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投稿日:2021.10.05 Tue

海に囲まれた瀬戸内しまなみ海道。尾道〜今治の絶景スポットを巡る

海に囲まれた瀬戸内しまなみ海道。尾道〜今治の絶景スポットを巡る

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmのしまなみ海道。瀬戸内海に浮かぶ島々と、穏やかな街の人々の暮らしが温かいスポットです。そんな光景を眺めながらサイクリングやドライブを楽しむ旅を提案します。
(写真提供:今治市役所)

サイクリング情報

サイクリング情報

尾道から向島への橋は高速道路と一般道の2本ありますが、一般道は道幅が狭く、また非常に混み合うためサイクリングや徒歩は不向き。尾道港から渡船で向島または因島へ渡ることをおすすめします。海道沿いには貸出・返却ターミナルがたくさんあり、ほとんどが乗り捨てOK。途中から船やバスで帰るなど、体力や日数に合わせた旅もできますよ。電動アシスト付き自転車の貸し出しもあり、体力が心配な方でも安心です。

806年の建立より尾道を見つめ守り続けているシンボル「千光寺」(尾道市内)

806年の建立より尾道を見つめ守り続けているシンボル「千光寺」(尾道市内)

「長江口」バス停よりロープウェイで山頂へ。そこから5分程度歩くと千光寺に到着します。四季折々の彩りのなか、瀬戸内海の島々を遠景に広がる尾道の街並みを見下ろせる絶景に、心が豊かになるひとときを過ごせます。千光寺は弘法大師が開いたお寺で、境内中央にある巨岩「玉の岩」が信仰の起源だと言われています。舞台づくりの本堂には千手観世音菩薩が祀られ、33年に一度御開帳となり、次回は24年後の2045年となっています。境内には、石鎚権現を祀るくさり山があり、修行僧だけでなく一般参拝客も鎖で登って絶景を眺めることもできるほか、珍しい竜宮づくりの鐘楼、三十三観音堂、毘沙門堂、護摩堂、鏡岩など、奇岩・奇勝スポットを巡ることができます。晴れやかな気分で参拝できる日中もさることながら、毎18時の鐘の音を聞き3色に輝く玉の岩を眺める、そんな夜の千光寺もまた一興です。

住所 広島県尾道市東土堂町15-1  TEL 0848-23-2310  駐車場 あり(駐車場より徒歩10分程度)  URL https://www.senkouji.jp/  

瀬戸内海の島々を一望できる展望台は必見!「国立公園高見山」(向島)

瀬戸内海の島々を一望できる展望台は必見!「国立公園高見山」(向島)

尾道から今治へ向かう1つ目の島が向島です。そこに、標高283mで国立公園に指定されている高見山が自然豊かな面持ちで瀬戸内海を見下ろしています。高見山は、春の桜や秋の紅葉など季節の山の彩りと、島々が美しい海の景観が楽しめるスポットです。夕日の名所としても知られているので、時間を合わせて訪れるのもいいですね。10月~11月にかけて秋にはタカが飛来する有数のバードウオッチングスポットでもあります。バスでは「高見山登山口」停留所が最寄り。徒歩では約40分程度です。車では山頂まで行くことができますが、山頂の駐車場は台数が少ないので注意してください。少し下りたところに広い駐車場がありますので、歩ける方はそちらもおすすめです。

住所 広島県尾道市向島町  TEL 0848-38-9184(尾道市観光課)  駐車場 あり(無料)  

村上海賊(水軍)の資料を展示する城型の資料館「因島水軍城」(因島)

村上海賊(水軍)の資料を展示する城型の資料館「因島水軍城」(因島)

瀬戸内海の島々を守っていた村上海賊。因島にある因島水軍城は、全国でも珍しいお城型の資料館で、村上海賊の貴重な資料を展示しています。「海賊」というイメージとは異なり、村上海賊は、海上の要衝に関所を構えて水先案内人を派遣したり警護を行ったりと、海の安全を守っていたそうです。別名「海の大名」と呼ばれていたのだとか。そんな村上海賊にまつわる、日本遺産認定がなされた武具や遺品、古文書、因島村上氏6代当主村上新蔵人吉充が中国から持ち帰った釈迦の捏槃図や、小早川隆景より拝領された甲冑、因島水軍まつりの写真などが常設展示されています。駐車場・駐輪場から本丸までは坂と階段がありますので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
(写真提供:因島観光協会)

住所 広島県尾道市因島中庄町3228-2  TEL 0845-24-0936(因島水軍城)
0845-26-6111(指定管理先:因島観光協会)
 
開城時間 9:30~17:00※入城は16:30  入城料 大人330円、小人(小学生~中学生)160円
※団体料金あり
※障害者手帳をお持ちの方ならびに介助者の方は1名無料
※受付で障害者手帳等(スマートフォンアプリ「ミライロID」も利用可能)をご提示ください。
 
休城日 木曜日、年末年始  駐車場 あり(無料)  URL https://kanko-innoshima.jp/  

グルメ、宿、銭湯…SNSでも話題のスポットが集まる「しおまち商店街」(生口島)

グルメ、宿、銭湯…SNSでも話題のスポットが集まる「しおまち商店街」(生口島)

