伊豆半島の北部エリア、「伊豆の小京都」と呼ばれるのが修善寺温泉郷。弘法大師ゆかりの温泉としても知られるほどその歴史は古く、湯治に訪れる人も多い日本の代表的な温泉地として、多くの著名人が訪れています。自然に囲まれたスポットならでは、季節のうつろいを感じながら、温泉はもちろん、食や散策を楽しむことができます。また、鎌倉時代に源頼朝の弟・源範頼と息子の頼家が幽閉された源氏滅亡の地でもあり、大河ドラマで再度注目が集まっています。ゆっくりと温泉につかってコロナ禍の疲れをチャージする、そんな旅はいかがでしょうか?
(写真提供:伊豆市観光協会修善寺支部)
TABLE OF CONTENTS
目次
荘厳な建築美と開創1200年以上の歴史を持つ「修禅寺(福地山修禅萬安禅寺)」
言わずと知れた修善寺の代名詞。隣接する日枝神社とともに修善寺散策の定番スポットです。弘法大師が開創し、真言宗、臨済宗、そして曹洞宗と改宗しながら歴史を紡いできました。大日如来坐像、源頼家の仮面などが展示された宝物殿や、金剛力士像が配された山門、平和観音石像など、地域とともに歩み続けてきた修善寺ならではのスポットがたくさんあります。温泉水の手水舎や、ヤギや鳥などかわいい動物たちの姿などユニークな楽しみがあるのも嬉しいですね。
(写真提供:伊豆市観光協会修善寺支部)
住所 静岡県伊豆市修善寺964 TEL 0558-72-0053
冬散策にはもってこい。気軽に足元ポカポカを楽しむ「足湯 河原湯」
修善寺温泉は、弘法大師が病気の父を思う息子のために、桂川から霊泉を沸出させたことが起源とされています。そのときに大師が使ったのが独鈷(とっこ)と呼ばれる仏具で、「独鈷の湯」は修善寺温泉のシンボルとなっています。独鈷の湯は現在見学のみとなっていますが、「河原湯」が隣接されており、足湯が楽しめます。寒い冬の修善寺散策には欠かせないホットスポット。桂川のせせらぎを聞きながら一休みしてください。
(写真提供:伊豆市観光協会修善寺支部)
住所 静岡県伊豆市修善寺
東京ドーム約10個分!和×西欧が融合された自然公園「虹の郷」
中心地から少し離れた丘にある公園が虹の郷です。広大な敷地では、多国籍な文化に触れることができる散策にぴったりのスポットとなっています。イギリスの歴史と文化に触れることができるイギリス村、伊豆市の姉妹都市であるカナダのネルソン市の古い街並みを再現したカナダ村、季節の花々が咲き誇るフェアリーガーデン、日本庭園や伊豆の特産品を楽しめる伊豆の村、伝統工芸が体験できる匠の村など、老若男女問わず楽しむことができます。ペット連れも歓迎しています。敷地内にはロムニー鉄道やバスも走り、様々な交通手段で園内散策を満喫できますよ!
