四国の玄関口、徳島県。「鳴門の渦潮」や「祖谷のかずら橋」が徳島旅の“有名どころ”ですが、それ以外にもまだまだ知られていない or 絶対行ってほしいおすすめの場所がたくさんあるのです!今回は、徳島の中心地・徳島駅周辺から歩いていける範囲をピックアップ。定番スポットから地元民一押しグルメまで、今おすすめしたい駅周辺のスポットをご紹介します。
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目次
万葉集にも詠まれた街のシンボル「眉山」
徳島市にきたら、まずは街のシンボル「眉山」に登りましょう。古くは万葉集の時代からその美しさで人々を魅了してきた眉山は、どの角度から見ても綺麗な眉の形に見えることからその名前がつきました。標高290mの頂上からは徳島市内を一望できるほか、天気の良い日には、遠く瀬戸内海や和歌山まで見渡すことができます。高い建物があまりなく、町の様子や地形の起伏などがわかりやすいので、「まるで地図を見てるみたい!」というのが初めて登った際の筆者の感想です。頂上までは「眉山ロープウェイ」を使って約6分の空中散歩。四季折々の顔を見せてくれる眉山の自然や街の景色は、何度観てもいつ観ても新しい発見があるのもまた楽しいポイント。四国一と言われる夜景スポットでもあります。頂上までのドライブコースも整備されているので、車でお越しの方も楽チンです。
これぞ、阿呆。徳島の心を知る「阿波踊り会館」
眉山で景色を楽しんだ後は、徳島の伝統芸能に触れてみましょう。眉山ロープウェイ乗り場と同じ場所にある「阿波おどり会館」は、徳島が誇る夏の一大イベント阿波踊りの博物館。「踊る阿呆に観る阿呆、同じ阿呆なら踊らなそんそん・・・」の掛け声を聞いたことはありませんか?実はあれ、阿波踊りの掛け声なんです。阿波踊りの歴史は古く、約400年前の江戸時代頃にはじまったとされています。毎年お盆の時期には、市内のいたるところに演舞場が設けられ、道のあちこちで通行人を巻き込んでゲリラ的に踊りだす「輪踊り」の姿がみられます。街全体が踊る、街全体で踊る、そんな様子はまさに阿呆そのもの。阿波踊り会館では、そんな徳島県民の心である阿波踊りを、様々な展示と共にわかりやすく解説してくれています。館内には特徴的な二拍子のお囃子が鳴っていて、行くだけでなんだか踊りだしたくなる気分に。館内の阿波踊りホールで毎日行われる阿波踊り公園も必見です。
住所 徳島県徳島市新町橋2丁目20番地 TEL 088-611-1611 URL https://awaodori-kaikan.jp/
徳島の縁結びと言えばココ!“映え”も狙える「姫宮神社」
眉山天神神社は、学問の神様と縁結びの神様の両方が祀られているちょっと面白い神社。阿波踊り会館に隣接していて、駅からのアクセスももちろん徒歩圏内です。天神神社には学問の神様と呼ばれる菅原道真公が祀られていて、境内には撫でると知恵がつくと言われる「知恵の牛」もどっしりと鎮座。県内外から毎年多くの受験生が合格祈願に訪れていますが、その神社内にはもう一つ、学問とは別の縁結びスポットがあるのです。地元の人たちからは「姫宮さん」の愛称で親しまれていて、縁結びや安産のご利益があるとされています。県外からも参拝客が絶えない姫宮さんの周りには、ハートがいっぱい。鳥居のハートに、ハード型の踏石。なんともキュートですね。出会い運にもご利益があるので、独り身の方も、パートナーがいる方も、みんなで楽しめる可愛くて、ちょっと不思議なパワースポットです。
住所 徳島県徳島市眉山町天神山1 TEL 088-622-9962 URL https://www.bizan-tenjinsha.org/
ピクニックに最適の駅チカ公園「徳島城跡(徳島中央公園)」
徳島駅の北側、線路沿いの緑豊かな公園が、旧徳島藩主・蜂須賀公の居城跡です。広々とした公園内には、徳島城博物館やバラ園など見どころもたくさんですが、なんと言ってもオススメしたいのがピクニック。公園内は芝生になっていて、誰でもシートを敷いてピクニックを楽しむことができます。徳島随一の桜の名所でもあるので、お花見シーズンは平日でも多くの家族連れで賑わっています。公園の入り口には、ラムネや甘酒などを売っているレトロな売店もあって、素敵な店主さんが迎えてくれるので、ぜひ立ち寄ってみてください。散策の合間にほっと一息つくにはもってこいの、徳島市のど真ん中にある憩いのスポットです。
住所 徳島県徳島市徳島町城内1番外 URL http://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/park/chuo.html
県内中の“うまい”が集まる日曜市
