「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されている、岐阜県の「朴葉の食文化」。
朴葉を使った料理は、民俗学者柳田國男氏の著書「木曽から五箇山への旅秋風帖」に「朴葉すし」を食したという記載があることから、明治42年(1909年)以前より伝えられてきました。
田植えの時期が、旧暦の端午の節句頃から半夏生頃であり、朴葉を使うにはちょうど良い季節ということもあり、端午の節句のお祝いや田植えのねぎらいに、また「ハレの日」のごちそうとして、「朴葉すし」や「朴葉もち」が作られてきました。
朴葉すしは各家庭で具材が異なりますが、主に春に地元で採れたフキを煮たキャラブキや煮シイタケ、卵、塩鮭、シソの実、紅ショウガなどが入ります。また、米粉を蒸して丸くのばした餅につぶ餡を挟み、朴葉で包んで二度蒸しされた朴葉もちは、朴葉の風味豊かで素朴な餅菓子です。
どちらの料理も朴葉に包まれているため手が汚れにくく、朴葉の殺菌効果により日持ちが良いのが特徴。携行食として持ち歩き、農作業や木こり仕事の合間などにも食され重宝されています。
朴葉を使用した料理は、この土地ならではの食文化として、現在に継承されています。
【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-gifu/
【農事組合法人なかのほう不動滝やさいの会】
https://sakaori-tanada.com/souvenir/2032/
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Drive! NIPPON編集部
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