三方を海に囲まれた千葉県は、美味しい海の幸が豊富に味わえると人気の観光地でもあります。中でも東京湾で人気の千葉ブランド水産物に「竹岡つりタチウオ」や「大佐和漁協江戸前あなご」、「三番瀬ホンビノス貝」などがありますが、新たな特産品を目指す「江戸前オイスター」が登場。
この時期、旬を迎えて美味しくなる千葉の海の幸を堪能してください。
■今が旬!東京湾で獲れる絶品ブランド水産物
千葉県は、四季を通じて様々な水産物が水揚げされるとともに、水産加工業も盛んであり、全国でも有数の水産県。数多くの県産水産物の中でも、全国に誇る優れたものを広く県内外にアピールするため、平成18年に「千葉ブランド水産物認定制度」が創設されました。
令和4年11月に、千葉県木更津市の陸上養殖場で養殖され、冷凍せず消費地に届けられる「木更津おかそだちサーモン」、銚子の漁師飯としてなじみのあるキンメダイの姿煮を商品化した「銚子つりきんめ姿煮浜のかあちゃん仕立て」、銚子漁港で水揚げされたヨシキリザメを使用した「プレミアムふかひれ姿煮」の3品が新たに加わり、合計で34品に。いずれも、漁業者や加工業者たちの創意工夫の積み重ねが詰まった逸品ぞろいです。
■高鮮度で脂が乗った“竹岡つりタチウオ”
富津市の竹岡漁港には、浦賀水道付近で漁獲される脂の乗った高品質のタチウオが水揚げされます。中でも12月から2月に獲れた1kg以上のものは、「竹岡つりタチウオ」として、平成30年度に千葉ブランド水産物に認定されました。
日本刀のように鋭く光る魚体が特徴で、釣り漁法で1尾ずつ丁寧に釣り上げられたタチウオは、傷やスレが少なく、漁場が近いため鮮度もバツグン。特に脂の乗りがいい12月から2月までが旬とされる高級食材です。
■江戸前の代表格“大佐和漁協江戸前あなご”
富津岬近くの大佐和漁協の漁業者が漁場にこだわり、アナゴ筒で漁獲しているアナゴは、脂の乗りと鮮度の良さで評価が高く、活魚で通年出荷されています。
平成19年度に「大佐和漁協江戸前あなご」として、千葉ブランド水産物に認定されました。アナゴ筒漁は、餌を入れた筒を1本ずつ海底に沈め、翌日に引き上げる漁法です。大佐和漁協では、筒の水抜きの穴を大きくして小さなアナゴが逃げられるようにするなど、資源管理に取り組んでいます。
<千葉の「はかりめ」とは?>
「はかりめ」とはアナゴのことです。アナゴの形状や体の斑点が、昔市場で計量に使われていた棒はかり(はかり目)に似ていることが語源と言われています。種類が豊富な「はかりめ料理」の中でも、甘辛く煮たアナゴを丼に盛り付けた「はかりめ丼」は、富津市のご当地グルメとして大人気の一品です。はかりめ丼を食べに富津市を訪れてみてはいかが。
■大粒美味!新たな千葉の味“三番瀬ホンビノス貝”
東京湾北部の船橋、市川沖にある三番瀬周辺で漁獲される大粒のホンビノス貝は、平成29年度に「三番瀬ホンビノス貝」として、千葉ブランド水産物に認定。もともと日本には生息していない貝でしたが、三番瀬周辺で十数年前から漁獲されるようになり、現在では県内や首都圏のスーパーでも販売されている千葉県の新名物です。
■富津から新たな特産品を!濃厚で甘い“江戸前オイスター”
さまざまな河川が流れ込み、栄養豊富な東京湾。その環境を活かし、2018年から「江戸前オイスター」と名付けたカキを養殖しています。海外で主流のシングルシード方式を採用し、1カ月に1回、陸上で洗浄するなど手間をかけて育てているため、牡蠣独特の臭みがなく、貝柱がしっかりしていて甘味があるのが特徴です。身入りが良く肉厚、そしてクリーミーで濃厚な味わい。この時期だけの味わいを心躍るはずです。
千葉の水産物を堪能できるイベント情報
【ちくら漁港朝市】
日程:1月22日(日)、2月12日(日)、2月26日(日)毎月第2・第4日曜開催(8:00~12:00)
場所:千倉漁港前広場(南房総市千倉町平舘765-11)
内容:コロナの影響で中止していましたが、昨年の12月25日に3年ぶりに再開。漁港直送の鮮魚の販売や、地元の特産品の他、名物「港海鮮焼き」なども楽しめます。
Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。