トヨタ自動車は11月2日、新型「クラウン セダン」を発表し、同日より注文受付を開始した。発売は11月13日を予定しており、サブスクリプションサービス「KINTO」(個人・法人)でも11月9日より取扱いを開始する。
同社は22年、クラウンとは何かを徹底的に見つめ直し、“これからの時代のクラウンらしさ”を追求して開発した、「クラウン クロスオーバー」「クラウン スポーツ」「クラウン セダン」「クラウン エステート」の4つの新しいクラウンを発表した。
今回発表したクラウン セダンは、正統派セダンを再定義する新スタイルを採用。パーソナルにもビジネスにも応える“ニューフォーマル”という新たな価値観に挑戦し、“セダン再発見”を感じさせるクルマになっているという。
パワートレーンは、第2世代FCシステムを搭載するFCEVモデルと、新開発2.5リッター マルチステージハイブリッドシステムを搭載するHEVモデルの2モデルを用意。両モデルとも駆動方式は後輪駆動を採用している。
FCEVモデルでは、MIRAIと同じ高性能FCシステムを採用。3本の高圧水素タンクと燃料電池等を搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820kmの走行が可能な他、FCEVならではのスムーズで力強い伸び感のある加速性能や、モーター駆動ならではの静粛性や乗り心地を実現した。
HEVモデルでは、エンジンと二つのモーター、さらに有段ギアを組み合わせることで、あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現。従来では、車速領域 約140km/hからエンジン最高出力の使用が可能だったところ、同システムでは約43km/hからの使用が可能となった。排気量をダウンサイジングしながら、力強い動力性能と燃費性能を両立している。
外装では、ニューフォーマルセダンという新たな価値観のもと、FRプラットフォームを生かした水平基調の伸びやかなプロポーションにより、かつてのセダンにはない伸びやかで美しいたたずまいを実現。フロントフェイスでは、“ハンマーヘッド”と縦基調のパターンを施した大型台形グリルの“アンダープライオリティ”を組み合わせている他、ワイド感を強調した横一文字のテールランプを装備する等、ワイド感を強調した存在感のある外装デザインを採用している。
内装では、大型の杢目調パネルを採用し、インストルメントパネルから左右のドアに連続する配置やコンソールが浮き出て見えるようにすることで、アイランドアーキテクチャーを強調。また、インストルメントパネル左右や前席足元、リヤドアトリム左右には全64色に色替え対応可能なLEDの間接照明を採用する等、広がりのある落ち着いた室内空間とした。
さらに、3mのロングホイールベースとボディのワイド化により、後席のゆとりや優れた乗降性を実現。リラクゼーション機能、日差しを遮る電動式サンシェード等を採用することで快適性を向上した他、サスペンションセッティングの最適化やAVSで減衰力を制御することにより、揺れを抑える足回りに仕上げている。
他にも、外部給電器や非常時給電システムとしての使用にも対応が可能だ。
車体色では、フォーマルな印象のホワイト、シルバー、ブラック、パーソナルユースの印象のメタル、グレー、ブロンズの全6色を、内装色にはブラックとミッドブラウンの2色を設定した。
【希望小売価格】730万円~830万円
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Drive! NIPPON編集部
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