11月30日に開催された「第17回無形文化遺産保護条約政府間委員会」にて、徳島県三好市西祖谷山村に伝わる「神代踊」などを含む、各地で伝承されてきた民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」が、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載(登録)されることが決定。文化財のユネスコ無形文化遺産登録は、県内で今回が初となります。
■「風流踊」について
民俗芸能のジャンル「風流」に該当する、国指定重要無形民俗文化財41件で構成されており、四国内では「西祖谷の神代踊」の他、香川県「綾子踊」(まんのう町)、「滝宮の念仏踊」(綾川町)があります。
■「西祖谷の神代踊」について
神代踊という名称は古くは笠踊り、太鼓踊りと呼ばれており、1922年の皇太子(のちの昭和天皇)の訪村に際してつけられたものです。
起源は諸説ありますが、888年に菅原道真が讃岐守として在任時に、大干ばつにあたって苦しむ農民のために雨乞いの祈願を行い、各種の踊りを催し雨が降ったと言われており、その一部が伝えられて今日の神代踊の始まりとなったと伝えられています。
2022年7月には、西祖谷山村善徳天満神社にて3年ぶりに神代踊が奉納されました。
神代踊りは西祖谷山村善徳の天満神社で、毎年旧暦6月25日の夏祭りに、豊作と無病息災を祈願して奉納されてきました。
2023年も8月11日に奉納予定の神代踊。山深い濃い緑の中、鉦、太鼓、そして歌が響き渡り、色鮮やかな花笠や衣装をまとった踊り手が舞う様子は圧巻。
大自然の中で堪能する秘境に伝わる貴重な舞。徳島県三好市周辺の観光とあわせて、伝統の舞を間近で体感してしてみてはいかが。
【三好市観光協会】
TEL:0883-76-0877
URL:https://miyoshi-tourism.jp/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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