温泉街の中央を流れる「銀山川」の両岸に、大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が軒を並べます。昔ながらのレトロな雰囲気を醸し出す温泉街があるのが山形県の「銀山温泉」です。
夜になると街路にある本物のガス灯が灯り、オレンジの明かりに照らされた町並みは、なんともノスタルジック。街散策をするだけでも楽しいのが銀山温泉の魅力です。
それ以外に、自然遊びをするのも銀山温泉の楽しみ方。今回は、散策スポットを紹介します。
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目次
国指定史跡「延沢銀山遺跡」で歴史を知る
銀山温泉街から徒歩15分の場所にある「延沢銀山」は、室町時代から採掘が行なわれ、江戸時代には日本を代表する銀山のひとつでした。銀山温泉という名称の由来とも言われています。最盛期には、島根の「石見銀山」、兵庫の「生野銀山」とともに三大銀山と呼ばれていたそうです。
現在は国指定史跡に認定。銀鉱洞として一部を公開しており、無料で見学が可能です。薄暗い銀鉱洞内ですが、照明や道路はきちんと整備されているので、安心して歩くことができます。中に入ると、夏でもひんやりとしていて、汗ばんだ体もスーッと癒やしてくれます。延沢銀山までの散策路は、緑豊かな川沿い。そのマイナスイオンの空気もとても気持ちいいです。
住所 山形県尾花沢市銀山新畑 料金 無料
温泉街終点には、落差22mの「白銀の滝」がある
温泉街の突き当りにある「白銀公園」にあるのが、落差22mの「白銀の滝」です。滝が近づいてくると「ゴー」という大きな音が聞こえてきて、その存在感の大きさを感じさせられます。
豪快に落ちる大きい滝と控えめにサラサラと流れる小さい滝の2本があり、上流には「籟音の滝」も。滝壺の近くまで歩いていくことが可能で、対岸には展望台もあり、上から眺める景色も圧巻です。
お手軽な癒やしスポット「和楽足湯」
銀山温泉街に入ってすぐの場所にあるのが無料で利用できる「和楽足湯」です。銀山川や街並みを眺めながら入れるので、雰囲気は抜群! 源泉がそのまま使われているから、足だけとはいえ、体をのんびり癒やすことができます。昼間に入るのもいいのですが、街の明かりに灯されている夜のほうが、より美しい街並みを楽しめるので、おすすめです!
建築家・隈研吾氏デザインの共同浴場「しろがね湯」
木の格子が印象的な2階建てのモダンな建物。一見共同浴場とは思えない「しろがね湯」は、建築家・隈研吾氏がデザインしています。現在、銀山温泉で唯一の日帰り温泉です。浴室は1階と2階に分かれていて、男女入れ替え制。湯治場だった頃の懐かしさを感じさせる落ち着いた空間です。
住所 山形県尾花沢市銀山新畑北415-1 営業時間 8:00〜17:00 定休日 不定休 料金 500円
尾花沢市名物「尾花沢スイカ」を使ったジュース
銀山温泉のある尾花沢市は、スイカの名産地。収穫量が多いだけでなく、糖度が12〜13という高さも魅力のひとつ。銀山温泉街にある「湯けむり食堂 しろがね」では、その高い糖度のスイカを贅沢に使った「スイカジュース」が販売されています。スッキリとした甘さで暑い夏にはピッタリ!「白銀の滝」に行く途中で販売されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
自然遊び、グルメ、温泉…見どころ満載の「徳良湖」
銀山温泉から車で15分の「徳良湖」では、さまざまなアクティビティを体験できます。まず湖畔を一周できる約2.8kmの散策コースはサイクリングロードとして整備してあり、自転車レンタルも可能。ローラー滑り台や木製遊具のある「子ども広場」のほか、天然芝のグラウンドゴルフ場もあります。さらには、ファミリー向けのオートキャンプ場もあり、アウトドア派も大満足の施設です。たっぷり遊んだあとは、日帰り温泉「花笠の湯」にも入れます。
(写真提供:尾花沢市)
住所 山形県尾花沢市二藤袋徳良湖
尾花沢牛を味わえるステーキレストラン「レストラン徳良湖」
質、量ともに県内外で評価が高く、銘柄としてその人気を確率しつつあるのが「尾花沢牛」です。寒い冬を乗り越えたからこそ生まれるきめ細やかな“サシ”は、芸術品とも言うべき美しさ。その香りと軽やかな口当たりが特徴のお肉です。徳良湖にある「レストラン徳良湖」では、尾花沢牛のなかでも最上級の「尾花沢霜降り和牛」を味わうこともできます。ステーキのほか、ハンバーグ、ビーフシチューなどメニューも豊富です。
(写真提供:尾花沢市)
住所 山形県尾花沢市二藤袋1767-6 TEL 0237-23-2989 営業時間 夏季:11:00〜18:30(L.O.18:00)
冬季:11:00〜17:00(L.O.16:00) 定休日 火曜
まとめ
銀山温泉は、温泉以外にも魅力的なスポットが満載です。泊まらずとも温泉街を歩いたり、自然散策をしたあとに日帰り温泉に入るだけでも、十分雰囲気を味わえます。大正時代にタイムスリップしたような世界をぜひ、堪能してみてください!
(写真・文:中山夏美)
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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