トヨタ、新型「プリウス」を発売、価格は275万円から

トヨタは1月10日、新型「プリウス」（HEV）を発売した。価格（消費税込）は275万円～392万円。なお、新型「プリウス」（PHEV）は本年3月頃の発売を予定している。

新型「プリウス」では、「Hybrid Reborn」をコンセプトに、高い環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたエモーショナルなクルマを目指して開発を実施。

【低重心でスタイリッシュなエクステリア】
プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を継承しつつ、より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに変更し、シンプルかつ抑揚のあるボディ造形となった。また、「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立し、直感的な操作が可能となっている。外板色には全8色を用意し、そのうちの2色は、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの「アッシュ」と「マスタード」を新規開発した。

【高い環境性能と走行性能を両立した「虜にさせる走り」】
2.0Lモデル／1.8Lモデルとも、最新の「第5世代ハイブリッドシステム」を搭載。2.0Lモデル（Zグレード・Gグレード）は、従来型を上回る燃費28.6km/Lを実現しているのに加え、システム最高出力は従来型比1.6倍となる144kW（196PS）を達成。高い環境性能と、高い加速感やドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良さを両立した。

1.8Lモデル（Uグレード・Xグレード）では、全ての電動モジュールを刷新し、32.6km/Lの低燃費を達成。ハイブリッドならではのシームレスな加速や、軽やかな出足とダイレクトな駆動力レスポンスを実現している。

さらに、熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、改良を施した第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現。最新のE-Fourを設定し、高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性を向上した。

【最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備】
最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備しているほか、先進安全システムの検知対象を拡大するなど、機能を追加した。

後方車両接近告知トヨタブランド初採用：ブラインドスポットモニターの後方ミリ波レーダーで後続車を検知し、接近した場合には、マルチインフォメーションディスプレイやブザーで警告する。
周辺車両接近時サポート（録画機能・通報提案機能）トヨタブランド初採用：後方車両が非常に接近した場合、システムからドライバーに対して、警察もしくはヘルプネットへの接続を提案。またドライブレコーダー装着の場合、状況を自動録画するほか、専用の記録領域へデータを保存するため上書きされにくくなる。
セカンダリーコリジョンブレーキ（停車中後突対応）トヨタブランド初採用：自車が停車中、ブライドスポットモニターの後側方ミリ波レーダーで後方車両を検知し、追突される可能性が非常に高いとシステムが判断すると、自車のブレーキを作動させることで、その後追突された場合の自車の速度を減速する。

【新サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」開始】
トヨタとKINTOで立ち上げた新たなサブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」の受付を1月10日から開始。第一弾として、新型プリウスにUグレードを設定し、提供方法を同サービスに一本化する。
「KINTO Unlimited」では、保険や税金などの諸経費を月額利用料に含めるKINTOのこれまでのサブスクリプションサービスに、新たにトヨタの技術を駆使し、「ソフトウェアとハードウェアの『進化』＝アップグレード」と、「カスタマーの運転データを活用したクルマと人、双方の『見守り』＝コネクティッド」という2つの付加価値を加えるなど、付加価値の提供を通じてクルマの価値を維持し、その分を月額利用料の引き下げにあらかじめ充当することで、月額16,610円（税込み）から提供を実施する。