山口県でもっとも古い歴史を持つ長門湯本温泉。CNNの“日本で最も行きたい場所31選”に選ばれた元乃隅神社や、別名「海上アルプス」と呼ばれる青海島など、山口県屈指の絶景スポットにほど近い立地の温泉街です。山あいの鄙びた温泉街だった長門湯本温泉は、数年前から街全体をリノベーション。温泉街の中心を流れる音信川(おとづれがわ)に沿ってそぞろ歩きを楽しめる「オソト天国」に生まれ変わりました。今回は伝統と新しさが調和し、今もなお進化を続ける長門湯本温泉街をご紹介します。
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TABLE OF CONTENTS
目次
大内氏終焉の地「大寧寺(たいねいじ)」で心穏やかなひとときを
長門湯本温泉街から徒歩でおよそ15分の場所にある名刹、大寧寺。山口で栄華を誇った大内氏の終焉の地。緑豊かで静寂な雰囲気に包まれた境内はとても広く、大内氏ゆかりの史跡や名所も点在。境内をゆっくり巡ると、心もすっきりと穏やかになりますよ。また大寧寺は、春は桜、秋は紅葉の名所として知られ、初夏にはそばを流れる大寧寺川にホタルも舞います。四季折々で表情を変える大寧寺で、やすらぎのひとときをどうぞ。
住所 山口県長門市深川湯本門前1074-1 TEL 0837-25-3469 URL http://www.taineiji.jp/index.html
昔からある和菓子屋さん「吉冨幸進堂」の大人気わっふるをご賞味あれ
大寧寺から長門湯本温泉街へ続く道沿いにある吉冨幸進堂は、地元で長く愛されているお菓子屋さん。なんと明治後期の創業なのだそう。店先に並ぶ和菓子は地元や国産の原材料にこだわり、すべて手作り。中でもいちばんの人気は「わっふる」です。おいしさに魅せられ、何度もリピートする方も多いのだとか。手のひらサイズの可愛いわっふる、その上品で素朴な味はたまらないほど絶品。何度でも味わいたくなるおいしさに、リピートしたくなること請け合いですよ。わっふるの種類はクリームとつぶあん、白あんがあり、土日限定で抹茶とチョコが並びます(夏場は抹茶とチョコはお休み)。
住所 山口県長門市深川湯本門前1031-2 TEL 0837-25-3971 営業時間 7:30~18:30 定休日 不定休
生まれ変わった長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」
長門湯本温泉の湯は約600年前、大寧寺の住職が住吉大明神からお告げを受けて発見した「神受の湯」です。その元湯であり温泉街のシンボルだった公衆浴場「恩湯」が2020年3月にリニューアル。開放的でありながら素朴で落ち着きのある、モダンな建物に生まれ変わりました。恩湯は、岩盤から源泉が湧き出るさまを眺められる、全国的にも珍しい温泉施設です。深さ1mある浴槽で化粧水のようにトロっとしたぬるめのお湯に浸かると、身体も心もゆっくり癒されることでしょう。お風呂上がりはガラス張りの開放的な休憩スペースで、音信川を眺めながら涼んでいってくださいね。
住所 山口県長門市深川湯本2265番地 TEL 0837-25-4100 営業時間 10:00~22:00 定休日 毎月第三火曜日(祝日の場合は変更あり) 料金 大人 平日 700円、土日祝日 800円 、特定日 900円
子ども(4~12才) 400円 URL https://onto.jp/
山口県名物グルメを満喫!瓦そば専門店「柳屋」
音信川沿いを散策していると目に入って来る、ちょっと懐かしい味のある雰囲気の建物は、築70年を越える木造アパートをリノベーションし、複合施設に生まれ変わった「だいご長屋」。柳屋はその1階にある、山口県の名物グルメ瓦そばの専門店です。熱した瓦の上で茶そばがジュージューと焼ける様子は、思わず歓声を上げたくなるほどの迫力。色どりの美しさはインスタ映え確実です。温かいそばつゆにつけて食べるアツアツの茶そばは格別な味。食べ進めるにつれてパリパリに焦げる茶そばもまた美味しいんですよ。お土産用に瓦そばのセットと、柳屋自慢のみたらし団子のセットが用意されています。山口の味のお持ち帰りもいかがでしょう。
