員:1日1組(1~4名)
含まれるもの:茶室の貸し切り利用、お抹茶体験、
予約:当日フロントにて受付
【界 加賀(石川県・山代温泉)】
加賀水引・加賀友禅などの伝統工芸をちりばめた客室や、スタッフが披露する加賀獅子舞など、伝統とモダンが融合した宿。山中漆器や九谷焼の器で料理とのマリアージュを楽しめます。名物料理「活蟹のしめ縄蒸し」は、ミシュランガイド富山・石川(金沢)に紹介されました。
住所:石川県加賀市山代温泉18-47/客室数 48室
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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