恐竜がのしのし歩いていた勝山市と、戦国時代の城下町が残る福井市を旅する
日本最大の恐竜化石発掘現場である福井県勝山市。1989年から発掘調査が始まり、1億2000万年前の地層からは「フクイラプトル」など新種の恐竜化石が続々と見つかっています。約10mもの恐竜が歩き回っていた証に出会えるのが「福井県立恐竜博物館」。周辺には恐竜のモニュメントが点在し、大人の心もときめかせてくれるはず。つづいて、戦国時代へワープできる福井市の「一乗谷朝倉氏遺跡」へ。当時の城下町がほぼ完ぺきな形で発掘された貴重な場所で、TVやCMにもよく登場します。実は、2020年の大河ドラマで話題の明智光秀ゆかりの地でもあるのです!
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目次
世界三大恐竜博物館のひとつ「福井県立恐竜博物館」
3階から地下1階までの33mのエスカレーターを一気に下ると、そこに広がるのはドーム型の展示室。動いたり吠えたりするティラノサウルスに出迎えられ、一気にテンションが上がります。44体の恐竜全身骨格はリアルで今にも動き出しそうなほど。恐竜がいた時代を映像で楽しめる「ダイノシアター」や恐竜から枯れ葉まで再現した実物大のジオラマ「中国四川省の恐竜たち」、ティラノサウルスの骨など本物の化石に触れられる「ダイナラボ」といった個性豊かな展示が多く、半日滞在する方がいるというのも納得の面白さです。恐竜にちなんだメニューがあるカフェやお土産もお見逃しなく。
住所 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 TEL 0779-88-0001
世紀の大発見があるかも!?「化石発掘体験」
恐竜の世界を満喫した後は、「化石発掘」に挑戦しませんか。実際の恐竜化石発掘現場に「野外恐竜博物館」がオープンし、同博物館からバスで移動して見学することができます。天然記念物に指定された発掘現場を間近で眺めたり、1億2000万年前の石を叩き割る発掘体験はとても貴重。川のほとりにあるため、魚や貝、植物の化石が見つかることが多いそうです。時間が限られている方は、博物館の隣にある「どきどき恐竜発掘ランド」もおすすめ。発掘現場から運んできた石なので、同様の化石が見つかる可能性大!
福井生まれの恐竜が動く!「JR福井駅 恐竜広場」
北陸新幹線金沢開業を機に、JR福井駅西口に「恐竜広場」が誕生しました。福井で発掘された新種の恐竜「フクイラプトル」「フクイサウルス」「フクイティタン」の3体を実物大モニュメントとして設置。学術的にも的確な動くモニュメントは必見です。毎日9:00~21:00の間、30分ごとに特別演出が行われるので、時間を合わせて楽しんでみてください。ほかにも「恐竜トリックアート」や「足跡化石(復元)」などがあり、恐竜王国の名にふさわしいおもてなしに旅気分があがります。
住所 福井県福井市中央1丁目(JR福井駅)
福井のカツ丼は、玉子とじなし!「ソースカツ丼」
カツ丼といえばトンカツを玉子でとじたものが一般的ですが、福井市では「ソースカツ丼」がメジャーです。こちらは肉厚も衣も薄めのトンカツを特製タレにくぐらせ、タレをかけたご飯の上にのせたシンプルなスタイル。フルーティーなソースとカツの香ばしさが相まって見た目以上にあっさりしているので、小食な方でもペロリと完食できます。ご当地グルメをぜひ一度召し上がれ。
海外の庭園雑誌から高く評価される穴場「養浩園庭園」
福井市の「養浩園庭園」は江戸時代につくられた庭園で、かつては福井藩松平家の別邸でした。大きな池に浮かぶようにして数寄屋造りの建物が建ち、藩主と同じように座敷からゆったりと庭を眺めることができます。池を渡る風で涼を味わう夏、モミジが色づく秋など、四季折々の美しさを愛でに何度でも通いたくなりそう。アメリカの庭園専門誌が選ぶ「日本庭園ランキング」で常に上位にランクインする穴場の名園。春~秋は19:00まで開園しているので、夕食前に散歩するのもいいですね。
住所 福井県福井市宝永3-11-36 TEL 0776-20-5367(福井市文化振興課)
明智光秀ともゆかりがある「一乗谷朝倉氏遺跡」
福井市の山奥にある「一乗谷朝倉氏遺跡」は、戦国時代に朝倉氏が治めた城下町跡。織田信長との戦いに敗れて朝倉氏はほろびましたが、武家屋敷・寺院・町屋・道路に至るまで町並がほぼ完全な姿で発掘されて注目されています。復原町並や遺跡を散策した後は「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館」で歴史を深掘りしてみては。ちなみに、明智光秀は織田信長の前に朝倉氏に仕えており、後の信長による朝倉攻めや一向一揆掃討の際、柴田勝家に申し入れ、かつて住んでいた一乗谷近くの東大味町を戦禍から守ったことから、地元では「あけっつぁま」と呼ばれ慕われているそうです。
住所 福井県福井市城戸ノ内町 TEL 0776-41-2330(朝倉氏遺跡保存協会)
司馬遼太郎も絶賛した、苔が美しい「白山平泉寺」
勝山市にある「白山平泉寺」は、境内一面に苔のじゅうたんを敷きつめたような光景から別名「苔寺」とも呼ばれています(実は神社です)。杉木立と苔が織りなす神秘的な美しさは、作家の司馬遼太郎氏も絶賛したほど。こちらには"女神が現れた"という泉などの逸話が残るほか、最盛期の戦国時代には48社、36堂、6000の坊院が建ち並ぶ一大宗教都市でもあり、全容解明に向けて調査が進んでいるそうです。
住所 福井県勝山市平泉寺町平泉寺 TEL 0779-88-8117(勝山市観光政策課)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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