住所 山口県長門市深川湯本1325-1だいご長屋1F TEL 080-9185-3070 営業時間 11:00〜19:00(L.O.18:30) 定休日 火曜 Facebook https://www.facebook.com/yanagiya.yumoto
川のせせらぎを聞きながら、「川床テラス」でゆったりと
気ままなそぞろ歩きを楽しめるように、長門湯本温泉街にはテラスやベンチ、足湯が所どころに用意されています。中でも音信川と大寧寺川に点在する川床テラスは、山口県で長門湯本温泉にしかない、川の上に作られたテラス席。せせらぎの音を間近に聞きながらくつろげる特等席です。春や秋の日差しの優しい季節には、川床テラスで多くの人たちが思い思いにゆっくりとした時間を過ごしています。川床テラスは近隣のホテルが管理していますが、宿泊客が使っていない場合はどなたでも自由に利用できます。どうぞ、くつろぎのひとときをお過ごしください。
高台にある古民家のお土産屋さん「おとずれ堂」
長門湯本温泉の駐車場から温泉街へと降りる「竹林の階段」。その脇にあるおとずれ堂は、築50年以上の古民家をリノベーションした、味わい深い雰囲気のお土産屋さんです。温かみのある店内には、長門湯本温泉のロゴマークが入ったうちわや提灯など、ここでしか手に入らない商品がたくさん。そのほか、長門の棚田米で作ったビスコッティや近隣の農園の梨ジュースといった、地域に関わる素朴で魅力的な商品が揃っています。ひとつひとつを手に取りたくなるような品揃えに、思わず心も和みますよ。また店内には、約400年の伝統を誇る萩焼のミニギャラリーも併設。店内入って左手に進むと、静かな和室に萩焼深川窯の作品が陳列されています。萩焼に囲まれた穏やかな時間をいかがでしょう。
住所 山口県長門市深川湯本2321-1 TEL 080-4026-3935 営業時間 10:00~19:00 営業日 金・土・日・月(祝日は営業する場合あり) URL https://otozuredo.stores.jp/
そぞろ歩きのお供に、「あけのぼカフェ」の絶品どら焼きをどうぞ
あけぼのカフェは、音信川沿いにある「星野リゾート界 長門」に併設された、テイクアウト専門のカフェスタンド。星野リゾート宿泊者以外も利用することができます。看板メニューは、休日の朝には行列ができるほど人気のどら焼き。味は山口県オリジナル柑橘「長門ゆずきち」、山口県原産の柑橘「夏みかん」、シンプルな「あずき」の三種類。ゆずきちと夏みかんは白あんの中にジャムが挟まれており、上品な甘さの中に柑橘のさわやかな味わいが楽しめますよ。ドリンクはコーヒーやラテ、山口を感じる長州地サイダーなどが揃っています。川沿いのベンチに座って味わうもよし、川床テラスで水の音を聞きながらのんびりいただくもよし。長門湯本温泉街のそぞろ歩きのお供におすすめです。
住所 山口県長門市深川湯本2229-1
星野リゾート 界 長門 内 TEL 050-3786-1144 営業時間 11:00〜18:00 定休日 不定休 URL https://kai-ryokan.jp/nagato/features/akebonocafe/
まとめ
今回は、住民のみなさんが参加してリノベーションした長門湯本温泉街をご紹介しました。自然に囲まれた優しい雰囲気とともに、地元の人の温かさが感じられ、また来たいな、という思いがじんわりと込み上げてくる。そんな素敵な温泉街です。
長門湯本温泉街には、ここではご紹介できなかったたくさんの食べ歩きスポットや休憩スポットが点在しています。温泉の湯はもちろん、そぞろ歩きを満喫できる長門湯本温泉街。ぜひ、古き良きものと新しきものが融合した「オソト天国」をお楽しみください。
長門湯本温泉URL:https://yumotoonsen.com/
(文・なんたん)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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