江戸幕府の「天領」である倉敷で夜までゆったり
岡山県倉敷市にある「倉敷美観地区」といえば、倉敷川沿いに江戸・明治時代のお屋敷が建ち並ぶ“時代劇のようなまち”でおなじみです。かつての倉敷は江戸幕府の直轄領「天領」として人と物が集まり、にぎわいを見せました。そんな粋な文化を感じられる「倉敷美観地区」で、美術館・紅葉・グルメ・お土産探しを楽しんだら、ラストは幻想的な夜のまちをそぞろ歩き。秋の午後をのんびり過ごせるプランを紹介します。
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目次
川からの眺めも一興!「くらしき川舟流し」
「倉敷美観地区」に到着したら、まずは「くらしき川舟流し」からスタート。物資を積んだ川舟が行き交ったかつての風情を、今は観光川舟で楽しむことができます。乗船所でチケット(大人500円)を買い求めて約20分の舟旅へ出航。船頭さんが竿を使ってゆっくりと漕いでくれるので、川面からまちの眺めを存分に満喫できます。(9:30~17:00、30分おきに出航、運休日あり)
住所 岡山県倉敷市中央1(川舟乗り場) TEL 086-422-0542(倉敷物語館臨時観光案内所)
倹約令から生まれた豪華な味!「ばら寿司」
ランチには岡山名物の「祭り寿司(ばら寿司)」はいかが? さわら・ままかり・たこ・しゃこなどちょっと珍しい瀬戸内海の幸を載せた華やかな寿司に、目も心も満たされます。こちらの由来は江戸時代に備前岡山の藩主・池田光政が「食膳は一汁一菜」という倹約令を出したため、町人たちは魚や野菜を寿司飯に混ぜ込んだ「ばら寿司」をつくった、という言われから。岡山では昔からハレの日のごちそうとして親しまれてきた郷土の味です。
モネの睡蓮にも出会える「大原美術館」
倉敷美観地区に突如現れるギリシャ神殿のような佇まい。「大原美術館」は事業家の大原孫三郎が昭和5年に設立した、日本初の西洋美術の私立美術館です。エル・グレコの「受胎告知」をはじめ、モネの「睡蓮」やピカソ、ロダンなど巨匠の作品が展示され、見応え十分。中庭の池には、フランスのモネの庭から株分けされた本物の睡蓮があり、10月下旬まで美しい花を咲かせます。作品と一緒に鑑賞しては。
住所 岡山県倉敷市中央1-1-15 TEL 086-422-0005
障子が切り取る紅葉が見事!「新渓園」
大原美術館の一角にある「新渓園」は、倉敷紡績・初代社長である大原孝四郎氏の別荘として建てられたもの。現在庭園は無料で開放され、憩いの場になっています。56畳の大広間のある敬倹堂(けいけんどう)の縁側に座って、紅く染まり始めた庭園を眺めながらひと休み。柱や鴨居を額縁に見立てて庭園を鑑賞する“額縁庭園”を楽しんで。
住所 岡山県倉敷市中央1-1-20 TEL 086-422-0338
旅のお供にもぴったり「倉敷帆布」
帆布とは、江戸末期から帆船の帆に使われていた素材。木綿の栽培・織物が盛んな倉敷市・児島エリアを中心に帆布産業が発展し、今でもトートバッグや油絵のキャンバス、体育館のマットなど身近なところで帆布が使われています。国内生産の約7割を占めるという「倉敷帆布」はお土産にぴったり。美観地区にある倉敷帆布のお店で、おしゃれなトートバッグやポーチに目移りしてしまいそうです。
蔦と赤レンガがレトロな「倉敷アイビースクエア」
赤レンガの建物がモダンな「倉敷アイビースクエア」。倉敷紡績の本社工場を再開発したもので、ホテルやレストラン、ショップ、陶芸工房などが集まった人気の観光スポットです。建物内にあるシックなバーで、倉敷の夜に乾杯するのもいいですね。旅の締めくくりは「倉敷美観地区」のライトアップ。世界的な照明デザイナー・石井幹子氏がプロデュースした幻想的なまちを歩けば、感動もひとしおです。
住所 岡山県倉敷市本町7-2 TEL 086-422-0011
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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