生口島の玄関口瀬戸田港を起点に、耕三寺まで約600メートルの商店街がこちら。約50店舗が立ち並んでいます。名物コロッケやあおりイカ、あなごやタコなどの瀬戸内海の鮮魚を楽しめるグルメスポットほか、名産瀬戸内レモンを使ったスイーツやSNS映え抜群のレモン鍋なども!生口島は島全体にアートが点在しており、宿泊する人も多く、商店街を中心に宿泊施設も複数あります。「Soil Setoda Living」は宿とカフェ、ショップ、コーヒーの焙煎を備えた複合施設です。また、地元の人々も利用する銭湯も話題沸騰中!昔の面影を残すしおまち商店街で交流を楽しみながら、ノスタルジックな街散策にふけってみませんか?車の場合は瀬戸田港近くに市営駐車場がありますので、そちらの利用が便利です。
(写真提供:株式会社しおまち企画)

住所 広島県尾道市瀬⼾⽥町瀬⼾⽥  URL https://shiomachi-shotengai.com/  

境内全体が大きな博物館!美しい大理石アートに圧巻「耕三寺博物館/未来心の丘」(生口島)

境内全体が大きな博物館!美しい大理石アートに圧巻「耕三寺博物館/未来心の丘」(生口島)

母のための菩提寺として建立した「耕三寺」は、浄土真宗本願寺派の寺院。境内のすべてを博物館とし、色鮮やかな山門や鮮やかな朱塗の本堂などが目を引きます。2棟の宝蔵や分館の金剛寺には美術品の展示もあり、参拝だけでない楽しみ方ができます。中門を入った受付で入館料を支払って境内に入ってください。必見は、世界的に活躍する彫刻家杭谷一東氏が制作した大理石の庭園「未来心(みらいしん)の丘」。母なる海で形成される真っ白な大理石でできたモニュメントが境内裏手の広大な敷地に広がっています。こちらの素晴らしいのは、見るだけでなく、触れて遊べるアートであるところ。併設のカフェで地元産レモンを使ったレモンスカッシュやスイーツを堪能しながら、ゆっくりと過ごせるスポットです。
※2021年10月現在、千仏洞地獄峡は拝観できなくなっています。
(写真提供:耕三寺博物館)

住所 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2  TEL 0845-27-0800  開館時間 9:00~17:00
※潮聲閣のみ 10:00~16:00
 
入館料 大人1,400円、大学生1,000円、高校生800円、中学生以下無料、シニア1,200円
※団体料金あり
 
休館日 無休  駐車場 あり(無料)  URL http://www.kousanji.or.jp/  

芸術の秋を満喫。世界で活躍するアーティストの作品を鑑賞できる「ところミュージアム」(大三島)

芸術の秋を満喫。世界で活躍するアーティストの作品を鑑賞できる「ところミュージアム」(大三島)

別名「神の島」ともいわれる大三島。そんな神秘的な島に、海への傾斜を利用して建てられたのが、現代アートの美術館がところミュージアムです。アメリカで活動するノエ・カッツやマリソール、トム・ウェッセルマン、サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を制作したジャコモ・マンズーなど世界で活躍するアーティストから、日本の現代アート作家である林範親、深井隆の立体作品まで幅広い作品を約30点展示しています。順路最後の展示室ではなんと瀬戸内海の絶景が広がります!海と島々が紡ぐ見事な光景と現代アートがコラボレーションした空間芸術に酔いしれます。コンテンポラリーな建物美も楽しみながら、テラスで瀬戸内海の多島美を鑑賞するのも素敵ですね。
(写真提供:今治市役所)

住所 愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3  TEL 0897-83-0380  開館時間 9:00~17:00  観覧料 一般310円、学生160円
団体割引(20人以上)大人250円、学生130円
 
休館日 毎週月曜(祝日の場合は原則翌日振替)  URL https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/tokoro/  

抜群の多島美と来島海峡大橋が織りなす絶景ポイント!「亀老山(きろうさん)展望台」(大島)

抜群の多島美と来島海峡大橋が織りなす絶景ポイント!「亀老山(きろうさん)展望台」(大島)

今治駅からサイクリングで1時間程度の大島。その南端にある標高307.8mの亀老山は、多くの写真家も訪れるビューポイントです。頂上の展望台は、世界で活躍する隈研吾氏による自然美を守りながらスタイリッシュに施した設計でも有名です。世界初三連吊橋「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流、晴れた日には西日本最高峰の「石鎚山」を一望でき、その景観はしまなみ海道随一と言われるほど。青と緑が輝くデイタイムから、沈む夕日と島のコントラストが美しいマジックアワー、ライトアップされた来島海峡大橋が煌々ときらめくナイトタイムまで、時間に関わらず多彩な表情を見せてくれます。公園内には売店もあり、ご当地アイスも楽しめますよ。駐車場は24台と限られているため、観光シーズンはふもとの駐車場から30分~1時間程度歩くということもありえるので注意が必要です。
(写真提供:今治市役所)

住所 愛媛県今治市吉海町南浦487-4  TEL 0897-84-2111
(今治市役所 吉海支所 住民サービス課)
 
駐車場 あり(無料)  

まとめ

しまなみ海道は、ここで紹介したスポットのみならず、自然豊かなビューポイントや神社仏閣、美術館などのアートスポットなど、さまざまな見どころが存在します。のびやかな気分で横断しながら、立ち寄ってみてください。また、移動手段も、車、バス、船、自転車とさまざまに楽しめるのもおもしろいところ。最近は、自転車の代わりに電動キックボードも登場!CO2を排出せず身軽に移動ができると若者を中心に人気のようです。ぜひ試してみてくださいね。

(文:ゴトウクミコ)

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Drive! NIPPON編集部

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