東北地方北部に位置する岩手県。海や山に囲まれ自然豊か、平泉など世界遺産観光も楽しめます。そんな岩手の名物グルメといえば「冷麺・じゃじゃ麺・わんこそば」ですが、実はそれだけじゃないんです。今回は、食欲の秋にふさわしい岩手の隠れた名物グルメ6選を紹介します!
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目次
わんこそばだけじゃない!岩手の旬を楽しむ「お蕎麦」
岩手県のお蕎麦といえば「わんこそば」。長い歴史と独特の食べかたで知られる、岩手を代表する定番グルメです。みんなでワイワイわんこそばも盛り上がりますが、一人旅でも楽しめる美味しいそばがたくさんありますよ。お店は全国からわんこそばチャレンジャーが集う「東屋」や「初駒」、わんこそば元祖といわれる「やぶ屋」などが有名。その中から今回は「直利庵(ちょくりあん)」を紹介します。
直利庵は明治17年創業、変わらぬ味にこだわる老舗のそば屋です。「天ざる」や「とろろそば」など定番のそばはもちろん「カツカレーそば」「酒そば」といった変わり種メニューも豊富。なかでもおすすめは、岩手の旬と美味しいそばの両方を楽しめる「季節の変わりそば」です。春はタラの芽が美味しい「たらぼそば」、夏は「冷たい野菜そば」、冬なら鱈の白子がのった「たちこそば」と「牡蠣そば」。秋これからのお味は「初茸そば」「松茸そば」「あゆそば」の3種。例年9月上旬から楽しめます。
直利庵
住所 盛岡市中ノ橋通1-12-13 TEL 019-624-0441 定休日 水曜日
バケツで楽しむ!?遠野流の「ジンギスカン」
岩手県遠野市は「ジンギスカンの街」。その歴史は古く、昭和30年頃から羊肉のジンギスカンが食されてきました。スーパーで羊肉が販売されているのは当たり前、遠野市に暮らす人たちにとってかなり身近な料理です。ジンギスカンというと北海道を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は食べかたにもちょっと違いが。お肉に下味をつけて焼く北海道に対して、焼いてからタレにつけるのが遠野流。そして何より「バケツ」を使って食べるのが特徴。ジンギスカン鍋を、ブリキバケツに吸気口の穴を開けた「ジンギスカンバケツ」にのせて楽しみます。焼き肉店で落ち着いて味わうもよし、無料で借りられるジンギスカン鍋とバケツを持って野外でワイワイ楽しむもよし。岩手ならではジンギスカン、試してみてくださいね。
岩手の「もち食文化」を体感できる「もち御膳」
岩手県南地域を訪れたら、食べるべきは「もち御膳」。一関市や平泉では季節の行事や人生の節目に必ず餅をつきます。ときには家族のつながりを深め、また訪れた人におもてなしの心を伝える方法として根づいたもの。2013年に登録されたユネスコ無形文化遺産では「和食」のひとつとしても認定されました。もち御膳で楽しめる餅は、なんと約300種。「あんこ」や「ずんだ」といった定番の味、エビをまるごと炒った「沼エビ」、しょうがのおろし汁やシイタケをとろみのある醤油あんで絡めた「しょうが」、おやつとしても楽しめる「くるみ」「かぼちゃ」など、バラエティ豊かです。最近では「チーズ」や「トマト」といった洋風の創作もちも登場。一関市や平泉を訪れたら、ぜひ伝統の味をいただきましょう。
アレンジしても美味しい「南部せんべい」はお土産にも
岩手県北地域~青森県八戸地方に伝わる「南部せんべい」は、岩手県民なら誰でも一度は食べたことのある定番おやつ。小麦粉と塩そして水を混ぜて練った生地は、なんとも素朴な味わいです。縁には「みみ」と呼ばれる薄いカリカリした部分があるのも特徴。今では岩手県の代表的なお土産として親しまれています。元祖・南部せんべいといえば香ばしいゴマがたっぷり入った「ごま」やほんのり優しい甘さが美味しい「落花生」。最近では「カボチャ」や「リンゴ」などバリエーションも豊富に。さきイカをのせた「イカ」やさっくりした食感がおもしろい「たまねぎ」などユニークな味もおすすめです。割って汁ものに入れたり、チーズをのせてピザ風に焼いたり、アレンジレシピも楽しめます。
海藻が味の決め手!磯の香りが食欲をそそる「磯ラーメン」
岩手県沿岸部で長年愛されている「磯ラーメン」。三陸の新鮮な魚介や海藻を贅沢にトッピングした、磯の香りたっぷりの海鮮ラーメンです。磯ラーメンのはじまりは50年以上も前、大槌町のドライブインで提供されたのが元祖。今では沿岸地域どの市町村でも食べられる定番グルメになりました。トッピングされる具はイカ、エビ、ムール貝、ホタテといった魚介類、海藻類はワカメ、フノリ、マツモなど。地域や季節によっても異なりますが、カニやウニなど高級食材を楽しめるリッチな磯ラーメンもあります。昆布や鰹節の味を感じる塩味のスープと、ちぢれ麺がからみあう繊細な味。磯ラーメンは貝焼きやイカ飯など、沿岸部ならではの海の味と一緒に楽しんで。
「海鮮丼」で三陸の海の幸を豪快に!
岩手県に来たら海鮮丼も外せません!三陸の海の幸を、丼で豪快にいただきましょう。丼に使われるネタは、季節やお店によってもさまざま。まぐろやイカ、サーモン、エビ、ホタテなど、組み合わせを選べるのもうれしいですよね。盛岡市近郊でも鮮度のいい丼を楽しめますが、もっと新鮮な海鮮丼を!という人はぜひ三陸沿岸部へ。宮古市や釜石市、大船渡市といった大きい漁港周辺には、水揚げされたばかりの海の幸を提供するお店がたくさんあります。旬の魚と野菜が盛りだくさんの「天丼」や「海鮮かぎあげ丼」も楽しめるので、生魚が苦手な人でも大丈夫。三陸の美味しいネタを手ごろな価格でご賞味あれ。
まとめ
今回紹介した6つ以外にもB級グルメの「いわてまち焼うどん」や「北上コロッケ」、とろけるような霜降り肉「前沢牛」など、岩手ならではのグルメが盛りだくさん。広い岩手を周遊しながら、それぞれ土地のグルメも楽しんでみてくださいね。
(文:佐藤ともこ)
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Drive! NIPPON編集部
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