「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されている、岐阜県の「へぼ甘露煮」。
「今日見つけたへぼの巣は大きいでよ。餌についても、なっかなか見つけれんで難儀した。夜はみんなでへぼ抜きだぞ。」
「ほりゃあ大変やったね。ぞんがい大きい巣だてぇ。早よう抜いて、今晩煮よっかねぇ。」
そんな家族の会話から始まる「へぼ甘露煮」。
東濃の人々が「へぼ」と呼ぶクロスズメバチ、その蜂の子は貴重なタンパク源、そして秋の山の楽しみとして親しまれてきました。ただ食べるだけでなく、それを探すこと、家で飼育することも楽しみのうち。
かつて日本各地で食べられていた蜂の子は、中部地方の山間部では現在でも盛んですが、中でも東濃地方では蜂追いや飼育でたくさん収穫されます。甘露煮をはじめ、炊き込みご飯、朴葉寿司、五平餅にも用いられるなど、地域の食文化の一つです。
野山でへぼを追い、ようやく見つけたへぼを皆で巣盤から抜き、甘辛く煮付けた「へぼ甘露煮」は、ふるさとの自然や暮らしを思い起させる、特別でうまい"ご馳走"なのだとか。
東濃地区周辺の飲食店で味わえるほか、インターネットでも購入可能。岐阜の贅沢な郷土食をぜひお楽しみください。
【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-gifu/
【へぼがーるず】
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/157681
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Drive! NIPPON編集部
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