毎月最終日曜日に、新町川沿いで開かれる「とくしまマルシェ」は、徳島中のおいしいものが集まる産直市です。事務局の方々が直接足を運んで出店交渉を行なっているそうで、80を超える出店者の顔ぶれはまさに多彩。野菜や果物、海産物に干物、パンやジャム、そして有名レストランのマルシェ限定グルメなどなど、徳島でいま話題の様々な美味しいものが集まります。会場となる新町川沿いボードウォーク周辺は、普段から地元民のお散歩コースとして親しまれているので、コーヒーやお菓子を片手にふらふらするのにぴったり。阿波踊り会館からもすぐなので、観光のついでにぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
※開催状況はとくしまマルシェHPをご確認ください。
URL https://tokushima-marche.jp/
人と街をつなぐ今注目のスポット「アクアチッタパーク・万代中央ふ頭」
川沿いに倉庫が立ち並ぶ万代町エリア。古くは徳島の海運を支えてきた物流拠点でしたが、近年はその倉庫街の佇まいを残しながら、おしゃれなショップや企業のオフィスとして活用されたり、地域の人や企業によるイベント会場になったりと、人と地域がつながり、楽しみ、面白がる場所として注目を集めています。一見するとただの倉庫ですが、古着屋やおしゃれなカフェレストランなどにリノベーションされていて、店内を覗くだけでもワクワク。随時開催されるイベントも多様で、県内外のクラフトビールやコーヒーが楽しめたり、クラフト作家さんたちの作品展示があったり、BBQグルメを楽しめたりと、「今度はどんなイベントがあるかな」と常に楽しみにできるのも万代中央ふ頭ならではかもしれません。徳島駅からは歩いて30分ですが、川沿いを歩く道はとても気持ちいいのでそんなに苦ではないかなと思います。
住所 徳島県徳島市万代町5丁目72 TEL 088-602-7524 URL https://cittapark.com/
天然酵母パンと地元野菜が味わえる「オーバッシュカフェ」
徳島県産の野菜と焼きたてパンをいただける地元民にも大人気のカフェ「オーバッシュカフェ」。朝7時30分から開いているので、モーニングにもぴったりです。明るい雰囲気の店内には、カフェスペースの他に食器や器などの販売もされていて、なんだかお店丸ごとマルシェのような雰囲気。11時までのモーニングメニューや週替わりプレートが楽しめるランチメニューは、どれも美味しくて、見た目も可愛いのが女子には嬉しいポイントです。国産小麦と自家製天然酵母を使ったこだわりのパンと徳島の新鮮野菜を使ったサラダは相性ぴったり。黒米を使ったおにぎりもおすすめです!散策の合間に、徳島の地の味を楽しんでみてください。
住所 徳島県徳島市東船場1-26 TEL 088-655-2337 営業時間 7:30~17:00 定休日 月曜 URL http://www.o-bashcrust.com/cafe.html
昭和33年創業。徳島の名喫茶「たかしまコーヒー」
街散策にコーヒーは欠かせない!そんな方におすすめしたいのが、徳島駅から歩いて5分、国道沿いに建つレトロな喫茶店「たかしまコーヒー」。昭和33年創業の老舗の喫茶店は、「まさに昭和レトロ!」と思わず納得の趣。店内には創業当時にカウンターとして使われていた一枚板のテーブルが置かれていて、そのすぐ横の壁にはこれまた年季の入った手書きのメニューが貼られています。甘みと酸味のバランスが抜群のブレンドコーヒーのほか、昔ながらのカフェメニューが並びます。ドリンクメニューもさることながら、種類豊富なサンドイッチも人気の秘密。素朴でシンプルながら、だからこそ何度でも食べたくなるものばかりです。すみの本棚には20年ほど前の旅行雑誌や古い漫画などがずらり。「あ、長居してもいいんだな」と思わせてくれるのもまた、居心地の良さをより一層際立たせてくれます。県外からのファンも多いたかしまコーヒー。徳島散策には絶対外せない地域の名店です。
住所 徳島県徳島市八百屋町2丁目20−1 TEL 088-652-1071 営業時間 7:00~18:30
地図を片手にふらふらしよう
知らない土地にいき、地図を片手に歩き回って、ふらっと入ったお店に地元の雰囲気を感じる。そんな何気ないことが旅の醍醐味ではないでしょうか。移動が制限され、知らない場所に行く機会が減ってしまった今だからこそ、何気ない情景に心動かされる体験を大切にしたいなと思いますね。ぜひあなただけのお気に入りの風景を徳島で見つけてみてください。
(文:甲斐りかこ)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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