江戸から令和にかけての建築の歴史をまざまざと!
金沢市は大きな戦禍や災害に見舞われなかったことから、江戸・明治・大正・昭和にかけての貴重な建物があちらこちらに残っています。風情あふれる江戸時代のお屋敷から、赤レンガ建築、金沢市出身である世界的な建築家、谷口吉郎氏とその息子・吉生氏親子が手掛けたモダンな建築まで個性豊かな建物が突如現れ、心ときめくはず!建築好き、インテリア好き必見の“アーキテクチャー・ツーリズム”へ出かけませんか。
TABLE OF CONTENTS
目次
暗がり坂でタイムトリップ!「主計町茶屋街」
金沢の三茶屋街のひとつ「主計町(かずえまち)茶屋街」。浅野川沿いに紅柄格子の茶屋が建ち並ぶまちなみは、伝統的建造物群保存地区に指定されるほど風情たっぷりです。なかでもかつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる「暗がり坂」は、昼間でも薄暗い石段が続いてタイムトリップした気分に。三味線の音色が聞こえてくる夕暮れ時は魅惑的で、とくにオススメです。
石川県金沢市主計町
TEL:076-232-5555(金沢市観光協会)
ひがし茶屋街の国重要文化財「志摩」
江戸時代から手を加えられることなく、大切に保存されているお茶屋の建物。2階の客間は遊芸の場であり、押入れなどは一切なし。金沢らしい紅殻(べんがら)色の壁や春慶塗りの違い棚など、華やかな設えに見とれてしまいます。お座敷に座ると目の前の襖がサッと開き、あでやかな舞が披露される…という場面を想像しながら見学してみては。奥棟の茶室で、お抹茶と金沢の和菓子をいただくこともできます。
石川県金沢市東山1-13-21
TEL:076-252-5675
裏は別の顔という衝撃!「しいのき迎賓館」
大正時代、石川県で最初の鉄筋コンクリート造で建てられた旧県庁を活用した観光・交流施設です。2本のシイノキが彩るクラシカルな表情とは一転、裏にまわるとガラス張りのモダンな建物に! 旧県庁の正面部分と平成の建築を融合させた斬新な設計に驚くはず。昭和初期のドラマに迷い込んだような重厚なインテリアと同時に、金沢城の石垣を一望できるおしゃれなカフェも楽しめる欲張りスポットです。
石川県金沢市広坂2-1-1
TEL:076-261-1111
レアンドロのプールは必見「金沢21世紀美術館」
日本を代表する現代アート美術館で、今や金沢のランドマーク的な存在です。「まちに開かれた公園のような美術館」をテーマにした円形のデザインで、正面がなくどこからでも敷地内に入れるのが特長。レアンドロ・エルリッヒ作の《スイミング・プール》(通称:レアンドロのプール)など感性豊かな作品を見て大いに刺激されそう。無料の交流ゾーンにもアートが点在し、散歩がてら立ち寄るのもオススメです。
※2019年12/20(金)~2020年2/3(月)は改修工事のため全館休館
石川県金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
7月26日オープン!「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」
東宮御所(現赤坂御所)や帝国劇場などの設計を手がけた和風モダニズム建築の巨匠・谷口吉郎氏は、金沢市の出身。吉郎氏がかつて暮らした地に、2019年7月26日「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」が開館しました。設計は、吉郎氏の長男であり、ニューヨーク近代美術館やGINZA SIXなどを手がけた世界的な建築家・谷口吉生氏。館内には、海外の賓客のおもてなしの場である迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の和室などが忠実に再現されていて、和の美しさに圧倒されます。
撮影/北嶋俊治
石川県金沢市寺町5-1-18
TEL:076-247-3031
まもなく恋しくなる季節「金沢おでん」
金沢は人口一人あたりのおでん屋の数が日本一と言われていて、一年中味わえるお店が多いそうです。「金沢おでん」は車麩やバイ貝、赤巻、源助大根・加賀れんこんなどの加賀野菜といった、ご当地ならではの具材が多いのが特長。カニの本格シーズンを迎える秋から冬は、カニの身のすべてをキレイに並べたり、混ぜ合わせてつくるおでんの具「カニ面」もお楽しみに!
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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