(写真提供:伊豆市観光協会修善寺支部)
住所 静岡県伊豆市修善寺4279-3 TEL 0558-72-7111 URL https://www.nijinosato.com/
美しい竹林をゆっくり巡る「竹林の小径/しゅぜんじ回廊」
独鈷の湯から滝下橋まで、修善寺の中心を流れる通称桂川沿いの遊歩道を竹林の小径といいます。ノスタルジックな街並み、竹の葉を風がそよぐ響き、時期によってはライトアップされた幻想的な夜の竹林の美しさと、さまざまな表情で楽しませてくれる小径です。竹林には大きな竹製の円形ベンチがあり、座ってくつろぐこともできます。林の中にある「しゅぜんじ回廊」には、四季折々の修善寺の風景写真や企画展が年間を通して開催されています。観光案内所も併設されているので、立ち寄ってみることをお勧めします。
(写真提供:伊豆市観光協会修善寺支部)
住所 静岡県伊豆市修善寺1031-1(しゅぜんじ回廊)
文豪も愛した創業400年の伝統を持つ老舗宿「伊豆修善寺温泉 湯回廊 菊屋」
明治から令和へと訪れる人を最高のおもてなしで癒してきた老舗旅館がこちら。桂川のせせらぎに身をゆだねながらゆっくり湯浴みを楽しめる温泉宿として、夏目漱石はじめ多くの著名人に愛されてきた歴史を持ちます。令和3年には、新たに「新館 風の語り部」と「別邸 水の語り部」がオープン。本館と離れたプライベートなひとときを楽しめます。食事は山菜や伊豆の食材を中心とした会席料理を満喫。アルカリ性単純温泉の低刺激な泉質が心地よい露天風呂にゆっくりとつかりながら、旅の疲れを癒してください。無料の貸切風呂も気軽に利用ができるのも嬉しいですね。
(写真提供:伊豆修善寺温泉 湯回廊 菊屋)
住所 静岡県伊豆市修善寺874-1 TEL 0558-72-2000 URL https://www.hotespa.net/hotels/kikuya/
和モダンな客室と豊富なアクティビティー。気ままに過ごす「伊豆マリオットホテル修善寺」
伊豆箱根鉄道 修善寺駅から送迎バスで25分。広大なラフォーレリゾート修善寺の敷地内にある伊豆マリオットホテル修善寺は、大人のリトリートを楽しめるホテルです。客室は木の温もりを感じる和モダンな内装で、部屋に一歩足を踏み入れた途端に非日常気分を味わえます。食事は静岡や伊豆の食材を使ったブッフェスタイルなど。温泉や岩盤浴でリラックスモードに耽ったり、ラウンジで語らったり、アクティビティツアーで座禅やわさび漬け作り体験を堪能したり、ゴルフやテニスなどスポーツでアクティブに過ごしたりと、思い思いの旅を楽しむことができるホテルです。日常の喧噪から離れて思いきりわがままな旅をしたいという方におすすめです。
(写真提供:伊豆マリオットホテル修善寺)
住所 静岡県伊豆市大平1529 TEL 0558-72-1311 URL https:// www.izu-marriott.com
伊豆の名産を楽しもう!
豊かな自然に恵まれた伊豆。旬の海の幸、川の幸。そして山の幸。白びわなどあまり見かけないような珍しい食材も楽しめます。修善寺には数々の土産やレストランが軒を連ねていますので、散策しながらグルメも楽しんでください。
わさび
伊豆市のわさびは生産量全国一。天城山系より湧き出た美しい水で作られる天然の伊豆のわさびは、さっぱりした辛みにほんのりと甘みを感じられます。薬味として楽しむならお蕎麦がおすすめ。修善寺にはたくさんお蕎麦屋さんが軒を連ねていますよ。さらに甘みがある伊豆のわさびはメインとしても堪能できるのが特徴。メディアでも話題のわさび丼など、伊豆に来たら一度は味わってみたいグルメです。わさびは、消臭効果や食欲増進、抗菌効果が期待できます!
(写真提供:静岡県観光協会)
伊豆ジビエ
狩猟した天然の野生鳥獣の食肉をフランス料理でジビエといいます。伊豆のジビエと言えば、イズシカ(鹿肉)とイズシシ(猪肉)。適切に処理を施した伊豆ジビエは臭みがほとんどなくとても食べやすいのが特徴です。さっぱりとした赤身がおいしく、高たんぱく、低脂質、低カロリーでヘルシー志向の人にも人気です。わさびやシイタケなど、伊豆の地場食材とも相性が良いので、伊豆に来たら伊豆流の食べ方で楽しんでみてください。
(写真提供:静岡県観光協会)
〜まとめ〜
冬の修善寺は、2月頃から梅が見ごろを迎えます。梅に温泉と、寒い中の散策も楽しむことができるのが修善寺の魅力。情緒あふれる街並みと、厚みのある歴史・文化、そして食。コロナ禍でままならないことがたくさん日常にあふれていますが、ノスタルジックな気分に心を揺さぶられると、少し非日常にトリップできるかもしれません。感染症対策を万全にしながら、密を避けつつ、修善寺の旅を楽しんでみてくださいね。
(文:ゴトウクミコ)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。
RECOMMENDED
中部エリアのおすすめ記事