レクサスは11月9日、新型「LBX」の国内仕様を発表し、同日より注文受付を開始した。12月下旬に発売する。
今回発表した新型LBXは、ブランドホルダーである豊田章男氏の「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」という想いのもと、これまでの高級車の概念を変え、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指して開発。車名は“Lexus Breakthrough X(cross)-over”を意味しており、6月に欧州で初めて公開された新型車だ。
パワートレーンはハイブリッドモデルのみの設定で、最高出力91PS/最大トルク120Nmを発生する1.5リッター直列3気筒エンジンと、すぐれたモーター出力でありながら軽量でコンパクトなトランスアクスル、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載した新開発のハイブリッドシステムを採用。
アクセル操作に対する電池とモーターによるアシストを大幅に強化することで、すぐれたレスポンスと加速感を実現した他、加速中のエンジン回転数と車速、エンジン音を連動させることで伸びのあるリニアな走りに貢献。さらに、高効率となるようにハイブリッドシステム全体を緻密に制御することで高い燃費性能も実現する等、“Lexus Driving Signature”の深化が図られた。
レクサス専用開発が施されたコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元の更なる最適化を追求する等、高い運動性能を実現。
ドライバーの着座位置を下げることで重心高と全高を下げつつ、ゆとりのある室内空間を確保している他、トレッドを拡大することでワイド&ロースタンスを実現。ボディサイズは全長4190㎜×全幅1825㎜×全高1545㎜、ホイールベースが2580㎜となり、足元にはクラスを超えた大径タイヤを採用しながらも、最小回転半径5.2mという取り回しの良さを実現している。
内外装では、“Premium Casual”をデザインコンセプトに、コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と上質さを併せ持ち、高い審美眼をもったカスタマーが日常でカジュアルに使いたくなるコンパクトクロスオーバーを目指して開発。
外装では、ブランドの新たなフロントフェイス“ユニファイドスピンドル”を採用。低い位置に配置したラジエーターまでスピンドルシェイプを上下に圧縮。空力性能にも貢献する低く構えたフード造形とボディとグリルの境界を融合させたスピンドルシェイプの塊が、低重心で迫力のある存在感を強調。さらに、大径タイヤを強調する張り出したフェンダー造形がスタンスの良いダイナミックなプロポーションを実現している。
内装では、新しいコックピット設計の考え方“Tazuna Concept”に基づき、人が馬を操る際に使う「手綱」に由来し、人とクルマがしっかりと意思疎通できることを目指し、クルマを意のままに操る喜びを体験してほしいという想いを込めて開発。水平基調ですっきりとしたインストルメントパネル造形が開けた視界を確保。必要な情報を厳選し、表示、操作をシンプル化した12.3インチTFT液晶式メーター(TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ)や、ドライバーの好みや運転シーンに合わせて3つの表示モードが選択できるカラーヘッドアップディスプレイ(連動ステアリングスイッチ付)も採用している他、最新の予防安全技術や先進運転支援システム(ADAS)等も装備した。
さらに、ステアリングホイールは力の入れやすさにこだわり、手首角度や脇角度、肩からの距離等の検証を行い、面角度を立てるとともにドライバー側へ近づけている他、アクセルペダルにはオルガンペダルを採用し、ブレーキペダルやフットレストの角度に至るまで最適化が図られている。
グレード体系では、バリエーションの広がりを表現した“5つの世界観”から、国内仕様には、シンプルで洗練されたモダンな空間を演出するLBX“Cool”と、落ち着きと華やかさを両立するLBX“Relax”の2モデルを先行導入。さらに、唯一無二の1台を選べるオーダーメイドシステムLBX“Bespoke Build”を用意した。
LBX“Cool”では、車体色にソニッククォーツ&ブラック、ソニックカッパー&ブラック、ソニッククロム&ブラック、アストログレーメタリック&ブラック、ディープアズールマイカメタリック&ブラックのバイトーン5色とブラックマイカを含む6色を設定。セミアニリン本革とウルトラスエードに遊び心のあるステッチ・刺繍を施したブラックキャビンとのコントラストがモダンかつスポーティな印象を強調している。
LBX“Relax”では、車体色にソニッククォーツ、ソニックカッパー、ソニッククロム、ブラックマイカ、レッドスピネル、ディープアズールマイカメタリックの6色を設定。セミアニリン本革に手の込んだ刺繍を施す等、上質でプレミアムな世界観を演出している。
“Bespoke Build”は、表皮色、シートベルト、ステッチ色、刺繍、トリム加飾、シート配色、アルミホイール等、内外装のさまざまなアイテムのコーディネートが楽しめる、豊富なバリエーションから唯一無二の1台を作りあげるオーダーメイドシステム。今回は同オーダーメイドシステムを導入したLBX“Bespoke Build”100台の抽選販売を実施。抽選受付期間は11月9日から11月21日まで。
さらに、24年1月に開催される東京オートサロン2024では、多様なライフスタイルにマッチする新型LBXの新しい世界観の1つとして、運転を楽しみ、非日常の高揚感を味わえるパワートレーンを強化したパフォーマンスモデルを出展すると予告している。
【希望小売価格】460万円~576万円
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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